IruCa
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 17:06 UTC 版)
利用の方法
ことでん電車
自動改札機は高松築港・片原町・瓦町の3駅に、それ以外の駅には簡易型改札機を設置している。ことでんは磁気化券を導入しておらず、IruCa導入時に設置された全ての自動改札機がICカード専用となっており[2]、JRで購入した企画きっぷ等を含めた全ての(紙製の)切符で有人改札を通る必要がある。
乗る時
残額が最低10円あれば入場可能。自動改札機又は簡易改札機の読み取り部分に軽くタッチする。ピッ又はピピッという音がしたら通れる。もしピピピピピ又はピーと鳴った場合はディスプレイに通れない事が表示される。残金が不足した場合はチャージ(入金)し、処理未了の場合はもう一度タッチし直し、出場記録なしの場合は駅員又は乗務員に知らせる必要がある。
降りる時
自動改札機又は簡易改札機の読み取り部分に軽くタッチする。ピッ又はピピッという音がしたら通れる。もしピピピピピ又はピーと鳴った場合はディスプレイに通れない事が表示される。残金が不足した場合はチャージ(入金)し、処理未了の場合はもう一度タッチし直し、入場記録なしの場合は駅員または乗務員に知らせる必要がある。
改札機タッチ時の音の意味
JR系や大手私鉄などのICカード(Suicaなど)と同一である[27]。
- 「ピッ」 定期券入出場
- 「ピピッ」 SF入出場
- 「ピピピピピ」 タッチ不良・処理未了(再タッチをする。)自動改札機では、そのまま通過しようとすると扉がしまり、「ピンポン」(改札機通過不可)のサイン音が鳴る。
- 「ピー」 利用不能、残金不足、入場記録無(出場時)、出場記録無(入場時)などのエラー。 自動改札機では、そのまま通過しようとすると扉がしまり、「ピンポン」(改札機通過不可)のサイン音が鳴る。
バス
乗る時
乗車時に、乗車用センサーにカードを軽くタッチする。ピッいう音がしたら正常に乗車処理が行われて乗車できる。もしピピピピピとなり、「もう一度タッチしてください」と表示された場合は、再度タッチしてみる。ピーと鳴り「このカードは使用できません」とともにエラーコードが表示された場合は、ひとまず整理券を取って乗車し、乗務員に確認を依頼する。
降りる時
下車時に、運賃箱横にある下車用センサーにカードを軽くタッチする。ピッいう音がしたら正常に乗車処理が行われて下車できる。もしピピピピピとなり、「もう一度タッチしてください」と表示された場合は、再度タッチしてみる。ピーと鳴った場合は、表示内容によって運転士の指示に従う。
- 乗車時処理未了の場合
- 乗車停留所がわかれば運転士の機器操作により処理できる。
- 残高不足の場合
- チャージしてから、再度タッチする。
- その他の場合
- エラーコードが表示されるため、指示に従う。
- 利用者ミスによるエラーは、残高不足のほか、シニアIruCaなど、更新期限のあるIruCaカードの期限切れが多く、車内ポスターで注意を促している。更新期限切れの場合、車内で期限更新はできないため、その場は現金で無割引の運賃を支払うことになる。
バスでのセンサータッチ時の音とその意味
バスでは、ICカード定期券は発売していないため、鉄道とは多少異なる。また、合成音声による案内もおこなわれる。
- 「ピッ」正常 センサー両脇のランプが緑色点灯する。
- 「ピピピピピ」タッチ不良・処理未了(再タッチをする。)
- 「ピー」利用不能。センサー両脇のLEDが赤色点灯する。また、エラーコードがデジタル表示される。
- 「カード残高が不足です」(アナウンス) 残額不足。運賃を現金で支払うか、カードにチャージする。
チャージ(入金)
電車・バス共通
- IruCa取扱窓口でチャージを申し出る。千円単位で、最高限度額を超えない範囲でチャージできる。チャージ(入金)明細書が発行される。
ことでん電車
- 列車内で車掌に申し出る。車掌が携帯する端末により、500円、1,000円、3,000円、5,000円、10,000円単位で最高限度額までチャージできる。チャージ(入金)明細書は原則として発行されない。つり札の対応は、車掌の所持状況による。
- 高松築港・片原町・瓦町・太田・仏生山の各駅に設置の自動チャージ(入金)機にてチャージ(入金)する。ただし、チャージできない券種がある。1,000円、3,000円、5,000円、10,000円単位で最高限度額までチャージできる。明細書は入金後、ボタンを押せば発行される。つり札の払い出しができる。(1万円札を投入後、1,000円のボタンを押すと、1,000円札9枚がお釣りとして払い出される。)
