IruCa
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 17:06 UTC 版)
カード券種
通常販売されているIruCaには以下の種類が存在する[22]。
- フリーIruCa
- いわゆる無記名式IruCaで、券面の色は青色。持参人式で有効期限無し。
- スクールIruCa
- 文字通り学生向けのIruCaで、券面の色はオレンジ色。購入時に学生証又は生徒手帳の提示を求められる。フリーIruCaに比べて回数割引率が高い。年度末ごとに更新手続きが必要。
- シニアIruCa
- カード発行時に満65歳以上であることを条件に発行されるIruCaで、券面の色は紫色。フリーIruCaに比べて回数割引率が高い。誕生日ごとに更新手続きが必要。
- キッズIruCa
- 小児運賃対象年齢(6歳以上12歳未満の小学生)向けのIruCaで、券面の色はピンク色。常時小児運賃が適用になる替わりに、回数割引の設定がない。年度末ごとに更新手続きが必要。
- グリーンIruCa
- 身体障害者手帳・療育手帳・被爆者手帳の交付を受けた人向けのIruCaで、券面の色は緑色。これを用いると、乗車時に身体障害者手帳・療育手帳・被爆者手帳を提示しなくても身障者割引運賃(50%割引)が適用される。回数割引の設定がない。6か月ごとに更新手続きが必要。
- ゴールドIruCa
- 2014年10月に新設された、満70歳以上の高松市民および綾川町民限定で発行されるIruCaで、券面の色は金色(黄土色)。常時50%割引になる替わりに、回数割引の設定がない。6か月ごとに更新手続きが必要。
- 高松市民を対象とした創設直後には予想を上回る購入者のため、一時発売を見合わせ[23]、約2ヶ月後に再開された[24]。綾川町は2017年10月から開始[19]
- IruCa定期券
- 定期券専用のIruCaで、事前にチャージする事で乗り越し精算がフリーIruCaと同率の割引で適応される。バスやIruCa対応施設等での利用も可能。また期限内であれば電車の利用がなくてもバスへの乗り継ぎ割引が適応されるが、期限が切れた場合、乗り継ぎ割引が適応されない点がフリーIruCaと異なる。通勤用と通学用があるが、通学用でもスクールIruCaの機能は持たない。
フリーIruCaには小豆島オリーブバスが発行する「オリーブIruCa」、大川バス限定デザインカード「Sma IruCa-Do」、高松市のレンタサイクル事業窓口で発行される「サイクルIruCa」、デジタルサイネージに対応した 「高松観光IruCa」[18]もあり、乗車券機能はフリーIruCaに準ずる。この他、「114SalutCa(IruCa付)」(百十四銀行が発行するキャッシュカード・クレジットカード・カードローン・IruCa機能一体型カード)も同様である。
また、正規の旅客用ではないが、IruCa職務乗車証(従事者カード)が存在する。デザインはタイル目に黒と茶色で通称は"黒イルカ"。ことでん、ことでんバスの社員に支給される。
- ^ 2駅にICカード改札asahi.com 2011年8月31日
- ^ a b 中島浩貴、成瀬友晃「高松琴平電気鉄道(株)向けICカードシステム」(PDF)『東芝レビュー』第60巻、2005年5月、46-49頁。
- ^ “ICカード「IruCa」と、これまでの乗車券について”. 高松琴平電気鉄道. 2022年1月28日閲覧。
- ^ 小豆島オリーブバスにIruCaを導入 高松琴平電気鉄道 2010年12月1日 (PDF)
- ^ 大川バスも「イルカ」/利用回数で最大4割引 - 四国新聞2012年3月17日
- ^ これにより、IruCaが徳島県で利用できる路線、および徳島県内でIC乗車券を利用できる鉄道・バス路線がなくなった。なお、厳密には大川バス五名福栄線の終点、境目バス停が香川・徳島県境付近に存在するが、隣接のバス停が香川県側のため、利用するには必ず香川県へまたぐ必要がある。
- ^ IruCa(イルカ)の利用について - 高松市立駐車場等管理企業体
- ^ 『ICカード乗車券「IruCa」について』(プレスリリース)高松琴平電気鉄道、2004年10月25日 。2022年1月28日閲覧。
- ^ IruCaを利用したALSOK出入管理サービスを開始 2007.12.13 ALSOK(綜合警備保障)ニュースリリース
- ^ 来年度から学生証IC化、IruCa活用へ-香川大 四国新聞2008年4月27日。
- ^ ことでんとの提携により東芝ファイナンスがIruCa加盟店募集を開始 (PDF) 東芝ファイナンス2010年8月18日付ニュースリリース
- ^ 高松市レンタサイクル新システムの概要 - 高松市役所 (PDF)
