鳩山由紀夫内閣の政策
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金銭問題
鳩山首相の金銭問題
鳩山首相は複数の金銭問題を抱えており、メディアや国会質疑の場でたびたび取り上げられている。
他の閣僚の政治資金問題
川端文部科学大臣の政治団体が江田五月参議院議長など民主党議員4人の政治団体と同様、キャバクラなどへの支払いを政治活動費として計上していた問題が浮上している[101]。
野党時代の発言について
- 民主党は自民党政権時代に(例えば、定額給付金などについての)閣内不一致に対して強く批判を行ってきたが、2009年11月2日に、平野博文官房長官の記者会見にて、「鳩山政権は大いに議論をし、活発な議論のもと収れんする」と議論を進めていく過程においては閣内で様々な発言があっても問題ないとした[102]。
- 日本共産党の笠井亮の、沖縄・米軍普天間基地をめぐる追及に対し、岡田克也外相は2009年11月4日の国会答弁にて、「公約と(鳩山首相の)選挙中の発言とはイコールではない。公約というのはマニフェストだ。あえてマニフェストには普天間という言葉を書かなかった」と答弁した[103]。
- 首相や官房長官の裁量で自由に使える官房機密費の取り扱いについて、2009年11月5日の記者会見にて平野は「オープンにしていくことは考えていない」と発言し、民主党はその使途や使用した金額を公開しない方針を明言した。また、平野は同年9月17日の記者会見で機密費の存在を知らないと断言していたが、11月5日に行った記者会見では麻生政権の河村建夫前官房長官からの引き継ぎを受けたことを認めた。なお、民主党は2002年に自民党の官房機密費について不明朗であると批判して機密費流用防止法案を提出していたこともあったが、平野は、「過去の民主党が透明化をいってきたのは事実だが、報償費という性格上、相手のあることだ」、「(機密費は)内閣にとって重要な情報収集の対価」、「(支出が適正であるかは)私が責任を持って判断する。信頼いただきたい」と述べた。鳩山はこの件について平野に一任するという発言をしている他、連立与党も黙認する構えである[104]。その後、使途は明らかにしなかったものの、2004年4月以降の自公政権下での機密費の月別支出額については11月20日に公表している[105]。
- 選挙前に民主党は自公政権の行ったエコポイントやエコカー減税を批判していた[106] が、鳩山は、2009年11月20日にデフレを発表した月例経済報告についてコメントを求められた際に、「デフレからの脱却には、エコカーやエコポイント、太陽パネルを装着するための住宅リフォームなどの賢い経済対策が求められている」と述べた[107]。
- 岡田克也外相は、幹事長時代の2009年7月30日、「4年前に約束したことが果たされていない」、「自民党マニフェストは入り口から信用できないと言わざるを得ない」と自民党を批判していた[108]。鳩山首相は同年12月17日に2009年の総選挙で発表したマニフェストについて、選挙後になって改変する事も有り得るとの見解を示した[109]。
小沢一郎の影響力
鳩山由紀夫内閣は民主党の党務を取り仕切る小沢一郎幹事長の影響力が大きいとされている。『毎日新聞』は、予算編成においても小沢主導が目立っているとして、「党高政低」の構図が鮮明になっていると指摘した[110]。
時事通信が12月に行った世論調査によれば、「政権を実質的に動かしている人」との質問に71.1%が「小沢幹事長」、10.6%が「鳩山首相」と回答している[111]。
自民党では谷垣禎一総裁が「小沢氏の一元支配、独裁という姿がはっきりしてきた」と批判[112] する一方、平野博文官房長官は「小沢支配」は曲解だと反論している[113]。
一部のメディアでは「鳩山・一郎政権」[114]、「『鳩山』『一郎』政権」[115][116]、「鳩山・一郎内閣」[117](いずれも鳩山の祖父である鳩山一郎が組閣した鳩山一郎内閣にかけた名称)、「小沢政権」[118] などの呼称が使用されている。
自民党の町村信孝は、政治問題化した天皇特例会見を小沢が主導したことから「これでは小沢内閣だ」と述べた[119] ほか、小沢と距離を置く民主党議員が「鳩山内閣は小鳩内閣」と呼んでいると報道されている[120]。
『日経ビジネス』は「小沢幹事長室」を「最大の圧力団体」と評し[121]、イギリスの『エコノミスト』は、日本で一番偉いのは「影将軍(shadow shogun)小沢一郎」と報じた[122]。
2010年度予算編成について、『毎日新聞』は、暫定税率廃止が先送りにされたことについて「鳩山首相に代わって小沢幹事長が決断した構図になった」「小沢が政権の主導権を握っていることを印象づけた」と報じた[123]。『日本経済新聞』も、「小沢一郎幹事長が歳出・歳入の両面を事実上、主導して決着した」として、「鳩山首相は小沢の予算案をほぼ丸呑みした」と報じている[124]。
2009年12月21日、小沢はテレビ東京の番組で自らの将来の首相就任の可能性に言及した[125]。民主党の渡部恒三が翌日22日のTBSの番組で「小沢君は、絶対首相やらない」と否定した[126]。
『毎日新聞』は民主党新人議員の「みんな小沢さんの顔色をうかがって、(党内は)暗いよ」という声を紹介した[127]。
『時事通信』は小沢を「鳩山政権の『最高権力者』と目される」と報じ、「自ら掲げた「内閣への政策一元化」方針に反するかのような言動が目立ち始めた」と批判した。また、一連の積極的発言は「西松建設事件で検察を牽制するため」との見方を紹介した[128]。
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