バス車内
バス停車時にバス運転手に申し出る。千円札専用で、千円単位で5,000円までチャージできる。5000円札、10000円札しかない場合運転手に申し出ると1000円札との両替ができる。なお、バス車載機では「積増」と表記、案内されているが、「チャージ(入金)」と同意である。
- 利用客が、運転士にチャージする旨と金額を申告する。
- 運転士が、運転士用操作盤の「積増」ボタンと(ピッと操作確認音が鳴る。金額表示欄に「-SEL-」と表示される。)「金額」ボタンを押す。金額が表示され、「積み増しします。カードをおいてください。」と案内される。
- 利用者自身で、IruCaをセンサーにおく。「紙幣を挿入してください。」と案内される。
- 利用客自身で、千円紙幣を、申告した金額分、両替用紙幣挿入口に挿入する。
- 挿入紙幣が申告した金額に達すると「積み増ししました。」と案内され、チャージは終了する。
商店街など
- 電子マネーサービスの対応店舗増加に伴い、高松市内中心部の商店街や香川県庁・高松市役所・香川大学など20ヶ所に自動チャージ(入金)機が設置され、利用者の利便性が向上した[28]。興味深いものとして、百十四銀行・香川銀行のATMコーナーに設置されたチャージ機もある。これらは、駅に設置されているチャージ機とは別機種で、操作方法や機能に一部相違点がある。
- 釣り札に対応していない。挿入した紙幣全額がチャージされる。
- 紙幣1枚ごとに、入金ボタンの操作が必要である(駅の自動チャージ機にある金額ボタンがない。)
- 入金明細書は入金後ボタンを押すと発行される。残高確認は可能だが、駅の自動チャージ機にある明細印字機能は備えていない。
- 2010年には高松市役所の住民票写し等の交付手数料の決済手段として使えるようになった[29]だけでなく、初めてPOSレジ連動リーダが導入され迅速な窓口業務で利用者の利便性が向上した。
- 2011年より香川県庁内の売店・食堂・喫茶室の支払にも使えるようになり、県庁職員を始め来庁者や利用者の利便性が向上した。
その他特記事項
- 鉄道線には駅を指定した途中下車の制度があるが、IruCa利用の場合には適用されない。
- 入場直後であれば同じ駅の自動改札を通り出場できるキャンセル機能がある(SuicaやICOCAの場合、有人改札で出場処理してもらう必要がある)。
- ^ 2駅にICカード改札asahi.com 2011年8月31日
- ^ a b 中島浩貴、成瀬友晃「高松琴平電気鉄道(株)向けICカードシステム」(PDF)『東芝レビュー』第60巻、2005年5月、46-49頁。
- ^ “ICカード「IruCa」と、これまでの乗車券について”. 高松琴平電気鉄道. 2022年1月28日閲覧。
- ^ 小豆島オリーブバスにIruCaを導入 高松琴平電気鉄道 2010年12月1日 (PDF)
- ^ 大川バスも「イルカ」/利用回数で最大4割引 - 四国新聞2012年3月17日
- ^ これにより、IruCaが徳島県で利用できる路線、および徳島県内でIC乗車券を利用できる鉄道・バス路線がなくなった。なお、厳密には大川バス五名福栄線の終点、境目バス停が香川・徳島県境付近に存在するが、隣接のバス停が香川県側のため、利用するには必ず香川県へまたぐ必要がある。
- ^ IruCa(イルカ)の利用について - 高松市立駐車場等管理企業体
- ^ 『ICカード乗車券「IruCa」について』(プレスリリース)高松琴平電気鉄道、2004年10月25日 。2022年1月28日閲覧。
- ^ IruCaを利用したALSOK出入管理サービスを開始 2007.12.13 ALSOK(綜合警備保障)ニュースリリース
- ^ 来年度から学生証IC化、IruCa活用へ-香川大 四国新聞2008年4月27日。
- ^ ことでんとの提携により東芝ファイナンスがIruCa加盟店募集を開始 (PDF) 東芝ファイナンス2010年8月18日付ニュースリリース
- ^ 高松市レンタサイクル新システムの概要 - 高松市役所 (PDF)
- ^ サイクルIruCa販売について - ことでんグループウェブサイト
- ^ 小豆島~高松航路にてIruCaがご利用いただけるようになりました。 - 高松琴平電気鉄道2011年10月1日
