クトナホラ石(Kutnohorite)
Broken Hill,NSW.,Australia
Ca(Mn2+,Mg,Fe2+)(CO3)2 画像の幅約3.5cm
苦灰石の仲間でマンガンの量が多い別種の鉱物です。
クトナホラ石(Kutnohorite)
埼玉県秩父市中津川 秩父鉱山大黒坑
Ca(Mn2+,Mg,Fe2+)(CO3)2 画像の幅約2.5cm、4cm
母岩の空隙中に見える六角薄板状の結晶がクトナホラ石です。
マンガン(Mn)を含む苦灰石グループの鉱物で、日本では立派な結晶を
見ることが少ない鉱物です。
クトナホラ石(Kutnohorite)
N'Chwaning II Mine,N'Chwaning Mines,Kalahari manganese fields,Northern Cape Province,South Africa
Ca(Mn2+,Mg,Fe2+)(CO3)2 画像の幅約2.2cm、標本の幅約4.8cm
淡いピンク色をしたクトナホラ石の結晶集合体です。
クトナホラ石の針状結晶が束のように集合しています。
少し色の濃い部分は含マンガン方解石です。
クトナホラ石(Kutnohorite)
Levane,Arezzo,Italy
Ca(Mn2+,Mg,Fe2+)(CO3)2 画像の幅約5mm
透明な霰石の結晶上に濃褐色のクトナホラ石が付いています。
結晶の形は見えませんが、霰石との組み合わせが美しい標本です。
クトナホラ石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/30 09:58 UTC 版)
クトナホラ石またはクトノホラ石(Kutnohorite)は、カルシウムマンガン炭酸塩鉱物で、マグネシウムや鉄を含む。苦灰石グループの鉱物である。苦灰石やアンケル石と共生している。端成分はCaMn2+(CO3)2であるが[5]、Mn2+はFe2+やMgに置き換わることが多く、マンガン含量は、38%から84%であるため[1]、Ca(Mn2+,Mg,Fe2+)(CO3)2と書いた方が実態をよく表している。1901年に、チェコ共和国中央ボヘミア州のクトナー・ホラに因んで、Bukowsky博士により名付けられた[6]。元々は"kutnahorite"と綴っていたが、現在では国際鉱物学連合により、"kutnohorite"という綴りで承認されている。
- ^ a b c d e Gaines et al (1997) Dana’s New Mineralogy Eighth Edition. Wiley
- ^ a b “Kutnohorite Mineral Data”. Webmineral.com (2014年). 2022年8月8日閲覧。
- ^ a b Kutnohorite (英語), MinDat.org, 2022年8月8日閲覧。
- ^ a b c d e “Kutnohorite”. Handbook of Mineralogy. Mineral Data Publishing (2005年). 2022年8月8日閲覧。
- ^ “IMA Mineral List with Database of Mineral Properties”. 2022年9月8日閲覧。
- ^ Frondel, Clifford and Bauer, L H (1955), Kutnahorite, a manganese dolomite, CaMn(CO
3)
2. American Mineralogist 40: 748 - ^ Peacor, D R, Essene, E J and Gaines, A M (1987) Petrologic and crystal-chemical implications of cation order-disorder in kutnahorite. American Mineralogist 72:319
- ^ Rocks & Minerals (2009) 84-5:423
- ^ Akio Tsusue (1967) Magnesian Kutnahorite from Ryujima Mine, Japan. American Mineralogist 52:1751
- 1 クトナホラ石とは
- 2 クトナホラ石の概要
- 3 発生
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