インバータ換気動力盤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 00:46 UTC 版)
業界初のインバータによるジェットファン駆動を可能にした製品で、それまでの製品が運転か停止のオンオフ運転しかできなかったのを、インバータによりジェットファンを0-100%の任意での回転数運転を可能とした。2007年から5年間にわたり経済産業省の補助金3000万円を得て開発された。 2010年に都市高速道路で5台が取り付けられたが、その後全国の道路トンネルに採用され、業界の標準モデルの一つになった。トンネル内の空気環境を適切に維持しながら省エネ性も実現。火災発生時には煙を素早く感知して制御することで利用者の非難を助け安全性を高める技術である。 ジェットファンをインバータで駆動する場合に各種電磁ノイズが大きな障壁であったが、特殊フィルタの開発で解決し、特許を取得している。同インバータ換気動力盤は、2020年時点で日本全国15のトンネルで約130台のジェットファンに使用されている。 兵庫県ものづくり大賞・発明賞などを受賞したほか、アメリカ合衆国ニュージャージー州で開催された国際トンネル換気学会(第13回BHR)で最優秀論文賞を受賞。国際的な評価も得た。
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