ダグラス DC-1
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DC-1
- 用途:旅客機、プロトタイプ
- 製造者:ダグラス・エアクラフト
- 運用者:トランスコンチネンタル・アンド・ウエスタン・エアなど
- 初飛行:1933年7月1日
- 生産数:1機
- 退役:1940年
- 運用状況:全機退役
ダグラス DC-1(Douglas DC-1)は、アメリカのダグラス・エアクラフト社が開発した12座席の旅客機である。1機だけ製作された、DCシリーズのプロトタイプ。
このプロトタイプ(原型機)をもとに機体を延長する改良を行い14座席とした機体がDC-2であり、そちらは200機ほど生産された。さらに機体サイズを拡大して21座席とされたDC-3は第二次世界大戦で輸送機としても使われ、1万機以上が生産されることになった。
開発の経緯
運用の経緯
DC-1の初飛行は1933年7月1日に行われた。半年にわたる試験中に試験飛行と、フォード トライモーターやフォッカー旅客機を使用している航空会社に対するデモ飛行を200回以上行った。13時間5分のアメリカ大陸横断飛行記録をつくった。
(なおトランス・ワールド航空はエンジンを強化し14座席に改造した量産型を20機注文し、これがDC-2となった。)
この原型機のDC-1は1938年7月15日、イギリスのフォーブス卿に販売され、しばらく使われた後、同年10月フランスを経由してスペインの航空郵便会社Líneas Aéreas Postales Españolas (L.A.P.E.) に売却された。その後スペイン共和国空軍の輸送機として使われ[1] 、1939年7月から、イベリア航空でNegron号として運用されたが、1940年12月にマラガに不時着し、修理不能となり廃却された[2]。
諸元(DC-1)
- 乗員: 2
- 乗客: 12
- 全長: 18.29 m
- 翼幅: 25.91 m
- 全高: 4.88 m
- 翼面積: 87.5 m2
- 空虚重量: 5,343 kg
- 運用時重量: 7,938 kg
- 動力: ライト SGR-1820-F3 9気筒星型エンジン 710 hp (530 kW) × 2
- 最高速度: 338 km/h
- 巡航速度: 306 km/h (高度8,000ft)
- 航続距離: 1,610 km
- 出典:[3]
参考文献
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- ^ "Aircraft that took part in the Spanish Civil War." Aircraft of the Spanish Civil War (zi.ku). Retrieved: February 4, 2011.
- ^ Gradidge, Jennifer M., ed. DC-1, DC-2, DC-3: The First Seventy Years. Tonbridge, Kent, UK: Air-Britain (Historians), Two volumes, 2006. ISBN 0-85130-332-3.
- ^ Gradidge, Jennifer M., ed. DC-1, DC-2, DC-3: The First Seventy Years. Tonbridge, Kent, UK: Air-Britain (Historians), Two volumes, 2006. ISBN 0-85130-332-3
「ダグラス DC-1」の例文・使い方・用例・文例
- 私の名はジョン・ダグラスですので頭文字はJ. D.です
- キムメリオス人の暗黒、体感できる暗さ―ノーマン・ダグラス
- それに勝つという意志のないあらゆる戦争に参加することは、致命的である−ダグラス・マッカーサー
- 彼のユートピアは、空想の共和国でなく、既に存在させるものより実質的で発達している−ダグラス・ブッシュ
- 彼のユートピアは、空想的な共和国としてでなく、現実に存在するものの現実的な進歩である−ダグラス・ブッシュ
- 義務は現代の人生ノーマン・ダグラスのモレクになりました
- ダグラスファーという常緑の木
- ロバート・ロクスレー卿(きょう)(ダグラス・ホッジ)はリチャード王の王冠をイングランドへ持ち帰る役目を負っていたが,彼はゴドフリー卿(マーク・ストロング)と彼の部下たちに襲われる。
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