チャンステーマとは? わかりやすく解説

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チャンステーマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/19 02:08 UTC 版)

チャンステーマとは、主にプロ野球私設応援団が、自チームの攻撃中においてチャンスが到来した時に、選手別応援歌に代えて演奏する応援歌のことである。チャンテと略されることが多い。


注釈

  1. ^ 読売ジャイアンツでは2006年に3度の大連敗を喫した際に、連敗の原因が全く打てない打線にあるとして、チャンスでないにもかかわらず、初回からチャンステーマを流し続けた事もあった(ただし、結果として貧打解消にはならなかった)。
  2. ^ これ以前にも、球団が発売する応援歌CDに「チャンスのテーマ」が収録されていたが、私設応援団はそれを実際の応援で使用していなかった。
  3. ^ 原曲の異なる部分を用いた「バタフライ2」もあった。また、通常のバタフライを低いキーにした「バタフライ3」も存在した。
  4. ^ 2000年代前半には、明るい曲調である「ファイター」を使用してチャンスが拡大すると、勇ましい曲調である「バタフライ」に切り替えるパターンが多用された。
  5. ^ メロディの一部が埼玉西武ライオンズの「チャンステーマ3」と似通っているため、一時期、西武ドームでの試合においては演奏を自粛していた。
  6. ^ 当初は原曲キーで演奏されていた。また、うちわを手に持ちながら応援するスタイルが模索されたが、定着しなかった。
  7. ^ 2002年はこれが唯一のチャンステーマであったが、2003年に新たなチャンステーマができたことにより「チャンステーマ2」という名称になった。
  8. ^ かつては打席の冒頭から使用されるのが基本であった。特に2000年代には、明るい曲調である「チャンステーマ1」を使用してチャンスが拡大すると、次の打者からは勇ましい曲調である「チャンステーマ2」に切り替えるという趣旨で運用されていた。
  9. ^ 当初は、ホームゲームでのサヨナラのチャンス限定で使用されていた。その後、ビジターも含めて通常のチャンスでも使用されるようになり、「チャンステーマ2」を使用してチャンスが拡大すると、「チャンステーマ4」に切り替えるパターンが多用された。現在では、当初の運用に戻りつつある。
  10. ^ 広島東洋カープの場合は当初「広島倒せ」でコールしていたが、平成30年7月豪雨で広島地区が大きな被害を受けたことに配慮し、その翌月からは「カープを倒せ」に変更された。2024年シーズンになって「広島倒せ」に戻された。
  11. ^ チームの低迷期に生まれたテーマであるため、親会社がDeNAに変わった2012年以降、徐々にチーム状況が上向くにつれて使用されなくなっていった。しかし、再び下位に低迷した2018年のペナントレース終盤に球団担当者の発案によって多用されるようになって以降、再び使用されるようになっている。
  12. ^ 元はトランペット応援が始まる前の時代における応援スタイルで、当時は太鼓の叩き方が異なる3パターンが存在し、状況に応じて使い分けられていた。そのうちの「ランナーあり」のバージョンが2010年に復刻。試行錯誤を経て、チャンステーマ的に用いられるようになっていった。
  13. ^ 2013年までは、「パウエル」→「川又」→「平野」→「狙い撃ち」の順番で流れていたが、2014年の応援歌一新、およびその後の新応援歌追加を経て、2020年現在では「チャンステーマ2」→「チャンステーマ3」→「チャンステーマ4」→「チャンステーマ1(サウスポー)」→「チャンス決めてくれ」の順番となっている(実際には「サウスポー」が2019年シーズン途中で使用自粛となったため、「決めてくれ」が使用開始された2019年以降の最終戦におけるチャンステーマメドレーでは「サウスポー」の演奏は省略され全曲演奏されない状態になっていたが、使用自粛前の2019年4月30日の読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)勝利後の外野応援席での応援団主導による二次会で、「平成最後のチャンステーマメドレー」という形で一度だけ5曲全曲によるメドレーが実現している)。
  14. ^ 流れとしては、応援団が決めたスリーコール(例:「お前が決めろ ○○」×3)から応援が始まる → チャンステーマに切り替わる → スリーコールと同じ言葉がコール部分の末尾にも入る(例:「お前が決めろ ○○」)という運用になっている。
