その他の銘木
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 10:16 UTC 版)
スネークウッド(Snakewood、学名:Brosimum guianense(ドイツ語版)) クワ科の広葉樹で、南米のギニア周辺の出材。入手は極めて困難で、高価である。蛇の鱗のような独特の杢が特徴で、この木で作られたステッキは「ステッキの王者」と呼ばれている。各国の王室や貴族でステータスシンボルとされてきた。文字が書かれているようにも見えるため「レターウッド」(Letterwood)とも呼ばれている。気乾比重が1.3を越える材もあり、大変重い。 ナンテン メギ科の広葉樹。成長が遅く、大径木は入手が困難である。「難を転じる」とされ、縁起物として箸などに使われる。 木曽檜(きそひのき) ヒノキ科の針葉樹。檜は、反りが少なく水に強く耐久性があり、防虫効果があるなど、建材として優れた性質を持っている。中でも木曽産の檜は、世界的に優秀な針葉樹の木材とされ、日本を代表する木材のブランドである。詳細は木曽五木を参照のこと。 黒柿(くろがき) カキノキ科の広葉樹。まれに柿の木(マメガキ)の幹の心材部にタンニンが溜まり、黒い模様の入った材木があり、「黒柿(くろがき)」と呼ばれる。出現するのは1万本に1本ともいう。外見は普通の柿の木と同じで、伐採しないと見つからないため、非常に希少価値が高く、その美しさから「銘木中の銘木」と称される。茶道具や床柱などに使われる。中の模様に沿って緑色の筋が入った物は一級品とされる。非常に高価な為、代用で似た模様であるムラサキ科のジリコテ(シャム柿、学名:Cordia dodecandra)が使われることもある。 沈香(じんこう) ジンチョウゲ科の広葉樹。材木ではなく香木として使われてきた。中でも良質なものは、「伽羅(きゃら)」と呼ばれ珍重される。 屋久杉(やくすぎ) スギ科の針葉樹。屋久島に自生する樹齢1000年以上の杉の総称。幹が太いため大きな一枚板が取れる。現在、天然の屋久杉は伐採が禁止されている。
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