インディアナ (戦艦)とは? わかりやすく解説

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インディアナ (戦艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/05 01:03 UTC 版)

インディアナUSS Indiana, BB-58)は、アメリカ海軍第二次世界大戦で運用した戦艦[1]サウスダコタ級戦艦の2番艦[2]。艦名はインディアナ州に因む。この名を持つ艦としては3隻目[3]。 直近では1920年11月に標的艦になって沈没した前弩級戦艦[注釈 1]、未完成に終わったダニエルズ・プランサウスダコタ級戦艦(資料によっては“インディアナ級戦艦”、USS Indiana, BB-50)がいる[注釈 2][注釈 3]


注釈

  1. ^ インディアナ級戦艦インディアナ (USS Indiana, Battleship No. 1) 」[4]。「インディアナ」撃沈を踏まえ、ミッチェル大佐(合衆国陸軍航空部隊)は「航空機の攻撃で超弩級戦艦も沈められる」と主張した[5]
  2. ^ (メリーランド級略)[6] 是等ノ艦ハ如何ニモ畏ルヘキモノアレト次ニ來ルヘキ「インヂアナ」級ノ六艦ハ更ニコレヲ凌駕スヘシ、「インヂアナ」級ハ有ラユル點ニ於テ從來ノ世界ノ列國ニ依リ從來設計セラレタル戰艦中最大最強ノモノタリ、其排水量ハ四三,二〇〇噸ニシテ「メリーランド」級ヲ超ユルコト約一一,〇〇〇噸、速力ハ二十三節ニシテ從來建造セラレタル最大速力ノ米國戰艦ニ優ルコト二節ナルヘシ(中略)日本ハ長門級ノ四艦ニ於テ米國ノ「メリーランド」級ニ比シ砲力同等速力優越ナル一戰隊ヲ有ス、而シテ一九二〇 - 二一年中ニ起工シタル次ノ二艦ハ十六吋砲十二門ノ主砲ヲ有ストノコトナレハ米日兩海軍ノ最新型戰艦ノ間ニハ命中力ノ關スル限リニ於テハ明カニ甲乙無キ譯ナリ。(以下略)
  3. ^ 日本近信[7] ▲帝國 海軍が大正九年から十六年まで八ヶ年繼續事業として計畫した八八艦隊の中堅主力たる超弩級戰闘艦加賀』(神戸川崎造船所建造)『土佐』(長崎三菱造船所建造)の二隻が竣工して愈々十月中に進水される事となつた。新超弩級艦は目下建造中の米國戰闘艦インデアナ級に對抗するもので(以下略)
  4. ^ 米國本年度の建艦 主力艦四隻 何れも三萬五千噸[12](華府三十日同盟)主力艦噸數最大限を四萬五千噸とする英米佛三國新海軍協定の調印は既に幾度か報道されたことを確認したに止まり米國では別に大きなセンセーションを起してゐない 米國海軍は過日リー作戰部長が言明した通り目下の所新三萬五千噸を超過する主力艦を建造する意圖はなく、年内に起工する主力艦四隻は何れも三萬五千噸となる豫定だが一九三九=四〇年後の豫算には新に四萬三千噸乃至四萬五千噸級の大主力艦二隻の建造を要求することは殆ど確實とされてゐる。(以下略)
  5. ^ (ワシントン發)[13] 米國海軍省は第一次及び第二次ビンソン建艦案に基き年内に主力艦四隻の建造に着手することとなり十五日ノーフォーク海軍工廠で建造豫定の第六十號を除く第五十七五十八五十九の三主力艦の建造を民間造船會社の請負入札に附した、而して軍事通と知られる、ニューヨーク・タイムス紙ワシントン特派員ボールドウヰン氏は右主力艦の性能に就き十五日同紙上で左の如く報じてゐる 本年度起工の新主力艦四隻の設計は目下建造中のワシントン号、ノースカロライナ號と全然同型で速力二十七・五ノット、十六インチ砲三連装九門となる豫定である、然し船體及び機關は以上の兩艦と可成り相異する見込みなので設計し直す必要があらう、一方四萬五千トン級主力艦の設計に就いても目下研究が進められて居り、一ヶ年内に設計が完了する見込みだ砲力よりもむしろ速力に重點を置き現在建造中のノースカロライナ級より平均時速を五ノット程度引上げ時速三十二ノット乃至三十三ノットの快速とし主砲十六インチ三連装九門となる見込みである(記事おわり)
  6. ^ 進水順では、サウスダコタ(1941年6月7日)、マサチューセッツ(1941年9月23日)に続き、3番目となる[16]
  7. ^ 【ニューポート・ニュース二十一日AP】[17] 米國海軍が經費七千萬弗を投じて完成を急いでゐた戰艦インデアナ號(三萬五千噸)は豫定より半年早く本日進水された、同艦は長さ六百八十呎、時速二十七ノツト、十六吋砲九門及び最新式高角砲を装備してゐる インデアナ號は今年進水されたサウス・ダコタ及びマサチューセツト級の戰艦で第四隻目の同級戰艦アラバマ號は目下ヴアージニア州ポーツマスで建造中で來年二月進水の豫定である、ノツクス海軍長官は本日の進水式演説中『インデアナ號は戰火の世界を切抜けんとする國民の意志の象徴である、吾々の公然たる敵の行動が何時米國を戰中に捲込むか誰にも分らない、併し其の日が到來した時我が海軍の責任は史上最大なものとならう、而して次に來る爭闘の中に於て此の巨大な艦は我が戰艦での力の塔とならう』と述べた(記事おわり)

