ポリスとアクロポリスとはとは? わかりやすく解説

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ポリスとアクロポリスとは

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 17:58 UTC 版)

ポリス」の記事における「ポリスとアクロポリスとは」の解説

πόλις(ポリス)という語は古典ギリシア時代アルカイック期には、まず「砦・城砦防御適した丘」を意味したエミール・バンヴェニストポリスは ἀκρόπολις(アクロポリス)に由来するとしている。アクロポリスとは、「小高い丘、高いところ、城市成山平地内の孤立した丘」を意味しポリス中心部となる丘で、のちギリシア都市国家シンボル的な存在ともなった通常防壁固められた自然の丘に神殿や砦が築かれている。アクロポリス当初対外的軍事拠点つまり城砦であったが、B.C.7世紀にはポリス市民近代的市民社会構成するような個人ではなく家政機関たる οἶκος(オイコス)の長達の共同体成員)の信仰の対象ともなり都市国家における共同体の絆のシンボルとして神殿築かれポリス守護神祭った。 ただし、ギリシア歴史時代においてもなお πόλις(ポリス)は「要塞城砦」を意味した。たとえばトゥキディデスは「アクロポリスアテナイ人からいまでもポリス呼ばれている」と記している。バンヴェニストはこの用法を、ヴェーダ語の対応語 pur(砦)やリトアニア語の pilis(城、城砦)との比較から、先史的な語義としている。 のち πόλις(ポリス)は都市の発展により、周辺村落を含む国家を指すように変化する。さらに土地所有者間における市民権概念出現により、市民全体市民集団を指すようになった古代ギリシア時代アルカイック期には、以下のように語義変遷した。 城砦アクロポリス建設された都市国家 都市開祖 国家及び市民権 市民集団古代ギリシア人は、アテナイスパルタテーバイなどのポリス単位ではなくアテナイ人ラケダイモーンテーバイ人という単位考えていたともいう。それゆえ市民集団」という意味は、ポリスという語の最も重要な意味となった

※この「ポリスとアクロポリスとは」の解説は、「ポリス」の解説の一部です。
「ポリスとアクロポリスとは」を含む「ポリス」の記事については、「ポリス」の概要を参照ください。

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