プーチンの心理的要因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 23:27 UTC 版)
「ロシア・ウクライナ危機 (2021年-2022年)」の記事における「プーチンの心理的要因」の解説
「#カラー革命と民主化運動の脅威」を参照 プーチンはカラー革命などの旧ソ連地域への民主化運動の浸透を脅威とみなしており、ロシアで民主主義にもとづく政治運動が起こり、自らの権力体制が崩壊することを一番恐れているのではないか、ロシア周辺にはベラルーシのルカシェンコ大統領のような傀儡政権を構築していくことで自分の政治生命を守っていきたいのではないか、と早稲田大学(国際公共政策)の中林美恵子は指摘する。 ジャーナリストの木村太郎や政治学者で拓殖大学の名越健郎らは、プーチンはKGB諜報員だった時代に、1989年のベルリンの壁崩壊と1991年のソ連崩壊を体験しており、民衆革命によって政権が倒されることがトラウマになっており、自分の尊厳が損なわれた経験によるPTSDなのではないか、プーチンにとってウクライナの民主化運動は、東ドイツでKGBを襲った群衆に見えているのではないか、そしてその裏にはアメリカの陰謀があるとみていると語った。 また、コロナ禍の隔離生活や独裁体制によってプーチンが心理的に孤立感を深めたとの指摘もある。マクロン仏大統領は2月7日の会談後、「プーチンは3年前とは別人だ。頑固で、孤立している」と語った。フィオナ・ヒル元米国家安全保障会議欧州ロシア部長や、マイケル・マクフォール元駐ロシア大使らは、20年に及ぶ権力集中やコロナ禍の隔離生活によって、プーチンの精神状態は不安定になっており、側近としか話をしなくなったと指摘される。
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