アンブロシアーノ銀行頭取
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 15:48 UTC 版)
「ロベルト・カルヴィ」の記事における「アンブロシアーノ銀行頭取」の解説
その後はシンドーナとともに、マルチンクス大司教の庇護の下、バチカン銀行を経由してマフィア絡みのマネーロンダリングと不正融資を率先して行い、1975年にはアンブロシアーノ銀行の頭取に就任した。 しかし、1974年にシンドーナが経営していたプライベートバンクが、3億アメリカドルを超える負債を抱え経営が悪化したことや、同じくシンドーナが経営権を持っていたアメリカのフランクリン・ナショナル・バンクも同時に経営状況が悪化したことを受けて、イタリアの財政局がシンドーナに対し横領罪での調査を進めた。シンドーナは逮捕を逃れるべくアメリカへ逃亡したものの、1976年にニューヨークで逮捕され23件に上る横領罪で起訴された。 なおカルヴィは、シンドーナが逮捕された際に、約50万アメリカドルの保釈金を支払うようにシンドーナから依頼されたが、これをかたくなに無視し続けたため、このことに激怒したシンドーナがイタリアやアメリカのマスコミに対してカルヴィの「犯行」を暴露するなど関係が悪化した(シンドーナは3年間イタリアで服役した後に釈放されたが、1979年10月にニューヨークで誘拐事件の自作自演を行った末に再び逮捕された)。
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