  15. ^ 本拠地が札幌ドームの時代には、外野応援席の列ごとにコールをするタイミングが分けられていた。外野19〜24列「打て」 → 外野19〜30列「打て」 → 外野19〜36列「打て」 → 内外野全員「打て」の流れとなっていた。
  16. ^ 2023年にナゴヤドームでも使用された。
  17. ^ 2011年に歌詞が変更された。
  18. ^ 2012年に歌詞が変更された。
  19. ^ 1999年までは、3回繰り返すだけで(打席の途中で)選手別応援歌に切り替える方式であった。 関西では2000年より使用。 西武ではかつて主催試合でチャンスになると、球団職員の判断でチャンステーマ1または3のイントロを場内の音響で流すことがあり、それに続く形で応援団がチャンステーマを演奏していた。これは、観客をより一層盛り上げるという演出効果があった一方で、応援団の意向に沿わないチャンステーマのイントロが流れることもあり、応援団を中心に不満が飛び交うといったデメリットもあった。そのため、応援団がチャンステーマの演奏を打席の途中で切り上げ、違う応援歌に切り替えることもしばしばあった。特にチャンステーマ4が作成された2011年以降、この傾向がより顕著になったため、チャンステーマのイントロを音響で流すことは廃止された。
  20. ^ 元は8番打者用の応援歌。選手別応援歌がまだなかった1985年に、打順ごとに応援歌が制作された(この年の8番はほとんどが岡村隆則だったため、実質専用曲に近いが、他の選手が8番の場合でもこの曲であった)。その後、清原和博の選手別応援歌となり、清原が巨人に移籍した後は、2002年まで関東では垣内哲也の選手別応援歌、関西では松井稼頭央の専用チャンステーマとして使用された。
  21. ^ 2005年から球団の新たな応援スタイルとして、イニング開始前や得点時にファンが手持ちのフラッグを振ることになり、それと合わせて導入された応援歌である。
  22. ^ この応援スタイルは、既にロッテ応援団により行われていたタオル回しのチャンステーマを見た球団職員が、応援団へタオル回しをしてほしいと要望があるも「あれはかっこいいけど、タオルを回したらパクリになるから」という理由で編み出された。曲の最後にマフラータオルを頭上に掲げて右回りに一周する、という斬新な振り付けが当初話題になったが、後年その部分はマフラータオルを頭上に掲げるだけの応援スタイルが定着していった。
  23. ^ ブルーウェーブ時代は選手別応援歌を1コーラス歌ってから、このチャンステーマに切り替わる流れであった。バファローズになってから前奏がつけられ、打席冒頭から演奏されるようになった。
  24. ^ 2009年には2番の歌詞も作られた。
  25. ^ その際は、1番トランペット有→2番アカペラ→1番アカペラで太鼓もなし→2番トランペット有の流れとなる。
  26. ^ 福岡ドームで使用される際、外野席最前列のファンは身を乗り出しメガホンでフェンスの外側を叩くのが定番となっている。
  27. ^ 2013年の「鷹の祭典 in 東京ドーム」で「ガッチャン」の名称で使用され、2015年にチームスローガン“熱男(アツオ)”に合わせ「アッチャン」の名称となり、コールが一部変更された(ガッツだ燃えろ→熱く燃えろ)。
  28. ^ ホークスのチャンステーマとしては初めてとなる、歌詞なしでコールのみの構成となっている。
  29. ^ 当初予定されていたチャンステーマ2曲を急遽変更し、この曲を正式なチャンステーマとした。同年のオールスターゲームにおいても演奏された。
  30. ^ この応援歌が青木に流用されたのは、同じく背番号1であった若松勉にちなんでいた。しかし2020年現在、背番号1山田哲人が着けており(2016年から)、青木は入団当初の背番号である23に戻している。
  31. ^ 特に当時の打撃コーチだった広澤克実に至っては、自身の公式HPで公然と応援団を批判する事態にも至った。
  32. ^ ジャンプによる振動を伴うため、2011年は東日本大震災の被災者に配慮して自粛した。
  33. ^ ただし鈴鹿チームはより上位のチャンステーマがあることから本曲は通常の応援曲とすることが多い。
  34. ^ 新日本製鐵君津硬式野球部時代に作曲されたオリジナル曲。日本選手権ではボンバーかずさとなる。
  35. ^ 一時期は三菱重工横浜(現:三菱日立パワーシステムズ)も使用していた。
  36. ^ 元々はシダックスのチャンステーマだったが、廃部に伴い坂田精二郎が移籍したため。当初は坂田の個人テーマとして演奏された後、2009年までチャンステーマとして使用された。
  37. ^ 過去には同社野球部からプロ入りした選手に選手別応援歌として用いられた。(ex.弓岡敬二郎(広畑-阪急)、尾花高夫(堺-ヤクルト)など)

