ファジィ論理
【英】:fuzzy logic
各命題が真 (1) と偽 (0) という2つの真理値だけしかとらない2値論理学に対し, それ以外の値もとる多値論理学がある. ファジィ論理は真偽以外の真理値をとるので多値論理の一種とも考えられる. 扱う命題は「あの人は美しい」など真理値が明確には割り切れない言葉や主観のもつ曖昧さを含むので, ファジィ命題と呼ばれる. またその推論規則は, ある意味で常識をも利用したファジィ推論というものを用いている.
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ファジィ論理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/05 07:31 UTC 版)
ファジィ論理(ファジィろんり、英: Fuzzy logic)は、1965年、カリフォルニア大学バークレー校のロトフィ・ザデーが生み出したファジィ集合から派生した[1][2]多値論理の一種で、真理値が0から1までの範囲の値をとり、古典論理のように「真」と「偽」という2つの値に限定されない[3]ことが特徴である。ファジィ論理は制御理論(ファジィ制御)から人工知能まで様々な分野に応用されている。
- ^ “Fuzzy Logic”. Stanford Encyclopedia of Philosophy. Stanford University (2006年7月23日). 2008年9月29日閲覧。
- ^ Zadeh, L.A. (1965). "Fuzzy sets", Information and Control 8 (3): 338–353.
- ^ Novák, V., Perfilieva, I. and Močkoř, J. (1999) Mathematical principles of fuzzy logic Dodrecht: Kluwer Academic. ISBN 0-7923-8595-0
- ^ Zadeh, L. A. et al. 1996 Fuzzy Sets, Fuzzy Logic, Fuzzy Systems, World Scientific Press, ISBN 9810224214
- ^ Santos 1970
- ^ Biacino & Gerla 2002
- ^ Wiedermann 2004
- ^ Novák, V. Are fuzzy sets a reasonable tool for modeling vague phenomena?, Fuzzy Sets and Systems 156 (2005) 341—348.
ファジィ論理 (fuzzy logic)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/30 07:42 UTC 版)
「ファジィ制御」の記事における「ファジィ論理 (fuzzy logic)」の解説
詳細は「ファジィ論理」を参照 ファジィ集合論に基づいて組み立てた AND 演算や OR 演算などの論理演算を使用する論理表現法。通常の論理においては1つの命題は真か偽かのいずれかの値しか取り得ないが、ファジィ論理では命題が真と偽の中間の値をとり得る。
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ファジィ論理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/02 09:00 UTC 版)
ファジィ論理は、論理制御の設計容易性を備えつつ、連続的に変化するシステムの制御をしようとするものである。基本的に、ファジィ論理システムでの測定結果は部分的な正しさを持つ。例えば、YES が 1 で、NO が 0 だったとき、ファジィでの測定値は 0 と 1 の間の何らかの値になる。 自然言語で書かれたシステムの規則は、ファジィ論理に変換される。例えば、炉の制御に関する設計で、「温度が高すぎたら、供給する燃料を減らす。温度が低すぎたら、燃料を増やす」とあったとする。実世界での測定値(炉の温度など)は、0 と 1 の間の値に変換される。通常、最も大きな値が "1" に変換される。ファジィ論理はブール論理を算術的に修正したものである。否定操作は「出力 = 1 - 入力」となり、論理積操作は「出力 = 入力1 × 入力2」、論理和操作は「出力 = 1 - ((1 - 入力1) × (1 - 入力2))」となる。最終的な出力は「反ファジィ化; defuzzify」される。基本的にファジィでの計算値は 0 と 1 の間にある。その値が実世界の何らかの値に対応しているので、反ファジィ化によって実際の機械を制御できる値となる。このような値の対応が正しく定義され、規則が正しければ、制御システムとしてはうまく機能することになる。 頑健なファジィ設計は1つの素早い計算に還元されると、一般的なフィードバックループ方式と類似してくる。従来方式では扱いにくい場合やコストが高くなる場合でも、ファジィ論理方式ではそれなりのスケーラビリティとなることもある。
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