パープルパンチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/17 02:22 UTC 版)
「AGM-78 (ミサイル)」の記事における「パープルパンチ」の解説
「ケーレス (ミサイル)」も参照 パープルパンチ (Purple Punch、ヘブライ語ではEgrof Segoal、いずれも『紫の拳』の意味) は、AGM-78のイスラエル向け輸出用廉価版バージョンである。 アメリカ合衆国は1975年にAGM-78の導入をイスラエルに対して持ちかけたが、導入には搭載するF-4戦闘機の電子システムを"ワイルド・ヴィーゼル"仕様対応に改修する必要を伴うなど非常に高いコストがかかることからイスラエルは難色を示し、最終的に"パープルパンチ"と名づけられたイスラエル空軍向け廉価版AGM-78の開発が行われることとなった。パープルパンチは外見はAGM-78と同様であったが内部のシステムは簡略化されており、イスラエル空軍のF-4Eへの搭載および、地上からの発射も可能なものとなっていた。 イスラエル軍はパープルパンチをF-4E"クルナス"に搭載し運用、また地上発射用の車両としてあわせて開発されたケーレスも運用した。 パープルパンチは1982年6月9日に実施された、ベッカー高原に展開するシリア軍の地対空ミサイルサイト制圧作戦(モール・クリケット19作戦(英語版))に実戦投入され、戦果を挙げた。
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