出典

  1. ^ 近鉄バファローズ サポーターズハンドブック1998に同曲の掲載あり
  2. ^ 2014年に応援団が球場で配布する歌詞カードに、このコンセプトが記載されていた。
  3. ^ a b 【お知らせ】交流戦の応援における対戦相手の呼称について”. ベイスターズ応援日記@星覇会 (2018年5月28日). 2023年8月11日閲覧。
  4. ^ ベイスターズおじさん. “ベイスターズ暗黒時代の応援歌「ライジング」は、なぜ生まれ変わったのか”. 文春オンライン. 2023年8月11日閲覧。
  5. ^ 【中日】人気応援歌のサウスポーを自粛へ 「お前が…」のフレーズが不適切 2019年7月1日 スポーツ報知
  6. ^ 中日ドラゴンズ応援団 2022年2月1日 Twitter
  7. ^ 鷹弘前で初白星!吉幾三CM曲乗り柳田&内川適時打 - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2023年8月14日閲覧。
  8. ^ 侍ジャパン応援団を常設化 新たな応援曲の「チャンス侍」も決定 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト
  9. ^ 校歌・応援歌紹介”. 早稲田大学応援部 (2016年3月28日). 2023年8月9日閲覧。
  10. ^ 応援について”. 慶應義塾体育会野球部. 2023年8月9日閲覧。
  11. ^ 東京大学運動会応援部”. www.todai-ouen.com. 2023年8月9日閲覧。


「チャンステーマ」の続きの解説一覧

チャンステーマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 13:32 UTC 版)

Honda鈴鹿硬式野球部」の記事における「チャンステーマ」の解説

ホンダ3チームの共通チャンステーマである「全開HONDA」は鈴鹿チーム応援団編み出したといわれるまた、鈴鹿チームは「全開HONDA」のほか、以下のオリジナルのチャンステーマ3曲を持っているいずれも作詞宮本進一作曲長谷川道治。 ノンストップHONDA この曲は、前年度優勝により推薦出場となった1995年第66回都市対抗野球大会合わせて作られた。歌詞は、勢いのついた打線カーレース参戦するクルマなぞらえたもので、鈴鹿サーキット地元、そして自動車メーカーであるホンダ鈴鹿ならではの曲である。曲間の間奏でバンドスタンド応援スタッフ左回り一周する、珍しい楽曲でもある。 スーパースター この曲は本田技研鈴鹿として5年ぶりに出場した2000年第71回都市対抗野球大会合わせて作られた。歌詞は、勢いのついた打線後押しするものとなっており、得点圏(中でも三塁)にランナーが進むと演奏される歌詞に「ドームで一番輝け」とあるように、2大大会(都市対抗野球日本選手権)を意識した曲ではあるが、ドームへの出場願い込めて現在では地方大会でも定番曲として演奏される熱闘鈴鹿 この曲はホンダ鈴鹿2005年第76回都市対抗野球大会出場した際に初め演奏された。作成にあたってコンセプトは「男っぽさ」。歌詞にはあえてカタカナ使用せず、曲後半選手名部分も「熱く叫べ」との指示がある。「ノンストップHonda」や「スーパースター」とからめて使用される

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