デジタルコードレス電話の新方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 18:45 UTC 版)
「コードレス電話」の記事における「デジタルコードレス電話の新方式」の解説
日本国内において、前述の自営PHS用の帯域(1.9GHz帯)で高速データ通信を可能にする新方式として、前述の「DECT」と、XGP (eXtended Global Platform) の流れをくむ『sPHS方式』の2方式が規格として検討された。2者のうち実用化されたのは(日本型)DECTで、sPHSはされなかった。 sPHS方式に代わり、TD-LTE基盤として公衆用端末とも互換性の高い、sXGP(shared XGP)方式が2016年から検討されている(「LTE方式のデジタルコードレス電話に係る技術的条件」)。 DECTETSIが策定したデジタルコードレス電話規格。PHS、2.4GHz帯FHSS-WDCTのいずれとも互換性はない。ただし、日本国内では、公衆・自営PHS共用帯域(第2世代デジタルコードレス)と帯域を共用する。さらに、これら既存PHSと協調動作ができる仕様の機器に限り認可されている。3G相当である事から日本向けDECTを「広帯域デジタルコードレス電話」と呼ぶ事もある。 sPHSXGP (eXtended Global Platform) をベースに自営用PHS端末の代替向けに開発が検討されたが、規格考案および帯域割当てだけに止まり、実用化されなかった。次のVoLTE/sXGPに取って代わられた。 VoLTE/sXGP日本国内において、DECT方式デジタルコードレス電話と同じ帯域を共用する。方式はTD-LTE (Band39) と同様であり、日本向けに周波数帯域幅の限定、既存機器との協調動作(キャリアセンス)、および構内コードレス向けの出力抑制仕様となる。さらに公衆用TD-LTE端末(所謂一般的スマートフォン等)とシームレスな共用を意図している。
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