ウラジオストックとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ウラジオストックの意味・解説 

ウラジオストク【Vladivostok/Владивосток】

読み方:うらじおすとく

ロシア連邦東部沿海地方中心都市ロシア語で「東方治めよ」の意。日本海面し漁業貿易軍事における重要な港湾擁す1860年建設1903年モスクワとの間にシベリア鉄道開通した人口行政区58都市圏612008)。

[補説] 「浦塩斯徳」とも書く。


ウラジオストク

(ウラジオストック から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/03 07:00 UTC 版)

ウラジオストクロシア語: Владивосток, ラテン文字転写: Vladivostok ヴラヂヴァストークロシア語発音: [vədʲɪvɐˈstok],  発音[ヘルプ/ファイル], 漢語: 海参崴拼音: hǎishēnwǎi)は、ロシア沿海州最大の都市で行政の中心地である。日本海金角湾周辺に位置し、面積は331.16平方キロメートル(127.86平方マイル)、人口は2021年現在で60万871人である[3]。ウラジオストクは、極東連邦管区、および極東ロシア地域において、ハバロフスクに次いで2番目に大きな都市である。


脚注

  1. ^ 日本で知られているものとしては、宇宙船の「ボストーク」と同じ語である。
  2. ^ 木村汎は著書『新版 日露国境交渉史』p.75で「ムラヴィヨフは、1860年の北京条約によって清国から割譲された海参威をウラジヴォストークと名づけた。「東方(ヴォストーク)」を「支配せよ(ウラジ)」の意味である。」と説明している。ただし、владеть命令形владей (ヴラヂェーイ)であり、「ウラジ」ではない。
  3. ^ "明代に入り3代皇帝、永楽帝の永楽7年(1409)、東北地方を支配する機関として「奴児干都司」が設置された重要な要衝地となっている。", アムール下流域奴児干都司としと永寧寺碑と先住民族たち
  4. ^ "1409年(永楽7),黒竜江(アムール川)下流の特林に置かれた明の軍政機関。正式には奴児干都指揮使司という。", 世界大百科事典内の奴児干都指揮使司の言及
  5. ^ 少なくとも1892年の時点では不凍港ではなかった。肝付兼行述『西比利亜鉄道ニ対スル日本ノ開港場ヲ論ス:港湾調査委員報告 』(金谷昭、1892年)において、海軍水路部長の肝付は、毎年12月21日より4月15日までは冬期氷結して艦船の出入りが出来ない(表示された右ページ1〜2行目)と記している。また、東邦協会会員・松浦充美著『東露要港浦塩斯徳』(東京堂、1897年秋田県立図書館および大阪府立中央図書館所蔵)39ページ、第五「冬時浦港氷塊破砕の模様」によると、1893年バルト海より「軍艦シラチー号を回航し来り同年冬季時結氷の初めより破砕に従事したるを始とし」たが、厳冬期には能力が不足し、軍艦・商船のための航路確保が困難であった。1897年から1898年の冬に状況が変わった(東京朝日新聞1898年1月18日3面「浦塩斯徳の繁忙」)。V.l.アガーポフ「研究ノート:露日戦争におけるウラジオ巡洋艦戦隊の作戦」堤明夫訳、軍事史学会編『日露戦争(二)---戦いの諸相と遺産』軍事史学41-1・2合併号、2005年6月、ISBN 4-7646-0319-5、99ページに、艦隊用の基地としてのウラジオストクの「最も不便な点は冬季における90〜120日間の港の凍結であったが、この問題は砕氷艦「ナデージヌイ(Nadezhny)」が配備されたことによって解決され、年間を通しての航行が可能となった」(出典は、Russkoe sudohodstvo, 1904. No.3(263), pp.227-28)と記されている。

