ヒルミミズ類との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 06:08 UTC 版)
「ニホンザリガニ」の記事における「ヒルミミズ類との関係」の解説
ヒルミミズ類はミミズとヒルの中間のような動物群で、ほぼ北半球のザリガニ類の体表のみに生息する小型動物であり、地域やザリガニの種別に異なった種がおり、また同一地域でも複数種がある。ニホンザリガニの場合、この類の13種が知られている。 ところが秋田県・尾去沢の個体群にはウチダザリガニに付くウチダザリガニミミズ Cirrodrilus uchidai (Yamaguchi, 1932) が付着していたことから、同個体群のニホンザリガニは北海道から移入された可能性が指摘されている。また、大正時代に行われた人為移入の結果と考えられる個体群が、栃木県・日光市においても発見されヒルミミズにより北海道由来の個体群であることが推定された。これにより北海道の個体群であっても、ある一定の条件が整えば首都圏においても生息できることが判明した。 北海道と本州(尾去沢以外の東北)の生息地では付着するヒルミミズ類の種は異なるものである。そのため、東北の本種が北海道から人為的に持ち込まれたものである、との可能性はほぼ否定することが出来る。
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