パーシャルレスポンスとは? わかりやすく解説

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パーシャルレスポンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/13 07:51 UTC 版)

Partial Response Maximum Likelihood」の記事における「パーシャルレスポンス」の解説

前述のとおり、パーシャルレスポンス ( PR ) では通信路周波数特性考慮して再生波形を等化、整形する例えば、水平磁気記録方式周波数特性は、低域及び高域のエネルギーが低い、山なり周波数特性を持つ。この通信路通った波形から、元のバイナリ波形復元する場合、最も単純には、低域及び高域を強調 ( ブースト ) するように等化すれば良いしかしながら、これは同時にノイズ成分強調してしまい、信号品質 ( SN比 ) の観点最適とは言えない。 そこでPRでは、バイナリ矩形波復元には拘らず、あらかじめ想定した理想的な符号間干渉波形近づけるように再生信号を等化する。この意味で、PR通信路応答そのまま利用してディジタル伝送を行う手法とも言われるE. R. Kretzmer が提案したPRは、符号間干渉周波数特性に応じて5 つ分類されるPR 4は帯域通過特性をもつフィルター型である。水平磁気記録方式周波数特性はこのPR 4に近い。つまり、あらかじめPR 4の定義のように符号間干渉起きると想定し、その理想干渉波形との差分最小になるように再生波形を等化すれば前述のように過度なノイズ強調起きずSN比観点で有利である。 矩形波ターゲットにしないため、等化後の信号はその検出点において、"1"、"0"のようなバイナリではなく、多値を取ることになる。PR 4の場合は、3値を想定しており ( 詳細は#クラス参照)、符号間干渉が完全にPR 4の定義に従いなおかつ伝送路ノイズが全く無ければ実際の等化波形も3値になるべきである。 記録密度更なる向上に伴い、より多くビット複雑に干渉し始めPR 4が必ずしも理想的な等化ターゲットと言えなくなってきた。このため、より高次EPR 4やModified EEPR 4が実用化されてきた。 加えて垂直磁気記録方式導入に伴い直流成分が無い事が前提とされるPR 4は理想と言えなくなり下記PR 1やPR 2が用いられるものと見られている。

※この「パーシャルレスポンス」の解説は、「Partial Response Maximum Likelihood」の解説の一部です。
「パーシャルレスポンス」を含む「Partial Response Maximum Likelihood」の記事については、「Partial Response Maximum Likelihood」の概要を参照ください。

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