出典

  1. ^ ウラジオストク市長が辞任、代行に沿海地方副知事”. 日本貿易振興機構. 2021年6月3日閲覧。
  2. ^ ウラジオストク市議会、シェスタコフ市長代行を市長に選出”. 日本貿易振興機構. 2021年8月6日閲覧。
  3. ^ RUSSIA: Dal'nevostočnyj Federal'nyj Okrug”. citypopulation.de. 2022年3月13日閲覧。
  4. ^ Века, Екатерина (2018年2月7日). “Владивосток вошёл в топ-5 самых популярных у туристов городов России”. Администрация Приморского края. 2020年10月8日閲覧。
  5. ^ Alexander Jacoby (2005年7月5日). “Eastern Europe in the Far East”. The Japan Times. 2020年10月11日閲覧。
  6. ^ Alex Nosal. “Vladivostok, Europe in Middle of The Orient”. The Seoul Times. 2020年10月11日閲覧。
  7. ^ Фа́смер, Максимилиан Романович. “Этимологи́ческий слова́рь ру́сского языка́” (ロシア語). Internet Archive. 2022年7月7日閲覧。
  8. ^ Vladivostok” (英語). Encyclopædia Britannica. 2019年8月8日閲覧。
  9. ^ 海外在留邦人数調査統計 平成23年10月1日現在”. 外務省. 2021年11月20日閲覧。
  10. ^ いにしえの島根”. 島根県. 島根県古代文化センター. 2023年6月23日閲覧。
  11. ^ 符拉迪沃斯托克” (中国語). 百度百科. 2023年6月23日閲覧。
  12. ^ イザベラ・バード『朝鮮紀行』講談社学術文庫p282
  13. ^ 原暉之著『ウラジオストク物語』三省堂1998年、111ページ。川上俊彦著『浦潮斯徳』大倉保五郎、1892年6月、43〜44頁、「第十七 義勇艦隊」。
  14. ^ 長勢了治『シベリア抑留全史』原書房、2013年8月8日、186,294頁。ISBN 9784562049318 
  15. ^ Flights” (英語). S7 Airlines. 2017年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月24日閲覧。
  16. ^ “ウラジオストクAPECサミットの施設建設業者が作業が終了”. ノーボスチ通信. (2012年5月17日). http://jp.rian.ru/economics/20120517/130101855.html 2012年10月21日閲覧。 
  17. ^ 栗田シメイ (2018年10月31日). “ウラジオストク旅行に女性が熱を上げるワケ”. 東洋経済オンライン. https://toyokeizai.net/articles/-/245554 2018年11月26日閲覧。 
  18. ^ Vladivostok Universities” (英語). Russia-Ukraine-Travel. 2012年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年3月30日閲覧。
  19. ^ インタビュー:ウラジオストク・ビエンナーレとロシア極東の美術”. Relations (2021年3月27日). 2021年6月20日閲覧。
  20. ^ 和貴夫, 藤本 (2023年3月). “ウラジオストクにおける東洋学院の創設(1899年) : 東京外国語学校と比較の試み”. Север. pp. 11–30. 2024年7月3日閲覧。
  21. ^ 前田清次. コトバンクより。
  22. ^ “ロシア、初のヘリ空母建造に着手へ”. スプートニク. (2020年7月16日). https://sputniknews.jp/20200716/7618871.html 2020年7月20日閲覧。 
  23. ^ “ロシア 極超音速兵器搭載の2つの潜水艦建造を開始”. スプートニク. (2020年7月21日). https://sputniknews.jp/20200721/7630188.html 2020年7月20日閲覧。 
  24. ^ 相川和子. “近藤一族”. ロシア語通訳協会. 2020年4月26日閲覧。
  25. ^ 信濃毎日新聞2010年5月7日より。
  26. ^ 電子ビザ”. 在日ロシア連邦大使館. 2017年8月1日閲覧。



「ウラジオストック」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ウラジオストック」の関連用語

ウラジオストックのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ウラジオストックのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
国立公文書館 アジア歴史資料センター国立公文書館 アジア歴史資料センター
All rights reserved/Copyright(c) Japan Center for Asian Historical Records
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのウラジオストク (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS