1982年ラスベガスグランプリ 1982年ラスベガスグランプリの概要

1982年ラスベガスグランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/01 05:22 UTC 版)

 1982年ラスベガスグランプリ
レース詳細
日程 1982年シーズン第16戦
決勝開催日 9月25日
開催地 ラスベガス市街地コース
アメリカ ラスベガス
コース長 3.650km
レース距離 75周(273.750km)
決勝日天候 晴れ(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1'16.356
ファステストラップ
ドライバー ミケーレ・アルボレート
タイム 1'19.639(Lap 59)
決勝順位
優勝
2位
3位

概要

開催状況

このレースは1982年シーズンの最終戦として開催された。このシーズン、アメリカで行われた3度目のF1グランプリだった。土曜日に決勝が開催され、予選は木曜日と金曜日に行われた。また、これがシーザーズ・パレスで行われた最後のF1レースとなった。

予選

木曜日と金曜日に行われた予選は、性能向上が著しいターボエンジンを搭載するルノーを駆るアラン・プロストがPP獲得。2番手もチームメイトのルネ・アルヌーが付け、ルノーがフロントロー独占となった。

なお、ドライバーズチャンピオン獲得の権利を持つケケ・ロズベルグジョン・ワトソンであるが、5位ならチャンピオン確定のロズベルグは6番手と、優勝しない事には始まらないワトソンの9番手より有利なポジションでのスタートとなった。

決勝

この様な状況下で始まった決勝は、フロントローからスタートのルノーよりロズベルグとワトソンの動向が注目となった。ワトソンは2周目にジャック・ラフィットに抜かれ一時的に順位を落とすものの、まもなく調子を取り戻し猛追を敢行し、ポイント圏内に入れないロズベルグを尻目に18周目には4位に上昇。その後も快調に走り56周目には2位のポジションにつけるものの、この前後から抱えたタイヤトラブルが祟り失速。こうして、先頭を走るミケーレ・アルボレートは2位と27秒の差を付けチェッカーを受け、悲願のF1グランプリ初優勝となった。

なお、ドライバーズチャンピオンについてであるが、マリオ・アンドレッティのリタイヤにより条件をクリアしたロズベルグは、5位になるや安全運転を心掛けその順位をキープしたままチェッカーを受け、年間僅か1勝ながらも取りこぼしの少なさが幸いし1982年ドライバーズチャンピオン獲得。対するワトソンは2位止まりだった為、シーズン途中で離脱を余儀なくされたディディエ・ピローニと同ポイントながらも年間3位と言う無念の結果となった。

結果

予選結果

順位 No ドライバー コンストラクタ 1回目 2回目
1 15 アラン・プロスト ルノー 1'18.922 1'16.356
2 16 ルネ・アルヌー ルノー 1'17.868 1'16.786
3 3 ミケーレ・アルボレート ティレルフォード 1'18.756 1'17.646
4 25 エディ・チーバー リジェマトラ 1'18.842 1'17.683
5 2 リカルド・パトレーゼ ブラバムBMW 1'20.386 1'17.772
6 6 ケケ・ロズベルグ ウィリアムズフォード 1'19.162 1'17.886
7 28 マリオ・アンドレッティ フェラーリ 1'19.246 1'17.921
8 27 パトリック・タンベイ フェラーリ 1'21.067 1'17.958
9 7 ジョン・ワトソン マクラーレンフォード 1'19.320 1'17.986
10 35 デレック・ワーウィック トールマンハート 1'20.181 1'18.012
11 26 ジャック・ラフィット リジェマトラ 1'19.635 1'18.056
12 1 ネルソン・ピケ ブラバムBMW 1'19.210 1'18.275
13 8 ニキ・ラウダ マクラーレンフォード 1'19.171 1'18.333
14 5 デレック・デイリー ウィリアムズフォード 1'19.808 1'18.418
15 14 ロベルト・ゲレーロ エンサインフォード 1'20.516 1'18.496
16 23 ブルーノ・ジャコメリ アルファロメオ 1'20.065 1'18.622
17 29 マルク・スレール アロウズフォード 1'19.764 1'18.734
18 22 アンドレア・デ・チェザリス アルファロメオ 1'19.728 1'18.761
19 4 ブライアン・ヘントン ティレルフォード 1'21.038 1'18.765
20* 31 ジャン=ピエール・ジャリエ オゼッラフォード 1'19.222 -
21 11 エリオ・デ・アンジェリス ロータスフォード 1'19.564 1'19.302
22 12 ナイジェル・マンセル ロータスフォード 1'20.986 1'19.439
23 9 マンフレッド・ヴィンケルホック ATSフォード 1'21.563 1'19.767
24 30 マウロ・バルディ アロウズフォード 1'20.271 1'20.824
25 18 ラウル・ボーセル マーチフォード 1'20.766 1'21.215
26 17 ルパート・キーガン マーチフォード 1'26.048 1'21.180
27 33 トミー・バーン セオドールフォード 1'24.208 1'21.555
DNQ 36 テオ・ファビ トールマンハート 1'22.324 1'21.569
DNQ 10 エリセオ・サラザール ATSフォード 1'23.148 1'21.583
DNQ 20 チコ・セラ フィッティパルディフォード 1'23.100 1'22.387

