ニューコメンとは? わかりやすく解説

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ニューコメン【Thomas Newcomen】

読み方:にゅーこめん

[1663〜1729英国技術者蒸気力揚水機改良しワット蒸気機関特許を取るまでの約60年間、鉱業などの動力として活躍したニューコメン機関発明


ニューコメン (Newcomen, Thomas)

ニューコメンという人は

イギリス南西部デボンシャーダートマス生まれる。学校教育をあまり受けられなかったが小さな鉄工所経営するうになる

ニューコメンの主な経歴

ニューコメンの蒸気機関 ニューコメンの蒸気機関

1711年世界初実用的な蒸気機関発明するライプニッツ爆発ガス動力としてピストン駆動するといった着想を、パパン蒸気機関、セヴァリーの蒸気ポンプそれぞれから長所吸収して新し蒸気機関作成した。 セヴァリーのそれと異なり高圧蒸気使わないので、材料設計技術未熟な当時にあっても安全であり、1726年頃から鉱山水汲み用として実用され、ワット改良するまでの70年間はニューコメンの蒸気機関使われた。

ニューコメンの蒸気機関

熱効率という概念熱量という判断基準もなかった当時ではあるが、使用する石炭の量は大量だった。さらに回転機関でないということから汎用性欠け鉱山以外では使われなかった。


ニューコメン

名前 Newcomen

トーマス・ニューコメン

(ニューコメン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/02 02:12 UTC 版)

トーマストマス[1]・ニューコメン(Thomas Newcomen、1664年2月24日 - 1729年8月5日)は、イギリスの発明家、技術者であり、鉱山の排水のために、最初の実用的な蒸気機関を建造した。その後の産業革命の動力を担った蒸気機関の実質上の発明者とされている[2]。この蒸気機関は、真空と大気圧との差だけを利用した点で、大気圧機関と呼ばれることもある。生涯にわたって敬虔なプロテスタントバプテスト信徒であった。


注釈

  1. ^ 通常は、排水管とは別の管にスニフティング弁が取り付けられていた。
  2. ^ 当時の科学者のデサグリエ (J.T.Desaguliers) や技術者フェアリ英語版 (John Farey) らにより、手動弁操作担当の少年ハンフリー・ポッター (Humphrey Potter) が、この仕事から「逃れて遊ぶために」この自動運転機構自身を考えついたとの話が伝えられている。その後の調査で、この話は誤りであることが指摘されており、ポッター少年は、十分なボイラ容量がある際にスコガンの機能を自動的に解除する工夫を考案したとされている。ポッター少年の父はニューコメン機関のビジネスに深く関わったバプテストであり、その一族も機関の普及や建造に大きく関わった。

出典

  1. ^ 岩波書店辞典編集部『岩波世界人名大辞典』 岩波書店(2013年) pp.1885-1886.
  2. ^ Dickinson(1939) p.29.
  3. ^ Rolt & Allen(1997) p.25.
  4. ^ Knowles(website) §early years.
  5. ^ a b Dickinson(1939) p.31.
  6. ^ Smiles(1865) p.61.
  7. ^ a b Knowles(website) §Baptist faith.
  8. ^ Rolt & Allen(1997) p. 59, 61, 85.
  9. ^ Dickinson(1939) p.29,39.
  10. ^ Dickinson(1939) p.32.
  11. ^ Knowles(website) §ironmonger and steam.
  12. ^ Rolt & Allen(1997) pp. 44-45.
  13. ^ a b c Knowles(website) §first atmospheric engine.
  14. ^ Knowles(website) §first atmospheric engine.
  15. ^ Rolt & Allen(1997) p. 57, 146, 148.
  16. ^ Knowles(website) §first atmospheric engine, §engines everywhere.
  17. ^ Dickinson(1939) p.43.
  18. ^ Rolt & Allen(1997) p. 55, 112.
  19. ^ a b Dickinson(1939) p.41.
  20. ^ Rolt & Allen(1997) pp. 38-40.
  21. ^ Rolt & Allen(1997) pp. 58-60.
  22. ^ Rolt & Allen(1997) pp. 85-86.
  23. ^ Knowles(website) §final years.
  24. ^ Dickinson(1939) p.51.
  25. ^ a b Knowles(website) §legacy.
  26. ^ Dickinson(1939) p.33.
  27. ^ Rolt & Allen(1997) pp. 41-43.
  28. ^ Rolt & Allen(1997) pp. 89-96.
  29. ^ Smiles(1865) p.66.
  30. ^ Dickinson(1939) p.35.
  31. ^ Rolt & Allen(1997) p. 90.
  32. ^ Dickinson(1939) p.61.
  33. ^ Farey(1827) pp.155-172.
  34. ^ Farey(1827) p.172.
  35. ^ Farey(1827) pp.172-192.


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