Intel Celeron モバイル Celeron

Intel Celeron

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/16 00:05 UTC 版)

モバイル Celeron

P6 世代

Dixon-128K

Dixon-128K(ディクソン128K)はモバイル Pentium IIのDixonコアの2次キャッシュメモリを半減(128 KB 内蔵)したCPUである。

  • プロセスルール: 250 nm
  • FSB: 66 MHz (MT/s)
  • L2 cache memory: 128 KB
  • MMX
  • パッケージ: mPGA2
FSB&内部

(MHz)

倍率 動作周波数

(MHz)

ソケット TDP

(W)

66 4.0 266 9.8
4.5 300 11.8
5.0 333 -
5.5 366 BGA615 13.1
6.0 400 13.8
6.5 433 19.4
7.0 466 H-PBGA615 20.7

Coppermine-128K

モバイルCeleron 750 MHz

Coppermine-128K(カッパーマイン-128K)はコア電圧等以外の大まかな処理性能はデスクトップ版と同等である。しかし、SpeedStepテクノロジには対応しない。

  • プロセスルール: 180 nm
  • FSB: 100 - 133 MHz (MT/s)
  • L2 cache memory: 128 KB
  • MMX, SSE
  • パッケージ: mPGA2, mBGA, mBGA2
FSB&内部

(MHz)

倍率 動作周波数

(MHz)

パッケージ ソケット TDP

(W)

100 4.0 400A mBGA -
4.5 450 mPGA2 /

mBGA2

PPGA495 /

H-PBGA495

15.5
5.0 500 -
5.5 550 -
6.0 600 13
6.5 650 14
7.0 700 15
7.5 750 15.8
5.0 800 17.6
5.5 850 18.8
6.0 900 24
133 5.5 733 20.6
6.0 800 22
6.5 833 -
7.0 866 23.3
8.0 933 20.6
低電圧版
100 4.0 400 mBGA2 6.5
5.0 500 -
6.0 600 -
超低電圧版
100 5.0 500 mBGA2 -
6.0 600 -
6.5 650 -

Tualatin-256K

Tualatin-256K(テュアラティン-256K)はコア電圧等以外の大まかな処理性能はデスクトップ版と同等である。しかし、Coppermine-128k同様にSpeedStepテクノロジは対応していない。

  • プロセスルール: 130 nm
  • FSB: 100 - 133 MHz (MT/s)
  • L2 cache memory: 256 KB
  • MMX, SSE
  • パッケージ: mFC-BGA, mFC-PGA
FSB&内部

(MHz)

倍率 動作周波数

(GHz)

パッケージ ソケット TDP

(W)

133 7.5 1.00 mFC-PGA /

mFC-BGA

PPGA478 /

PBGA478

22
8.0 1.06 PPGA478 PBGA478 23.2
8.5 1.13 23.8
9.0 1.20 24.4
9.5 1.26 22
10.0 1.33 19
低電圧版
100 6.5 0.65 mFC-BGA H-PBGA479 10.6
133 5 0.667 -
5.5 0.733 11.2
6 0.8 -
6.5 0.866 9.61
超低電圧版
100 6.5 0.65 mFC-BGA H-PBGA479 7
7.0 0.7
8.0 0.8
133 5.5 0.733
6.0 0.8
6.5 0.866

NetBurst 世代

Northwood-256K

MobileCeleron 2.2GHz Northwood-256K

Northwood-256K(ノースウッド-256K)はNorthwoodベースのモバイルCeleron。デスクトップ向けで同じコアを用いているNorthwood-128kと違い、2次キャッシュメモリが256KBとなっている。 モバイルPentium IIIベースのモバイルCeleronと同じくSpeedStepテクノロジは対応していない。

  • プロセスルール: 130 nm
  • FSB: 400 MHz (MT/s)
  • L2 cache memory: 256 KB
  • MMX, SSE, SSE2
  • ソケット: Socket 478
内部

