ビラ字とは? わかりやすく解説

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ビラ字

読み方:びらじ

  1. 天保七、八年の頃神田店(わらだな)に住む紺屋職人栄次郎という者が、本職かたわら寄席看板や、ビラ、ちらしなどを書き始めたが、その書風は、芝居勘亭流提灯屋風とを折衷したもので、筆太にすわりよく、大いに目立つので流行し門人なども大分出来た明治になってからビラ辰、ビラ清、ビラなどというビラ屋もあった。始めはいちいち書いたものだが、後には活字式に組合わせ印刷するようになった。〔芸能寄席落語)〕

分類 寄席落語

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寄席文字

(ビラ字 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/02 00:47 UTC 版)

寄席文字(よせもじ)は、寄席で使用される文字字体


注釈

  1. ^ 千社札で最も使われる字体は籠文字(千社文字・江戸文字とも呼称される)であり、依頼者の好みに拠り寄席文字が使われることもある。
  2. ^ 笑点」の番組タイトルは、2011年平成23年)6月5日までは橘右近によって書かれたものが使用されていたが、同年6月12日以降は橘左近によるものを使用している。
  3. ^ 令和元年9月以降の昇進等の披露目で招木(贈呈)がある場合は、招木製作者は橘流であるとしても、贔屓筋等から個人的に贈られたものである。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j 小野(2004)p.40
  2. ^ 江戸美学研究会. “江戸文字の魅力2 寄席文字”. 2014年3月4日閲覧。
  3. ^ このサンプルでは、「文」が実際の寄席文字より簡略化されている。
  4. ^ a b c 橘流寄席文字と橘右近”. 2014年3月4日閲覧。
  5. ^ a b 橘右近・橘左近「子弟対談右往左往(1)」『落語』第5号(1980年夏号)、弘文出版。
  6. ^ 春風亭正朝 (2006年3月6日). “招木(まねき)”. 正朝通信. livedoor blog. 2019年9月2日閲覧。
  7. ^ 橘右橘・荒井三鯉・中村真規(@ukitsu_sanri) (2019年8月26日). “明日は一般社団法人落語協会の四人真打披露宴。”. twitter. 2019年9月2日閲覧。 “長らくやって来た橘流一門からの招木贈呈がなくなって初。”


「寄席文字」の続きの解説一覧

ビラ字

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 06:47 UTC 版)

寄席文字」の記事における「ビラ字」の解説

江戸で寄席興行本格化みられる寛政年間1789年 - 1801年)、寄席に客を集めるための広告現代風に言えば寄席宣伝ポスター)である寄席ビラ生まれた当初寄席ビラは、一般的な普通の書体書かれていたが、天保7 - 8年1836年 - 1837年)頃、神田豊島町現在の千代田区岩本町店(わらだな)に住む紺屋職人栄次郎が、それまで提灯半纏などに使われてきた字体歌舞伎用いられていた勘亭流字体とを折衷し編み出したのが「ビラ字」だといわれている。江戸時代末期から明治時代にかけて寄席専門職人ビラ屋)も繁盛しなかでもビラ清」「ビラ辰」といった名人が手がけたビラは、意匠的にも凝った極彩色木版ビラとして好評博した。 ビラ字は、少しでも多くの客が寄席集まって大入になるように縁起をかつぎ、字を詰まり気味に配し隙間最小限になるよう(空席がなるべく少なくなるよう)、また、なるべく右肩上がりになるよう書かれるのを特徴としている。

※この「ビラ字」の解説は、「寄席文字」の解説の一部です。
「ビラ字」を含む「寄席文字」の記事については、「寄席文字」の概要を参照ください。

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