脚注

  1. ^ 歴群58、アメリカの戦艦 2007, pp. 142a-147“1939年型戦艦”の「サウス・タコタ」級
  2. ^ ジョーダン、戦艦 1988, pp. 136a-139アメリカ サウスダコタ級
  3. ^ 歴群58、アメリカの戦艦 2007, p. 18aインディアナ(III)〔 BB-58 〕
  4. ^ 歴群58、アメリカの戦艦 2007, p. 41黎明期のアメリカ戦艦/インディアナ級:インディアナ〔 BB-1 〕
  5. ^ 米軍軍艦の爆發實驗”. Hoji Shinbun Digital Collection. Burajiru Jihō. pp. 04 (1921年2月4日). 2023年10月7日閲覧。
  6. ^ 太平洋海権論 1922, p. 55(原本102頁)
  7. ^ ●帝國海軍の大偉觀 ◇戰闘艦加賀土佐は十月中に進水◇”. Hoji Shinbun Digital Collection. Burajiru Jihō. pp. 06 (1921年9月30日). 2023年10月7日閲覧。
  8. ^ 歴群58、アメリカの戦艦 2007, p. 142b「ノース・カロライナ」級の改設計型
  9. ^ ジョーダン、戦艦 1988, p. 138.
  10. ^ 英米佛三國の主力艦 最大限度四萬五千噸 備砲口經は從前通り据置きか 新協定調印濟む”. Hoji Shinbun Digital Collection. Burajiru Jihō. pp. 01 (1938年7月2日). 2023年10月7日閲覧。
  11. ^ 歴群58、アメリカの戦艦 2007, pp. 148–149.
  12. ^ 英米佛新海軍協定調印 主力艦噸數最大限四萬五千噸とす 六月三十日新方式成立”. Hoji Shinbun Digital Collection. Nichibei Shinbun. pp. 03 (1938年7月2日). 2023年10月6日閲覧。
  13. ^ 愈よ年内に着手 米海軍の主力艦四隻”. Hoji Shinbun Digital Collection. Singapōru Nippō. pp. 02 (1938年7月23日). 2023年10月7日閲覧。
  14. ^ 「Ⅰ 米国」Ref.C14121189800、軍令部秘報 昭和15.10.15”. アジア歴史資料センター. 防衛省防衛研究所. pp. 7-8 (1940年10月15日). 2023年10月14日閲覧。
  15. ^ 去る十一月廿一日ヴアヂニア州ニューポ-トニュースの造船所で進水式を擧行した三万噸戰艦インヂアナ號(進水式写真)”. Hoji Shinbun Digital Collection. Kashū Mainichi Shinbun. pp. 07 (1941年11月27日). 2023年10月7日閲覧。
  16. ^ 米艦續々進水”. Manshū Nichinichi Shinbun, 1941.11.21. pp. 02. 2024年1月2日閲覧。
  17. ^ 戰艦インデアナ號けふ無事に進水 米海軍に一大威力を加ふ”. Hoji Shinbun Digital Collection. Hawaii Times, 1941.11.21. pp. 05. 2024年1月2日閲覧。
  18. ^ ジョーダン、戦艦 1988, pp. 93, 135.
  19. ^ 歴群58、アメリカの戦艦 2007, p. 18b.


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