りゅうこつ座η星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 06:04 UTC 版)
「イータカリーナ星雲」の記事における「りゅうこつ座η星」の解説
詳細は「りゅうこつ座η星」を参照 りゅうこつ座η星は、非常に大きな光度を持つ極超巨星である。その質量は太陽質量の100倍から150倍、光度は太陽の400万倍と推定されている。 この天体は現在、詳細が調査された恒星の中で最も大きな質量を持つ。より光度が大きくより重いと思われる恒星もいくつか知られているが、そのデータはまだ確実なものではない。太陽の80倍以上の質量を持つ恒星は、太陽の100万倍以上の光を発する。そのような恒星は、銀河系程度の規模の銀河の中でも数十個と非常に少ない。エディントン限界に近づいており、即ち、外側への放射圧が内側への重力とほぼ同じ強さになっている。太陽質量の120倍を超えると、理論的にはエディントン限界を超え、その重力が恒星のガスを引きとどめておくことができなくなり、近い将来に超新星か極超新星となる。 りゅうこつ座η星がイータカリーナ星雲に及ぼす効果は直接観測することが可能である。上図の暗いボック・グロビュールやその他の天体は、重い恒星の方から尾を引いているように見える。星雲全体の形も、1840年代の大爆発以前とは明らかに変わっている。りゅうこつ座η星の周りは塵に囲まれ、紫外線の量は劇的に減っている。
※この「りゅうこつ座η星」の解説は、「イータカリーナ星雲」の解説の一部です。
「りゅうこつ座η星」を含む「イータカリーナ星雲」の記事については、「イータカリーナ星雲」の概要を参照ください。
- りゅうこつ座η星のページへのリンク