マウスピースのオープニングとリガチャー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:48 UTC 版)
「ヘンリー・セルマー・パリ」の記事における「マウスピースのオープニングとリガチャー」の解説
現行品マウスピースのオープニングはS80、ソロイスト、スーパーセッションはアルファベット(狭いC〜J広い)で表され、S80、ソロイストのうちよく使用されるCのみC★(ワンスター)C★★(ツースター)と細分化されている。S90、SPIRIT、CONCEPT、Prologueは数字で表され、S90のみ170、180、190、200(アルトのみ200はなし)と細分化されている。 リガチャーにおいてはこれまで、1950年代より長らくリード側でネジ2本で固定する下締めタイプのもので殆ど進化していなかったが、1990年代よりハリソンやヤナギサワ、バンドレンなどの音色や吹奏感、アタックのタッチに変化を与える製品の存在が大きくなってきたため、セルマーも2000年代後半に従来のものから上側でのネジ1本で締める製品に変更している。リード押さえ側は上下2箇所に細い横帯状で、押さえる面積を少なくすることでリードの振動を最大限発揮出来るように工夫されている。また標準リガチャーが上締めタイプとなる以前に、リファレンス・トリビュート・トゥー・バードのハミングバードとクッカバラのアルトコレクターズエディションにはLigaphoneという1本ネジ上締めタイプのリガチャーが先行して付属していた。デザインはウィンテージのブリルハートのリガチャーのような3本のプレートの側面をモチーフとしている。下締めタイプより前のマグニトーンと呼ばれる金属板を巻いて留めるタイプのリガチャーはベニー・グッドマンらの使用で知られヴィンテージとして取引がなされている。現在はボガーニ社がほぼ当時のままの復刻版を販売している。
※この「マウスピースのオープニングとリガチャー」の解説は、「ヘンリー・セルマー・パリ」の解説の一部です。
「マウスピースのオープニングとリガチャー」を含む「ヘンリー・セルマー・パリ」の記事については、「ヘンリー・セルマー・パリ」の概要を参照ください。
- マウスピースのオープニングとリガチャーのページへのリンク