ジェネラル・リー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 05:43 UTC 版)
ジェネラル・リー(General Re, founded 1921)という再保険会社は、第二次世界大戦中の1945年にメロン保険(Mellon Indemnity Corporation)と株式を持ち合う関係となり、同年11月に合併した。メロン保険はそれまでほとんど保険をやらずに財閥の投資基金として稼動してきたが、財閥は11月の合併で新会社の40%を保有した。ジェネラル・リーは財閥の力でオイルショック以降の競争激化にも動揺することなく、1980年に金融持株会社となり、1990年デリバティブ取引用の系列会社を設けた。翌1991年4月にはロイヤル再保険(現RSA)を80%買収できることになったが、ビッグバンは混戦を続けており、数ヶ月後に合意が反故にされてしまった。1994年遅く、ジェネラル・リーはケルン再保険(Cologne Re, founded 1846)の75%を買収することに成功した。ケルン再保険は当時で27カ国に37支店を構え、150カ国近くを営業圏とし、広範なリスクを対象とした再保険を引き受ける多国籍企業であった。買収の結果、ジェネラル・リーの保険料において、45%がアメリカ合衆国の外から得られることになった。 ケルン再保険の歴史について。発足した時期にはドイツからアメリカ合衆国へ盛んに投資が行われた。ケルン再保険は、1870年の普仏戦争でフランス事業を売却した(ソジェンと類似)。1903年、ドイツ帝国の企業が米国企業の再保険を引受けるようになった。ヴァイマル共和政からジェネラル・リーに買収されるまでの情報は見つかっていない。 1998年12月、バークシャー・ハサウェイがジェネラル・リーを買収し、GEICOと並ぶ主力事業に編成した。 2005年6月6日、ジェネラル・リーの元幹部(John Houldsworth)がアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の不正会計問題に関与したことについて有罪を認めた。証券取引委員会の作成した24ページの主張によると、2000年第4四半期と2001年第1四半期に、この元幹部がAIGの準備金を5億ドル不正に水増しするため、2回にわたって見せかけの再契約取引の取り決めに関与したという。主張文には証拠となる長電話を記録テープから起こしたものも書かれている。
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