ウオツカの歴史
ウオツカがいつ頃からつくられていたかは明らかではありません。モスクワ公国 (1283〜1547年)の記録にウオツカのことが記載されているので、この時代に飲まれていたことは確かでしょう。しかし、当時、新大陸原産のとうもろこしやじゃがいもがあるわけはなく、おそらくライ麦のビールか蜂蜜酒を蒸溜してつくったのではないかと推測されます。 連続式蒸溜機が出現する以前においては、簡単なポットスチル(単式蒸溜器)で蒸溜していたため雑味も多く、香草によって香りがつけられていることも多かったようです。19世紀になると、できあがったウオツカを、さらに白樺炭で濾過する方法が採用され、さらに、19世紀中頃になると、連続式蒸溜機の導入により、今日のクリーンで臭みが少なく微妙な香味をもつウオツカの原型ができあがりました。 ウオツカがロシア以外の地で製造・飲酒されるようになったのは、1917年のロシア革命以後のこと。ロシアから亡命した白系ロシア人が亡命先の国々でウオツカを製造するようになり、広まりました。 |
- ウオツカの歴史のページへのリンク