- ^ サイクルIruCa販売について - ことでんグループウェブサイト
- ^ 小豆島~高松航路にてIruCaがご利用いただけるようになりました。 - 高松琴平電気鉄道2011年10月1日
- ^ 銀行本体発行クレジットカード 「114SalutCa(サリュカ)」の取扱開始について - 百十四銀行 お知らせ・トピックス(2012年1月24日)
- ^ IruCa10周年記念カード/3月3日に3種類販売 - 四国新聞2015年1月30日
- ^ 10周年記念IruCa/999枚8分で売り切れ - 四国新聞2015年3月4日
- ^ a b 高松観光IruCa販売開始のお知らせ - 高松琴平電気鉄道
- ^ a b “綾川町でゴールドIruCa開始/琴電と連携、70歳以上の運賃半額 | BUSINESS LIVE”. 四国新聞. (2017年10月1日) 2018年11月30日閲覧。
- ^ 交通系ICカード乗車券の全国相互利用サービスエリア拡大について - ことでんグループ
- ^ a b 『IruCaエリアにおける交通系ICカードの全国相互利用サービスエリア拡大について』(プレスリリース)高松琴平電気鉄道株式会社、ことでんバス株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、2019年2月1日 。2019年2月3日閲覧。
- ^ “IruCa<イルカ>の種類”. ことでんグループ. 2022年1月28日閲覧。
- ^ ゴールドIruCa発行一時見合わせ/希望者殺到 - 四国新聞2014年10月7日
- ^ 70歳以上対象の「イルカ」/8日から発行再開 - 四国新聞2014年12月1日
- ^ 休止までの徳島西部交通も含む
- ^ サンクスのエリアフランチャイザーだったサンクスアンドアソシエイツ東四国(現アイル・パートナーズ)は本部との契約が切れる2013年1月12日午前7時をもって営業終了。その後、セブン-イレブンに転換した店舗では転換後しばらくして取り扱いを再開したが、本部との訴訟における和解条件により本部との直接契約でサンクスとして営業を継続していた店舗(具体的には高松古馬場店・高松塩上町店。いずれも2016年中に閉店)でのIruCa利用はできなくなった。
- ^ 自動改札機の通り方 - JR東日本
- ^ IruCaにチャージ 高松琴平電気鉄道
- ^ ただし、証明書自動発行機では利用できない。
- ^ 三菱UFJニコスと提携。
- ^ 前年度のクレジットカード(ショッピング)利用が年間12万円以上、もしくは、月々の携帯電話・PHS・電気料金の利用料金をSalutCaで支払いの場合。
- ^ PiTaPaのようなポストペイ機能や、SMART ICOCAのようなクイックチャージサービスはない。
- ^ 共通カード導入へ JR四国など3社(四国新聞ニュース)
- ^ 四国の運輸のあり方(四国地方交通審議会) (PDF)
- ^ JR四国の次期社長らが会見「逆風の中の交代」47NEWS2010年 5月25日
- ^ JR四国社長に泉氏、ICカードや列車高速化、時速200キロめざす。日本経済新聞2010年5月26日(リンクは日経Shopbizへの転載)
- ^ 2駅にICカード改札asahi.com 2011年8月31日
- ^ JR四国香川県内13駅でのICカード乗車券「ICOCA」導入について 四国旅客鉄道プレスリリース 2012年7月30日
- ^ JR四国、「ICOCA」利用駅を13駅に拡大 ‐ 日本経済新聞、2012年7月30日
- ^ 高橋恵一・土井健司・豊嶋以長「地域ICカードの利用実態と市場動向-ガラパゴス化する四国のICカード」[1] - 第39回土木計画学研究発表会資料(2009年6月)
- ^ “交通系ICカードの普及・利便性拡大に向けた検討会 とりまとめの公表について”. 国土交通省 (2015年7月15日). 2016年1月31日閲覧。
- ^ “IC乗車券10種類、琴電で利用可能に 17年度内、スイカなど”. 四国新聞. (2017年3月4日) 2017年3月20日閲覧。(全文表示には会員登録が必要)
- ^ 香川「IruCa」、広島「PASPY」エリアで「Suica」「TOICA」などが利用可に 乗りものニュース 2017年9月28日
- ^ a b c “ICカード 全国共通 琴電、来春に運用開始 香川県など助成”. 日本経済新聞. (2017年3月17日) 2018年1月27日閲覧。
- ^ a b IruCaエリアにおける交通系ICカードのご利用開始日について - 高松琴平電気鉄道・西日本旅客鉄道プレスリリース(2018年1月22日)
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