鋳薔薇 ピンクスゥイーツ ~鋳薔薇それから~

鋳薔薇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/15 14:31 UTC 版)

ピンクスゥイーツ ~鋳薔薇それから~

ピンクスゥイーツ ~鋳薔薇それから~
ジャンル シューティング
対応機種 アーケード[AC]
Xbox 360
開発元 ケイブ
発売元 AMI
人数 1〜2人
メディア 業務用基板
稼働時期 2006年4月21日(AC)
2011年2月24日(Xbox 360)
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ピンクスゥイーツ ~鋳薔薇それから~』は、2006年4月21日稼働開始。総発売元はエイエムアイ。2011年2月24日にXbox 360版が、鋳薔薇のシステムを踏襲しているむちむちポーク!とのセットで発売された。

キャッチコピーは「今度の鋳薔薇は超エロカワイイの」。

解説

鋳薔薇の続編。「鋳薔薇」の各ステージボスであった「ローズ姉妹」が自機となっている。

無限に使えるボムや2種類のパワーアップ、4種類から選択できる自機などの新要素を多く取り入れているが、あらゆる行動で難易度が上昇するため、それをコントロールしていくという攻略法は前作同様である。

ゲームシステムはファミコン用ソフト『サマーカーニバル'92 烈火』に酷似している。なお、このソフトも『バトルガレッガ』と同様、鋳薔薇シリーズのプロデューサー矢川忍が過去に開発に関わったものである。

デザイン等は鋳薔薇がスチームパンク風なシリアス路線だったのに対し、こちらは敵がおもちゃの様なポップなデザインとなっており、ストーリーもそれに乗っ取ったややコミカルなものとなっている。

タイトル案は当初『ピンクポンチフォー』であった[1]

2006年5月にはケイブが運営していたiモード向けサイトゲーセン横町で「ピンクスゥイーツ外伝 対戦!ローズシスターズ」が配信されていた。時系列としては本作より前に当たり、1面ボスであるピンク姉妹ことピンクスゥイーツがラスボスとして登場する。

ストーリー

かつて、「ローズ・ガーデンの凶行」と呼ばれる「ローズ・ガーデン」が世界を薔薇で覆うために行った「エーデルワイス」への大侵攻は、エーデルワイス皇宮特殊攻撃部隊「ネゴシエータ」により部隊の制圧及びに事件の首謀者「テレサ・ローズ博士」の逮捕という結果で幕を閉じた。その後、テレサ・ローズ博士は「西欧平和維持連合」での裁判で、大西洋上に浮かぶ孤島「ヘレニウム」への流刑という判決を受ける。花一つ咲かない島で、絶望に明け暮れる日々を送っていたテレサだったが、追い討ちをかけるが如く、セントーレア国の影の実力者と噂されるアンタッチャブルモンスター「ビッグ・バーン」と結婚させられてしまったのだった。

一方その裏では、凶行時に生き残ったテレサの娘達による「テレサ救出作戦」が実行されようとしていた…。

キャラクター

ローズガーデン
  • メイディ=ローズ(声優:内藤那津子)&ミディ=ローズ(声優:Mao Mao)
    今回は2人で「グロワール・ドゥ・ミディ・アンド・メイディ」に搭乗する。メイディは前作と同様、なぜか下着姿で登場している。ステージ1のボス戦において「ママを返せぇ!」と意気込むもミディに「こんな近くにテレサがいるはずがない」という愚痴をこぼされる(今作は全7ステージ)。
  • カスミ=ローズ(声優:石原久美子)
    「ハナ・カスミ改」に搭乗。前作と同じくドレスを着ている。口調こそ上品でおしとやかななままだが前作に比べ目つきが鋭くなったほか、かなり気性が激しくなっており「もう顔も見たくない」「デカいだけでムダ」等のきつい台詞もあるなど「内にこもる傾向がある」という設定が消えかかっている。ステージ6である条件を満たすと「私はただ子を産めばよい」という台詞を吐くが、カスミの言う「子」とは戦闘用の兵器で、兵器生産担当の責務をまっとうしようとする意志の表れであり、決して「産む機械」ではない。
  • シャスタ=ローズ(声優:森麻衣子)
    「チャイルド オブ マウント・シャスタ」に搭乗。かなり口が悪い。前作と同様、背中を大きく開けたレオタードの上にスカートを着けた軽装にベレー帽を被った服装をしているが、なぜか自分のスカートを自分でめくっている。
  • レース=ローズ(声優:Nami b-z-r AOKI)
    「フレンチ・レース:エス」に搭乗。ボムの発動時間・範囲が最も広い。服装や髪型が前作から大幅に変わっており、また、今作では眼鏡をかけている。また若干老けたようにも見える。
ロージ・フューチャー
  • ビッグ=バーン(声優:岡本未来)(STAGE7ボス)
    エーデルワイス国の隣国セントーレアの実業家。テレサと結婚しようと目論む。顔の半分を仮面で覆っているが素顔を知っているのはノヴァだけらしい。キャッチコピーは「アンタッチャブルモンスター」。
  • キャラメル=ピンク&メープル=ピンク(声優:田中奈生)(STAGE1ボス)
    ビッグ=バーンの姉たち。義肢技師であるテレサがいると彼女達のからだが良くなるらしく、この事から彼女達もローズ・ガーデンのメンバー達と同じく人造人間である可能性が高い。
  • ソシエ=ソア(声優:阿部留美)(STAGE2ボス)
    第1の侍女。侍女たちのまとめ役。巨乳の美女。なぜか前が大きく開いた露出度の高い服を着ている。キャッチコピーは「優しいお姉さん」。
  • ハーモニー=ハミング(声優:佐藤めぐみ)(STAGE3ボス)
    第2の侍女。ピンクの髪にポニーテールの髪形をした少女。おとなしい性格でユニにいじめられているが、ユニの強さに憧れている。キャッチコピーは「引っ込み思案いじめられッ子」。
  • ユニ=ユリシーズ(声優:河内映美)(STAGE4ボス)
    第3の侍女。チャイナドレスをアレンジしたような独特な服を着ており、後頭部にシニヨンを付けている。勝気な性格でハーモニーをいじめているが、ハーモニーのおとなしさ、しおらしさに憧れている。キャッチコピーは「自信過剰いじめっ子」。
  • フリージア=フリーダム(声優:羽田由香)(STAGE5ボス)
    第4の侍女。白に近い金髪にベリーショートの髪形をした少女。背中が大きく開いたレオタードを着ている。にぎやかなことが大好きな快楽主義者で子供扱いされたり子供っぽいものは嫌い。ノヴァとは仲が悪い。キャッチコピーは「天真爛漫お祭り娘」。
  • スーパー=ノヴァ(声優:日下部美紀)(STAGE6ボス)
    ビッグ=バーンの1人息子。しかし外見からはとても男性には見えない。幼いながらも侍女たちをまとめあげたり、父を抑制しているが、ソシエに甘えたがる一面もある。キャッチコピーは「ビッグ=バーンの実の息子」。先述の通り男性なのだが上着の下に着ているのは女子生徒用のスクール水着にしか見えない。

