ねこそぎ

実用日本語表現辞典

根こそぎ

読み方：ねこそぎ

根本からごっそり。何も残らいほどすっかり。「根刮ぎ」と書き、「根刮げ」（ねこそげ）とも言う。「根こそぎにする」や「根こそぎ奪う」のように用いる。

（2010年10月22日更新）

デジタル大辞泉

ね‐こそぎ【根^×刮ぎ】

読み方：ねこそぎ

根まですっかり抜き取ること。転じて、余さずすべてすること。ねこそげ。副詞的にも用いる。「金目のものを—盗まれる」

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

ねこそぎ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 11:24 UTC 版)

名詞

ねこそぎ【根刮ぎ】

1. 根を刮（こそ）ぐこと。草木を根まで残さず引き抜くこと。副詞的に用いることもある。
   • それから大水が流れて来た。河というよりも滝というべきで、石を転ばせ木を倒し、灌木の茂みを根こそぎにし、そうして人間を押し流した。（国枝史郎『神秘昆虫館』）
   • 新らしい切通しの左側が崩壊して、大きい立木が根こそぎ道端まですべり落ちていた。（宮本百合子『播州平野』）
2. （比喩的に）ことごとく除去すること。「ことごとく」の意味で、副詞的に用いることもある。
   • 恋のみか、生命をかけた仕事までが根こそぎになったという意識が、かれの心から考える力をも感ずる力をも完全に奪ってしまったかのようであった。（下村湖人『次郎物語 第五部』）
   • 進歩党の如きは首脳部を根こそぎ持って行かれる。（海野十三『敗戦日記』）

発音^(?)

ね↗こそぎ

類義語

根扱ぎ、根刮げ