『源氏物語』の揚名介とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 『源氏物語』の揚名介の意味・解説 

『源氏物語』の揚名介

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/15 03:57 UTC 版)

揚名介」の記事における「『源氏物語』の揚名介」の解説

この「揚名介」という語は『源氏物語』の「夕顔」の巻に「揚名介なる人の家」という形で1ヶ所だけ現れるが、『源氏物語』古典聖典となった鎌倉・室町期に揚名介の意味が分からなくなっていたらしく、『源氏物語』古注釈書などで「源氏第一難義」あるいは「源氏物語三ケの大事の一なり」等と呼んでとして秘伝扱いされていた。 院政時代世尊寺伊行でもすでに本来の意味が分からなくなっていたらしく、『源氏釈』において「揚名介とは諸国の介なり、源氏の人のなるなり」と誤った説明加えている。鎌倉時代入って藤原定家は『奥入』において「此の源氏第一難義なり、末代の人勘へ知るべき事に非ざるか」と意味が分からなくなっていることを正直に表明している。南北朝時代四辻善成になると『河海抄』において「当流両家深奥の説、殊な秘事となるに依りて口伝にあり」と秘説化しており記録残さず口伝伝えるようになっているその後中院通勝による『岷江入楚』では、「源氏物語三ケの大事の一なり、(中略河海載せたる事、皆誤れり、別に是を記すべし」として一般に見せ注釈書には掲載せず、別に存在する秘伝書のようなものの中に記しておいたことを述べている。 一条兼良になると1477年著した源語秘訣』(注解書『花鳥余情』で保留した15論点説明した秘伝書)の中で、「清慎公記云。康保4年7月22日揚名関白早可被停止之者也。今案揚名二字諸国の介に限べからず故に揚名関白清慎公はのたまへり。又揚名揚名目ともいへり」と正し説明加えている。

※この「『源氏物語』の揚名介」の解説は、「揚名介」の解説の一部です。
「『源氏物語』の揚名介」を含む「揚名介」の記事については、「揚名介」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「『源氏物語』の揚名介」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「『源氏物語』の揚名介」の関連用語

1
18% |||||

『源氏物語』の揚名介のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



『源氏物語』の揚名介のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの揚名介 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS