≪韓国語≫ケミ

実用日本語表現辞典

≪韓国語≫ケミ

別表記：케미、kemi、ケミ

韓国語「ケミ」とは、「ケミ」の意味

韓国語「ケミ」とはスラングの一種で、「とても相性が良いこと」・「お似合い」・「コンビネーション」などの意味を持つ。「化学」や「化学反応」を意味する韓国語「ケミストリー」を縮めた言葉である。「化学反応」という言葉が転じて、「人と人が出会うことで新しい化学反応が生じる」というニュアンスを持ち、上述した意味を「ケミ」が持つようになった。近年では俳優やアイドルのファンが「ケミ」を多用するようになっている。例えばドラマで共演した俳優同士や、アイドルグループ内での仲の良いメンバー同士を「ケミ」や「ケミカップル」と言う。特に相性のいい「ケミ」に名前を付ける場合もある。これを「ケミ名」と言う。「ケミ名」はメンバー同士の頭文字をそれぞれ取って命名したり、共通する好物の名前を取って命名したりする。例えばBTSのジンとジョングクの「ケミ名」は、二人の名前から「ジングク」・「グクジン」と呼ばれている。ファンが「ケミ名」を付ける場合もあれば、メンバー同士が自称する場合もある。

特にお似合いの「ケミ」のことを「ケミポクパル」・「ケミガトジンダ」と言う。日本語で「ケミが爆発する」という意味である。単に「ケミガチョタ」とも言う。「ケミが良い」という意味である。他にも「ハチミツのように甘い関係」という意味で「クルケミ」、「お餅のようにくっついている関係」という意味で「チュッケミ」などの言葉がある。それぞれ「クル」が「ハチミツ」、「チュッ」がお餅を意味する。

「ケミ」と似たような言葉に「シパ」がある。シパの語源は「shipper」で、主に二次創作上での「カップリング」を意味する。同性同士の「カップリング」が多く、過激なものが多い。「シパ」も「ケミ」もファンの想像上のものであるが、「ケミ」のほうがよりマイルドであり世間的に受け入れられている。また男性同士での「ケミ」を「ナムナムケミ」と言う。公式でこうした「ケミ」を売り出したり、映画でも「ケミ」を強調したプロモーションをしたりもする。

韓国語「ケミ」のハングル表記

韓国語「ケミ」のハングル表記は、「케미」である。「ケミ」の正式名称である「化学反応」を意味する「ケミストリー」のハングル表記は、「케미스트리」となる。「ケミストリー」は英語の「chemistry」が語源で、発音をそのままハングルで表記した外来語である。

韓国語「케미」の発音

韓国語「케미」の発音は「ケミ」である。語頭の「ケ」にアクセントを置き、そのままカタカナの通りに発音しても通じる。

（2022年9月23日更新）