(MHz)

倍率 動作周波数

(GHz)

FSB

(MHz)

TDP

(W)

100 12.0 1.2 400 20.8
14.0 1.4 30
15.0 1.5
16.0 1.6
17.0 1.7
18.0 1.8
20.0 2.0 32
22.0 2.2 35
24.0 2.4
25.0 2.5

Pentium M 世代

Celeron M / Banias-512K

Celeron M 1.2GHz Banias-512K

ノートPC向けCPU Pentium Mに使われているBanias(バニアス)コアの2次キャッシュメモリ容量のうち半分を無効化することで1MBから512KBへと削減し、省電力制御である拡張版SpeedStep (EIST) を省略したCPUである。Celeron Mの名称が一般的である。

プロセッサー・ナンバー制が導入される以前から発売されていた600 / 800MHzで動作する超低電圧版は、プロセッサ・ナンバーではなくモバイルCeleron 600A MHz / 800A MHzの名称で販売された。

310、333についてはIntel発行の公式資料でもプロセッサーナンバーが無く、単純に動作周波数で表記されている場合がある。

対応チップセットは855GM/855GME/852GM

  • プロセスルール: 130 nm
  • FSB: 400 MHz (MT/s)
  • L2 cache memory: 512 KB
  • MMX, SSE, SSE2
  • ソケット: Socket 479
プロセッサー

ナンバー

内部

(MHz)

倍率 動作周波数

(GHz)

ソケット TDP

(W)

310 100 12 1.2 Socket 479
オンボード

(PGA479)

24.5
320 13 1.3
330 14 1.4
340 15 1.5
超低電圧版
ULV 600MHz 100 6 0.6A オンボード

(PGA479)

7
ULV 800MHz 8 0.8A
ULV 333 9 0.9

Celeron M / Dothan-1M

Celeron M 360J Dothan-1M

Dothanコアを採用したPentium Mから差別化で2次キャッシュメモリ容量の半分を無効化して1MBに減量したもの。番号末尾にJがつくものと、370,380,390はExecute Disable Bit(NXビット)が有効になっている。

対応チップセットは、855GME (350、360) と915GM ExpressとRadeonXpress 200M。

  • プロセスルール: 90 nm
  • FSB: 400 MHz (MT/s)
  • L2 cache memory: 1 MB
  • MMX, SSE, SSE2, XD bit (3x0J, 370, 380, 390, 383)
プロセッサー

ナンバー

内部

(MHz)

倍率 動作周波数

(GHz)

対応チップセット ソケット TDP

(W)

350 100 13 1.3 855GME Socket 479
オンボード(BGA479)
21
360 14 1.4
350J 13 1.3 915GM Express
360J 14 1.4
370 15 1.5
380 16 1.6
390 17 1.7 オンボード(BGA479)
ULV 383 10 1.0 5.5

Dothan-512K

Dothan-1Mをより低消費電力化するために、2次キャッシュメモリを1MBから512KBへと半減させたもの。

これと同様に90nmプロセスのDothanコアPentium M(ULV版)の2次キャッシュメモリを512KBに制限したバリエーションとしては他にもIntel A100/A110 (コードネームStealey)が後にLPIAカテゴリの最初のシリーズとして開発されており、パッケージングは異なるものの本コアの派生品と指摘されている[2]。ただしこちらは対応チップセットが次世代の945系で、Coreアーキテクチャ(からVTやx64を省略したもの)に位置付けられている[3]

Dothan-512Kの対応チップセットは915GM Express/910GML Express。 205にはCeleron Mの名称がつかない。

  • プロセスルール: 90 nm
  • FSB: 400 MHz (MT/s)
  • L2 cache memory: 512 KB
  • MMX, SSE, SSE2, XD bit (305, 373)
  • ソケット: Socket 479, オンボード (205)
プロセッサー

ナンバー

内部

(MHz)

倍率 動作周波数

(GHz)

ソケット TDP

(W)