決勝結果

順位 No ドライバー コンストラクタ 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 3 ミケーレ・アルボレート ティレルフォード 75 1:41'56.888 3 9
2 7 ジョン・ワトソン マクラーレンフォード 75 +27.292 9 6
3 25 エディ・チーバー リジェマトラ 75 +56.450 4 4
4 15 アラン・プロスト ルノー 75 +1'08.648 1 3
5 6 ケケ・ロズベルグ ウィリアムズフォード 75 +1'11.375 6 2
6 5 デレック・デイリー ウィリアムズフォード 74 1周遅れ 14 1
7 29 マルク・スレール アロウズフォード 74 1周遅れ 17  
8 4 ブライアン・ヘントン ティレルフォード 74 1周遅れ 19  
9 22 アンドレア・デ・チェザリス アルファロメオ 73 2周遅れ 18  
10 23 ブルーノ・ジャコメリ アルファロメオ 73 2周遅れ 16  
11 30 マウロ・バルディ アロウズフォード 73 2周遅れ 23  
12 17 ルパート・キーガン マーチフォード 73 2周遅れ 25  
13 18 ラウル・ボーセル マーチフォード 69 6周遅れ 24  
NC 9 マンフレッド・ヴィンケルホック ATSフォード 62 規定周回数不足 22  
リタイヤ 8 ニキ・ラウダ マクラーレンフォード 53 エンジン 13  
リタイヤ 33 トミー・バーン セオドールフォード 39 スピン 26  
リタイヤ 35 デレック・ワーウィック トールマンハート 32 イグニッション 10  
リタイヤ 11 エリオ・デ・アンジェリス ロータスフォード 28 エンジン 20  
リタイヤ 28 マリオ・アンドレッティ フェラーリ 26 スピン 7  
リタイヤ 1 ネルソン・ピケ ブラバムBMW 26 エンジン 12  
リタイヤ 16 ルネ・アルヌー ルノー 20 エンジン 2  
リタイヤ 2 リカルド・パトレーゼ ブラバムBMW 17 クラッチ 5  
リタイヤ 12 ナイジェル・マンセル ロータスフォード 8 接触 21  
リタイヤ 26 ジャック・ラフィット リジェマトラ 5 イグニッション 11  
DNS 27 パトリック・タンベイ フェラーリ 0 出走せず 8  
DNS 14 ロベルト・ゲレーロ エンサインフォード 0 出走せず 15  
  • 特に断りのない限り、予選順位はAUTOCOURSE 1982-83[1]、決勝順位は公式サイト[2]より。
    • AUTOCOURSE記載のウィリアムズ、リジェの2チームのドライバーの予選タイムは、チームメイトのタイムと入れ替わって記載されている(誤植)。
  • ジャリエは予選中にクラッシュし、以後の出走を取りやめ[1]、ジャリエ以下のスターティンググリッドは繰り上がった。

  1. ^ a b Alan Henry, ed (1982). AUTOCOURSE 1982-83. Hazleton Publishing. pp. pp.214-215. ISBN 0-905138-21-X 
  2. ^ 1982 Las Vegas Grand Prix”. 2009年8月5日閲覧。


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