- ^ 銀行本体発行クレジットカード 「114SalutCa(サリュカ)」の取扱開始について - 百十四銀行 お知らせ・トピックス(2012年1月24日)
- ^ IruCa10周年記念カード/3月3日に3種類販売 - 四国新聞2015年1月30日
- ^ 10周年記念IruCa/999枚8分で売り切れ - 四国新聞2015年3月4日
- ^ a b 高松観光IruCa販売開始のお知らせ - 高松琴平電気鉄道
- ^ a b “綾川町でゴールドIruCa開始/琴電と連携、70歳以上の運賃半額 | BUSINESS LIVE”. 四国新聞. (2017年10月1日) 2018年11月30日閲覧。
- ^ 交通系ICカード乗車券の全国相互利用サービスエリア拡大について - ことでんグループ
- ^ a b 『IruCaエリアにおける交通系ICカードの全国相互利用サービスエリア拡大について』(プレスリリース)高松琴平電気鉄道株式会社、ことでんバス株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、2019年2月1日 。2019年2月3日閲覧。
- ^ “IruCa<イルカ>の種類”. ことでんグループ. 2022年1月28日閲覧。
- ^ ゴールドIruCa発行一時見合わせ/希望者殺到 - 四国新聞2014年10月7日
- ^ 70歳以上対象の「イルカ」/8日から発行再開 - 四国新聞2014年12月1日
- ^ 休止までの徳島西部交通も含む
- ^ サンクスのエリアフランチャイザーだったサンクスアンドアソシエイツ東四国(現アイル・パートナーズ)は本部との契約が切れる2013年1月12日午前7時をもって営業終了。その後、セブン-イレブンに転換した店舗では転換後しばらくして取り扱いを再開したが、本部との訴訟における和解条件により本部との直接契約でサンクスとして営業を継続していた店舗(具体的には高松古馬場店・高松塩上町店。いずれも2016年中に閉店)でのIruCa利用はできなくなった。
- ^ 自動改札機の通り方 - JR東日本
- ^ IruCaにチャージ 高松琴平電気鉄道
- ^ ただし、証明書自動発行機では利用できない。
- ^ 三菱UFJニコスと提携。
- ^ 前年度のクレジットカード(ショッピング)利用が年間12万円以上、もしくは、月々の携帯電話・PHS・電気料金の利用料金をSalutCaで支払いの場合。
- ^ PiTaPaのようなポストペイ機能や、SMART ICOCAのようなクイックチャージサービスはない。
- ^ 共通カード導入へ JR四国など3社(四国新聞ニュース)
- ^ 四国の運輸のあり方(四国地方交通審議会) (PDF)
- ^ JR四国の次期社長らが会見「逆風の中の交代」47NEWS2010年 5月25日
- ^ JR四国社長に泉氏、ICカードや列車高速化、時速200キロめざす。日本経済新聞2010年5月26日(リンクは日経Shopbizへの転載)
- ^ 2駅にICカード改札asahi.com 2011年8月31日
- ^ JR四国香川県内13駅でのICカード乗車券「ICOCA」導入について 四国旅客鉄道プレスリリース 2012年7月30日
- ^ JR四国、「ICOCA」利用駅を13駅に拡大 ‐ 日本経済新聞、2012年7月30日
- ^ 高橋恵一・土井健司・豊嶋以長「地域ICカードの利用実態と市場動向-ガラパゴス化する四国のICカード」[1] - 第39回土木計画学研究発表会資料(2009年6月)
- ^ “交通系ICカードの普及・利便性拡大に向けた検討会 とりまとめの公表について”. 国土交通省 (2015年7月15日). 2016年1月31日閲覧。
- ^ “IC乗車券10種類、琴電で利用可能に 17年度内、スイカなど”. 四国新聞. (2017年3月4日) 2017年3月20日閲覧。(全文表示には会員登録が必要)
- ^ 香川「IruCa」、広島「PASPY」エリアで「Suica」「TOICA」などが利用可に 乗りものニュース 2017年9月28日
- ^ a b c “ICカード 全国共通 琴電、来春に運用開始 香川県など助成”. 日本経済新聞. (2017年3月17日) 2018年1月27日閲覧。
- ^ a b IruCaエリアにおける交通系ICカードのご利用開始日について - 高松琴平電気鉄道・西日本旅客鉄道プレスリリース(2018年1月22日)
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