205 100 12 1.2 オンボード

(PBGA479)

21
ULV 353 9 0.9 Socket 479 5
ULV 373 10 1.0 5.5

Core 世代

Yonah-512K

  • プロセスルール: 65 nm
  • FSB: 533 MHz (MT/s)
  • L2 cache memory: 512 KB
  • MMX, SSE, SSE2, SSE3, XD bit
  • ソケット: オンボード
プロセッサー

ナンバー

内部

(MHz)

倍率 動作周波数

(GHz)

ソケット TDP

(W)

215 100 10 1.33 オンボード

(PBGA479)

27

Celeron M / Yonah-1M

Celeron M 430 Yonah-1M

65nmプロセスで製造されるYonah(ヨナ)コアを採用するCore Soloから2次キャッシュメモリ容量を半分の1MBに減量し、省電力制御である拡張版SpeedStep (EIST) 及び仮想化技術 (Intel VT) を省略したもの。

対応チップセットは、945GM Express/940GML ExpressATI RADEON XPRESS 200M

  • プロセスルール: 65 nm
  • FSB: 533 MHz (MT/s)
  • L2 cache memory: 1 MB
  • MMX, SSE, SSE2, SSE3, XD bit
  • ソケット: Socket M
プロセッサー

ナンバー

内部

(MHz)

倍率 動作周波数

(GHz)

ソケット TDP

(W)

410 133 11 1.46 Socket M 27
420 12 1.60
430 13 1.73
440 14 1.86 Socket M /

オンボード

(PBGA479)

450 15 2.00 Socket M
超低電圧版
ULV 423 133 8 1.06 オンボード

(PBGA479)

5.5
ULV 443 9 1.20

Merom-1M / 2M / L

Celeron 560 Merom-1M

65nmプロセスで製造されるCoreマイクロアーキテクチャのCore 2 Soloに使われているシングルコア版のMerom(メロン)の2次キャッシュメモリを2MBから1MBに半減させ、省電力制御である拡張版SpeedStep (EIST) 及び仮想化技術 (Intel VT) を省略したCPUである。

モバイル向けCeleronとしては初めてIntel 64に対応している。発売当初はMeromコアを使用し製造されていたが、後にL2キャッシュメモリの全容量が4MBから2MBに減量されたMerom-Lコアに変更された。ただしどちらであっても実際に使用できるキャッシュメモリ量は1MBである。

当初はCeleron Mブランドで販売されていたが、Celeron 540の発売からCeleronブランドとなった。その後、Celeron M 530もCeleron 530として発売された。プロセッサ・ナンバ末尾5のみExecute Disable Bit(NXビット)対応。Celeron 523および573は超低電圧版。

対応チップセットは、533MHz製品がGL960 Express、667MHz製品がGL 40 Express、TシリーズがGM45 Express/GL 40 Express

  • シングルコア
  • プロセスルール: 65 nm
  • FSB: 533 - 667 MHz (MT/s)
  • L2 cache memory: 512 KB, 1 MB
  • MMX, SSE, SSE2, SSE3, SSSE3, Intel 64, XD bit
  • ソケット: Socket M, PBGA479(組み込み向け), Socket P
Merom-1M
商品名 プロセッサー

ナンバー

内部

(MHz)

倍率 動作周波数

(GHz)

FSB

(MHz)

L2

キャッシュ

メモリ

(MB)

ソケット TDP

(W)

Celeron M M 520 133 12 1.60 533 1 MB Socket M 30
M 530 13 1.73
Celeron 530 Socket P
オンボード

(PBGA479)

27
540 14 1.86 Socket P 30
550 15 2.00 Socket P
オンボード

(PBGA479)

31
560 16 2.13 Socket P
570 17 2.26
Merom-2M、XD bit対応
商品名 プロセッサー

ナンバー

内部

(MHz)

倍率 動作周波数

(GHz)

FSB

(MHz)

