バーチャルバッテリーオペレーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 18:34 UTC 版)
「Technics」の記事における「バーチャルバッテリーオペレーション」の解説
テクニクス及びパナソニックブランドの高級CDプレーヤー・DVDプレーヤー・アンプ・ビデオデッキの一部に採用されていた「音の濁りの原因となる電流・電圧の歪みを除去する回路」の事。大型コンデンサに一度商用電力を蓄えることで、交流電源を直流化する際、入力電力により生じる電圧電流変化をできる限り減らす技術である。バーチャルバッテリーオペレーションと呼ばれているが、高級オーディオでは昔から大型コンデンサにより電力を蓄えており、特段に突飛する技術ではない。なお、テクニクスの一部の高級プリアンプでは専用充電式電池を用いることで、AC電源を完全に切り離し、バッテリー特性によるDCを得ることで、きれいなDC電源を得ていた。(バッテリーオペレーション) A級、AB級増幅に際しては、DC電源をトランジスタにかけることで微小電圧を増幅するので、特に微小信号増幅には商用電源の悪影響を受けやすい。近年も専用トランスを用いたり、オーディオに使うコンセントの回路をほかの家庭機器と分けたりする場合などもある。しかし、日本の商用電力は5パーセント前後の電圧、位相変動があり、さらに、AC100Vでは、Peak to Peak で+141V -141Vを一秒間に50〜60回移動する。きれいなDC成分を作るために大型コンデンサや、トランスを用いるより、一度バッテリーに充電してしまったほうが手軽にきれいなDCを取り出すことが簡易な回路でできるため、採用されている。
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