電撃小説大賞 概要

電撃小説大賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/06 03:55 UTC 版)

概要

ライトノベル系の新人賞では最多の応募数を誇っており[1]、第20回(2012年募集開始)の応募総数は6554作品に達した。受賞作品は電撃文庫(一部はメディアワークス文庫電撃の新文芸)にて出版される。出版社の強みを活かしてメディアミックス的な展開が多いのも特徴の1つである。

元々は電撃ゲーム3大賞の小説部門として「電撃ゲーム小説大賞」という名称だったが、第11回(2003年募集開始)に電撃ゲーム3大賞が「電撃3大賞」に改称したのに伴い「電撃小説大賞」と改称した。小説部門の「電撃小説大賞」・イラスト部門の「電撃イラスト大賞」・コミック部門の「電撃コミック大賞[注釈 2]の3部門は通称「電撃大賞」と呼ばれている。

電撃小説大賞は初回から長編小説・短編小説の両方を募集していたが、メディアワークス主催の短編小説賞としては他に、『電撃hp』で募集・発表された電撃hp短編小説賞(2000年 - 2006年)があった。この賞は電撃hp休刊に伴い、電撃文庫MAGAZINE賞として電撃小説大賞に一本化された。第30回(2022年募集開始)よりカクヨムからの応募が可能となった[2][3]。第31回より電撃の新文芸賞が新たに追加された[4]

受賞者
高畑京一郎古橋秀之上遠野浩平阿智太郎成田良悟有川浩川原礫等、多数の作家を輩出している。また受賞に至らなかった応募者を「拾い上げ」てデビューさせることも多く、秋山瑞人時雨沢恵一鎌池和馬三上延伏見つかさ等の人気作家を生み出している。
その他
かつてはアスキー・メディアワークス運営の同名のラジオ番組『電撃大賞』が放送されていたが、番組がもっていた同大賞の宣伝広報と言う目的は希薄化していた[注釈 3]

注釈

  1. ^ ただし、募集要項では他社でプロデビューした経験のある作家の応募も可能とされている。
  2. ^ 第12回から「電撃コミックグランプリ」として分離されていたが、第21回に電撃大賞に復帰した。
  3. ^ ただし、授賞式の司会を番組パーソナリティが務めたり、刊行に合わせて受賞者をゲストに招いたりするなど、完全に無関係となった訳ではなかった。

肩書

  1. ^ 第1回の時はメディアワークス社長。
  2. ^ 第2 - 13回の時はメディアワークス社長。
  3. ^ 第22回の時は、KADOKAWA・DWANGO代表取締役会長。
  4. ^ 第23 - 25回の時は、カドカワ株式会社代表取締役会長。
  5. ^ 第8 - 14回時、電撃文庫編集長。
  6. ^ 第15 - 16回の時は、アスキー・メディアワークス第2編集部部長・統括編集長。
  7. ^ 第17 - 20回の時は、アスキー・メディアワークス取締役・第2編集部総括編集長。
  8. ^ 第21回の時は、アスキー・メディアワークス副ブランドカンパニー長・第2編集部統括編集長。
  9. ^ 第22 - 24回の時は、アスキー・メディアワークス事業局 統括部長。
  10. ^ 第14 - 17回の時は、アスミック・エース エンタテインメント社長。
  11. ^ 第19回の時は、電撃文庫編集長・電撃文庫MAGAZINE編集長。
  12. ^ 第20 - 21回の時は、電撃文庫編集長。
  13. ^ 第19 - 24回の時は、メディアワークス文庫編集長。
  14. ^ 第20 - 22回の時は、アスミック・エース エンタテインメント 企画・製作事業本部プロデューサー。
  15. ^ 第22 - 23回の時は、電撃文庫編集長・電撃文庫MAGAZINE編集長。
  16. ^ 第23 - 26回の時は、映像プロデューサー・オフィスクレッシェンド取締役副社長。
  17. ^ 第23 - 24回の時は、電撃文庫編集長・文庫プロデュース課編集長。
  18. ^ 第25回の時は、電撃文庫編集長。
  19. ^ 第25回 - 27回の時は、メディアワークス文庫編集長。
  20. ^ 第26回 - 30回の時は、アニメーション脚本家。
  21. ^ 第26回 - 27回の時は、電撃文庫統括編集長。
  22. ^ 第27回 - 30回の時は、放送作家・脚本家。

掲載元

  1. ^ 短編、『電撃短編傑作選』に収録。
  2. ^ 短編、『天使のレシピ』に収録。
  3. ^ a b c d e f g h i j 短編、電撃文庫MAGAZINEにて初出。同項の#電撃文庫MAGAZINE賞を参照。
  4. ^ 短編、メディアワークス文庫公式サイトにて公開、『霧こそ闇の』に収録。

出典

  1. ^ 電撃小説大賞 注目の2作品を大解剖‼ ~『そして、遺骸が嘶く ―死者たちの手紙―』~」『ダ・ヴィンチニュース』KADOKAWA、2020年3月8日。2021年11月12日閲覧。
  2. ^ 「第30回電撃大賞 電撃小説大賞」にカクヨムからも応募できるようになりました”. カクヨム (2022年5月10日). 2022年5月11日閲覧。
  3. ^ 第30回電撃大賞の作品募集が開始 小説部門では新たにWeb小説サイト「カクヨム」からの応募も可能に」『ラノベニュースオンライン』Days、2022年5月12日。2022年5月12日閲覧。
  4. ^ 第31回電撃大賞の作品募集が開始 新たに「電撃の新文芸賞」が追加」『ラノベニュースオンライン』Days、2023年5月12日。2023年5月13日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m 『電撃文庫総合目録2015』(2015年10月4日発行)p.58
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 電撃大賞歴代受賞者一覧 (PDF)
  7. ^ a b c d e f g h 『電撃文庫総合目録2015』(2015年10月4日発行)p.59
  8. ^ 第21回電撃大賞 受賞作品”. 電撃大賞. KADOKAWA. 2023年1月7日閲覧。
  9. ^ 第22回電撃大賞 受賞作品”. 電撃大賞. KADOKAWA. 2023年1月7日閲覧。
  10. ^ 第23回電撃大賞 受賞作品”. 電撃大賞. KADOKAWA. 2023年1月7日閲覧。
  11. ^ 第24回電撃大賞 受賞作品”. 電撃大賞. KADOKAWA. 2023年1月7日閲覧。
  12. ^ 第25回電撃大賞 受賞作品”. 電撃大賞. KADOKAWA. 2023年1月7日閲覧。
  13. ^ 第26回電撃大賞 受賞作品”. 電撃大賞. KADOKAWA. 2023年1月7日閲覧。
  14. ^ 第27回電撃大賞 受賞作品”. 電撃大賞. KADOKAWA. 2023年1月7日閲覧。
  15. ^ 第28回電撃大賞 受賞作品”. 電撃大賞. KADOKAWA. 2022年6月26日閲覧。
  16. ^ 第29回電撃大賞 受賞作品”. 電撃大賞. KADOKAWA. 2022年12月10日閲覧。
  17. ^ 第30回電撃大賞 受賞作品発表!|電撃大賞”. 電撃大賞. KADOKAWA. 2023年10月8日閲覧。






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