ブラッドリー夫人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/31 15:40 UTC 版)
「グラディス・ミッチェル」の記事における「ブラッドリー夫人」の解説
フルネームはビアトリス・アデラ・レストレンジ・ブラッドリー(Mrs. Beatrice Adela Lestrange Bradley)。2度あるいは3度の結婚歴があり、いずれも死別している。結婚前の姓は不明。レストレンジは最初の夫の姓である。親族や子孫の数は大変に多く、彼らはしばしば事件に巻き込まれる。自称親族が現れたこともある。ロンドンに診療所を構える精神分析医で内務省の顧問を務めている。1956年以降の作品の大部分では受勲してデイム・ビアトリスと呼ばれている。小柄で黄色い肌色、眼は黒、装いは派手な色合いが常である。美声の持ち主。人を不安にさせる雰囲気を漂わせてアリゲーター、クロコダイル(クロック夫人というあだ名もある)、ボアコンストリクター、翼竜、怪鳥などにたとえられている。デビュー作Speedy Deathで初めて発した科白も"I remember that a friend of my own fainted in the bath some four years ago...She was drowned."という不吉なものだった。書き始めた時点では夫人は探偵役ではなかったという。投げナイフ、ダーツ、空気銃、リボルバーなど飛び道具の達者でもある。趣味の編み物は下手の横好きで得体のしれないオブジェが仕上がる。 1929年から作者死後の1984年まで大人向きの全長編66作、短編7作、1940年放送のラジオドラマ1作に登場。BBCが"The Mrs Bradley Mysteries(ブラッドリー夫人の名推理)"のタイトルで、長編5作をテレビドラマ化した際にはダイアナ・リグが演じた。シリーズは英本国では一定の人気を保ち、加えて近年リプリントが相次いだ。さらに2013年5月にはアマゾン・パブリッシングがレスリー・チャータリスのセイント物49冊とミッチェル作品71冊を電子書籍として随時刊行すると発表した。
※この「ブラッドリー夫人」の解説は、「グラディス・ミッチェル」の解説の一部です。
「ブラッドリー夫人」を含む「グラディス・ミッチェル」の記事については、「グラディス・ミッチェル」の概要を参照ください。
- ブラッドリー夫人のページへのリンク