マトリックス・モデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/28 08:34 UTC 版)
「SMARPP」の記事における「マトリックス・モデル」の解説
SMARPPが参考としているのは、マトリックス・モデルという治療プログラムである。マトリックス・モデルとは、ロサンゼルスのマトリックス研究所が開発し、精神刺激薬への依存症を中心とした外来の治療プログラムである。西海岸のドラッグコート(薬物裁判所)にて広く実施されている。 1940年代にアメリカの精神分析医であるH. Tieboutが提唱した、アルコール依存症には直面化が有効であるという理論は、1970年代の有効性に関する研究において、有効であるとは判明しなかった。その後1980年代に、動機づけ面接の治療技法登場し、性急に使用をやめることを求めず、徐々に動機づけを高めていくことによってやめることができるようになるという内容である。 1980年代には、アメリカ西海岸でコカインが流行し離脱にはアルコールなどと異なり重篤な離脱症状の管理が不要なため退院が早く、従来のアルコールやヘロインに対する直面化を行う治療プログラムは奏功しなかった。マトリックス・モデルは、支持的、受容的に接し、認知行動療法も採用した内容となっている。。
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