シネマカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 01:33 UTC 版)
シネマカーは、定員38名の映写室とコンセントを備えたビジネスルーム3室、そして客室で構成された。 1988年に、山陽新幹線区間で主に「ひかり」に使用されるSK編成5本のうち、SK17・SK19編成の2本に組み込まれ、同年4月1日から「ひかりビデオカー」として営業運転に使用された。1989年までに、WR編成の車両と組み合わせることによって「ウエストひかり」用に改造された。 「映画館をイメージした本格的なビデオ室」をコンセプトに、客室部分を壁で仕切り、ビデオルームは食堂車と同じように窓側に通路を設けた。遮光カーテンを取り付け、50インチスクリーンに専用プロジェクター、スピーカーを使用した本格的なものであった。「新幹線名画劇場」と銘打って映画が上映され、上映中は極力車内放送を控えて緊急放送のみとし、電光掲示板にて情報を流すようにした。 設置当初は整理券600円(1988年6月以降は500円)を徴収していたが、1989年12月以降は無料となり、「シネマカー」と改名した。しかし乗車時間などの関係などから人気は振るわず1994年3月いっぱいで上映を中止、普通車に置き換えられた。これにより、同年12月以降の「ウエストひかり」はWK編成6本のみとなった。無料化後は、車内が暗いことから、車内で寝るという目的で使う者までいたという。
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