『ウルトラマンタロウ』に登場する巨大ヤプール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 00:07 UTC 版)
「ヤプール人」の記事における「『ウルトラマンタロウ』に登場する巨大ヤプール」の解説
『ウルトラマンタロウ』第29話「ベムスター復活! タロウ絶体絶命!」、第30話「逆襲! 怪獣軍団」に登場。 Aに倒された巨大ヤプールの細胞が人間に対する怨念の力から再結集し、復活した姿。ベムスター(改造)、サボテンダー(改造)、ベロクロン二世(改造)を従え、「ヤプール宇宙船」とも呼ばれる赤い宇宙船に乗って現われた。全人類を不幸にすることのみに執着する粘着質な性質。左手には杖を持っており、これによって赤・青・黄の球に乗せて部下の怪獣や超獣を送り込む。まず3匹中、最強であるベムスター(改造)を尖兵として地球に送り込み、ベムスター(改造)がZATとウルトラマンタロウに勝利したことに満足すると、ベムスター(改造)を撤収する。その後、再びベムスター(改造)を召喚するが、タロウに依存する子供たちの心を正そうとする海野八郎青年やZATの活躍で危機に追い込まれ、海野を殺害するべくサボテンダー(改造)を召喚する。だが、タロウの再登場により形勢は元に戻らず、最後の手段としてベロクロン二世(改造)を投入するも、ZATの攻撃で分断されて援護にはならず(ZATに攻撃されるだけで何もできないまま、通常攻撃で倒される)、3体とも敗れ去った後に宇宙船で逃亡しようとするが、タロウのストリウム光線で爆砕される。全編を通じて宇宙船からの指示・命令に徹しており、自ら戦う場面はない。 声:高田裕史 頭部の角の形状や着ぐるみの色が異なるが、原典との明確な差別化を図るため、武器である杖が追加され、図面も起こされた。 着ぐるみは『A』に使用されたものと同一だが、アトラクションに使用されていたため、材質の劣化により形状が著しく崩れている。頭部は新規に造形された。 オープニングテロップでは「異次元人 ヤプール」と表記。関連書籍では、名称を改造巨大ヤプールや巨大ヤプール(改造)と記載している。『ウルトラマン白書』では、名称を改造ヤプールとも記載している。 当時の児童誌[要文献特定詳細情報]の裏設定では、ヤプールは「怪獣軍団」の幹部の1人であり、同時期に登場した他の復活怪獣(メフィラス星人〈二代目〉やエレキング)とともにタロウの抹殺に出撃したことが語られている。また、顔が以前より崩れていることについては、Aとの戦いでやられた顔を整形手術で直そうとしたが、失敗して醜い顔になったという理由がつけられている。以前と色や形状が違う頭頂部については、「金属を埋め込んだが、Aとの戦いで悪くなった頭は直らなかった」と説明されている(同じく記事中には、改造前を指して「前は頭もよくはたらいていた」との一文がある)。これらの設定は『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』No.78でも解説されている[要ページ番号]。雑誌の記事では自信満々で出撃するヤプールの様子が描かれていたが、のちに敗北を見た怪獣軍団は「超獣などという古くさい物を使うのが間違っていた」と反省していた。 同じく裏設定や書籍[要文献特定詳細情報]では、ヤプールを改造してベムスター(改造)を与えたのはエンペラ星人ともされている。のちの『ウルトラマンメビウス』でも、エンペラ星人がヤプールの復活に関与しているような描写が見られ、ヤプールもエンペラ星人の配下となっているほか、『ウルトラマン列伝』第21話でウルトラマンゼロが解説する、エンペラ星人が光の国を襲撃したウルトラ大戦争時に引き連れていた怪獣軍団の中には、新たに巨大ヤプールの姿が追加されている。
※この「『ウルトラマンタロウ』に登場する巨大ヤプール」の解説は、「ヤプール人」の解説の一部です。
「『ウルトラマンタロウ』に登場する巨大ヤプール」を含む「ヤプール人」の記事については、「ヤプール人」の概要を参照ください。
- 『ウルトラマンタロウ』に登場する巨大ヤプールのページへのリンク