ゲームシステム

本作の中核となるのは「ローズクラッカー」。ショットを撃たずにいることで敵弾(全ての敵弾ではない)を防ぐシールドを展開し、画面下に表示されているゲージが最大まで溜まった時にショットボタンを押すことでローズクラッカーを発射。ローズクラッカーに接触した敵弾を消すことができる。このローズクラッカーは無制限に使うことができ、攻略する上で非常に役立つ武器となる。

アイテムを取得することでオプションの「ローズヒップ」を装備できる。装備中はBボタンを押すことでローズヒップのフォーメーションを変えることができる。また、ローズヒップに接触した敵弾は消滅し、自機の防御手段ともなる。敵の発する攻撃には破壊可能な敵弾も多いため、自機は敵の攻撃の多くを消すことができる防御力に秀でた性能となっている。

しかしそこは鋳薔薇の続編であり、随時上昇するゲーム中のランクが高くなると、ローズクラッカーで消すことができない敵弾による攻撃が回避不能になったり、敵軍団がローズクラッカーを貫通して突進してきたりしてしまうことになる。そのため、序盤ではローズヒップを取らない、ローズクラッカーの使用を極力抑える(ローズクラッカーを使用するとランクが上昇する上に、後述のエクステンドが遠ざかってしまう)など、長期戦を見越した戦略を取る必要がある。

このためにランクを下げるためにミスする必然性も発生するが、本作はエクステンド条件が得点ではなく、ショットで破壊した敵数(敵弾)によって1UPアイテムが出現するようになっており、得点を稼がずともクリア可能となっている。(ただし、その分破壊可能な敵弾を多く破壊する必要はある。しかもローズクラッカーで破壊した分は計上されないどころか敵数から差し引かれてしまう)

家庭用のアレンジモードでは前作に採用された波動ガンシステムが復活しており、それを敵に当てることで大ダメージを与えられるほか、制限弾数が設けられている(波動ガンの発射弾数はミスをするたびに1つ増える(最大ストック数は4))。アレンジモードのエクステンドは1000万点毎に行われる。

隠しモード

  • ハーダーモード
撃ち返しなどのある、超高難度モードでプレイできる。
プレイするには、タイトル画面で↑+スタート。
  • エクステンデッドモード
1周目をクリアすると、2周目をプレイすることができる。ただし1周目から難度が高くなっている。
プレイするには、タイトル画面で↓+スタート。
  • スコアアタックモード
5分間、いくらミスしてもゲームオーバーにならない。
6面を5分間でどれだけ稼げるか競うモード。
プレイするには、タイトル画面でA+B+スタート。

ステージ構成

ステージ名 中ボス ボス
1 バラバラを踏み越えて スクランブルエッグ メープル=ピンク&キャラメル=ピンク
2 母を訪ねて メロンブリザード、スクランブルエッグ ソシエ=ソア
3 産み出されては殺されるモノ スクランブルエッグ ハーモニー=ハミング
4 流されて行くの? ストロング・ストロベリーチュロス、スクランブルエッグ ユニ=ユリシーズ
5 決して乾かない想い スクランブルエッグ フリージア=フリーダム
6 雲の向こうへ続く ミントヨーク、チーズコロネ、スクランブルエッグ スーパー=ノヴァ
7 結婚式は是非ヘレニウムで スクランブルエッグ ビッグ=バーン

  1. ^ 月刊アルカディア』2010年3月号 51ページ


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