JAPANESE DREAM JAPANESE DREAMの概要

JAPANESE DREAM

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/01 07:40 UTC 版)

1994年4月からは、α-STATION京都府)との間で「FIS」(フィス)という番組交換システムが導入されたことにより、α-STATIONでも同時ネットしていた。その後も中部のZIP-FM、九州のCROSS FM、北海道のFM NORTH WAVEへとネットが拡大し、最大5局で同番組がオンエアされていた時期もあった(局により放送日時は異なっていた)。

概略

毎月リリースされる邦楽のシングル曲をすべてオンエアーし、「リスナーが耳で選んだ良い音楽」をジャッジ(すなわち審査)し、一般リスナーおよび登録制の専属リスナーの投票で月間ランキングを作成するという趣旨の番組であった。当月ランキング1位となった楽曲はJDグランプリとして、翌月のNACK5のパワープレイ曲となり、局全体でプッシュされた。グランプリ受賞や上位入賞がきっかけとなり、知名度を上げてブレイクしたミュージシャンもいた。余談だが、グランプリ受賞ミュージシャンには、番組の初期リスナーであったミュージシャンもいた。

1993年10月にはアマチュア・ミュージシャン参加企画「JDチャレンジャー」というコーナーが創設。2年後の1995年10月から、別番組「MUSIC CHALLENGER」として発展的に分離独立し、多くのミュージシャンがメジャーデビューを果たした。

JDチャート

リスナー投票により作成されたオリジナルのランキングは「JDチャート」と称された。オンエアされた楽曲に対する純粋な評価が色濃く反映され、露出・知名度・人気・ファン層等の要素に大きく左右されるオリコン・CD店等の売上ランキングや、TV・ラジオにおけるリクエストチャート等とは一線を画すものであった。

月間チャートのグランプリ曲については、その年の4月から翌年3月までのグランプリ曲を対象として、翌年3月末または4月上旬の放送にて再投票が行われ、もっとも多くの得票を集めた楽曲が「スーパー・グランプリ」として選出され表彰された。

番組システムと投票

番組は1ヶ月(基本的に4回)を1サイクルとして進行した。シングルCDのリリース数の増加や番組放送時間の変更などの要因により、長い歴史の中で大きなシステム変更が数回行われている。

  • エントリー週でその月の対象楽曲をオンエアする。
    • 対象となる楽曲は、番組側による一定の基準があり、たとえば演歌や明らかなアイドルの楽曲は除外された。番組内の説明では、対象楽曲について「ポップスロックニューミュージックの新譜」と案内されていた。また、レコード会社によりオンエア解禁日が設定されており、番組放送時点で解禁前の楽曲は対象外であった。
    • フルコーラスではなく、各楽曲を冒頭から2~3分程度オンエアする形式。対象曲数が余りにも多い時期には、全てのシングルを流すための苦肉の策として冒頭部分も省略してオンエアする(1曲あたり1分半程度)こともあった。
    • 番組初期は、当月1週目がエントリー週だったが、その後システム変更により、2週または3週に分けてエントリー楽曲をオンエア・投票する形態へと変化した。
  • エントリー週の投票を受けて選出された上位の楽曲が、翌週以降に再度オンエアされる。
    • エントリー週よりも若干長めにオンエアされ、その際に投票コメントも合わせて紹介された。
  • さらに投票を行い、その月の終わりには上位ベスト10が確定・発表される。
    • 番組開始当初はベスト20まで発表されていた。
  • 投票については、番組開始当初はハガキ投書により行われ、その後ネット局拡大の過程で一部放送局のリスナー向けに電話での投票が取り入れられた。また番組後期は専用Webサイトからの投票となった。
  • 投票は、その週にオンエアされた全楽曲から、指定された曲数を選出する形式だった。不正な投票(組織票)を防止する目的で「キーワード」または「キーナンバー」(時期により異なる)が放送中に複数回に分けて発表され、一般リスナーおよびジャッジマンはこれらを全て聞き取った上で、投票対象曲と合わせて記載・入力して投票を行う仕組みとなっていた。
  • 番組後期では、その日の放送中に投票結果を集計、結果を発表するスタイルであった。

ジャッジマン

番組専属リスナーである「ミュージック・ジャッジマン(以下ジャッジマン)」に対してはその週のオンエア予定曲リスト、前週の投票結果や投票コメントなどが記載された機関紙(後述の「JD TIMES」)が郵送され、これに加えて番組初期には投票用ハガキや薄謝として音楽ギフトカードが、後期にはグランプリ受賞ミュージシャンのサイン入り似顔絵コピーが支給されていた。




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