L2

キャッシュ

メモリ

(MB)

ソケット TDP

(W)

Celeron 575 166 12 2.00 667 1 MB Socket P 31
585 13 2.16
Merom-L 超低電圧版
商品名 プロセッサー

ナンバー

内部

(MHz)

倍率 動作周波数

(GHz)

FSB

(MHz)

L2

キャッシュ

メモリ

ソケット TDP

(W)

Celeron M ULV 523 133 7 0.933 533 1 MB Socket M 5.5
Celeron ULV 573 7.5 1.00 512 KB オンボード

(PBGA479)

10

Celeron (dual-core)

Merom-2M

この製品群のT1400とCore Soloでプロセッサーナンバーが重複するが、あちらはSocket M対応のシングルコアで、Yonahを基本とした別の製品であるので購入するときは注意が必要である。

  • デュアルコア
  • プロセスルール: 65 nm
  • FSB: 533/667 MHz (MT/s)
  • L2 cache memory: 512 KB, 1 MB
  • MMX, SSE, SSE2, SSE3, SSSE3, Intel 64, XD bit
  • ソケット: Socket P
Celeron T
プロセッサー

ナンバー

内部

(MHz)

倍率 動作周波数

(GHz)

コア数
(スレッド数)
FSB

(MHz)

L2

キャッシュ

メモリ

ソケット TDP

(W)

発売時期
T1400 133 13 1.73 2 (2) 533 512 KB Socket P 35 2008年7月
T1500 14 1.87
T1600 166 10 1.66 667 1 MB 2008年12月
T1700 11 1.83

Penryn-L

Penryn-L(ペンリャンL / ペンリンL)はモバイル用途向けのCPUである。45nmプロセスで製造される。 SUシリーズは、CULVノート向け低電圧版デュアルコアCeleron。さらにEIST、Intel Thermal Monitor 2に対応する。

  • プロセスルール: 45 nm
  • FSB: 800 MHz (MT/s)
  • L2 cache memory: 1 MB
  • MMX, SSE, SSE2, SSE3, SSSE3, Intel 64, XD bit
商品名 プロセッサー

ナンバー

内部

(MHz)

倍率 動作周波数

(GHz)

コア数 ソケット TDP

(W)

900 200 11 2.20 1 Socket P 35
925 11.5 2.30
超低電圧版
Celeron M ULV722 200 6 1.20 1 オンボード

(BGA956)

5.5
ULV723 10
ULV743 6.5 1.30
ULV763
Celeron T
T3000 200 9 1.8 2 Socket P
オンボード

(BGA479)

35
T3100 9.5 1.9
T3300 10 2.0
T3500 10.5 2.1 Socket P
超低電圧版
SU2300 200 6 1.2 2 オンボード

(BGA 956)

10


Nehalem 世代以降にリリースされた製品は、Intel Celeron (2010年) を参照。


  1. ^ Intel、低価格PC用のCPU名称を「Celeron」と発表”. PC Watch (1998年3月5日). 2012年8月30日閲覧。
  2. ^ 後藤弘茂のWeekly海外ニュース もう1つの超低消費電力CPU「Silverthorne」”. Impress Watch (2007年4月25日). 2015年9月13日閲覧。
  3. ^ 小型化への道筋が見えたUMPC”. Impress Watch (2007年4月19日). 2015年9月13日閲覧。



Intel Celeron (2010年)

(Intel Celeron から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/03 04:25 UTC 版)

Intel Celeron(インテル セレロン、以下 "Celeron")は、かつてインテルが生産・出荷していた、主としてパーソナルコンピュータCPU向けx86マイクロプロセッサのブランド(商標)である。Wolfdale(ウルフデール)、Penryn(ペンリャン / ペンリン)世代のIntel Celeronの後継にあたり、グラフィックスコントローラ(HD Graphics)を内蔵したプロセッサとして2010年に登場した。製品の位置づけは、最廉価系プロセッサに属していた。




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