継母の連れ子が元カノだった
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継母の連れ子が元カノだった | |
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![]() テレビアニメのロゴ | |
ジャンル | ラブコメ[1] |
小説 | |
著者 | 紙城境介 |
イラスト | たかやKi |
出版社 | KADOKAWA |
掲載サイト | カクヨム |
レーベル | 角川スニーカー文庫 |
連載期間 | 2017年8月7日 - |
刊行期間 | 2018年12月1日 - |
巻数 | 既刊11巻(2023年12月現在) |
漫画 | |
原作・原案など | 紙城境介(原作) たかやKi(キャラクター原案) |
作画 | 草壁レイ |
出版社 | KADOKAWA |
掲載サイト | ドラドラしゃーぷ# ドラドラふらっと♭ |
レーベル | ドラゴンコミックスエイジ |
発表期間 | 2019年4月26日 - |
巻数 | 既刊7巻(2024年1月現在) |
アニメ | |
原作 | 紙城境介 |
監督 | 柳伸亮 |
シリーズ構成 | 赤尾でこ |
脚本 | 赤尾でこ |
キャラクターデザイン | 佐藤勝行 |
音楽 | 水谷広実 |
アニメーション制作 | project No.9 |
製作 | 連れカノ製作委員会 |
放送局 | AT-Xほか |
放送期間 | 2022年7月6日 - 9月21日 |
話数 | 全12話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル・漫画・アニメ |
ポータル | 文学・漫画・アニメ |
あらすじ
中学校2年生の夏、綾井結女は同じ中学校の同級生である伊理戸水斗に告白をし、2人は交際を始めた。2人は始めのうちは、カップルとして仲良く過ごすが、些細な行き違いからお互いのことを疎むようになり、中学校からの卒業を機に別れることになる。
しかし、その2週間後にともに片親であった水斗の父と結女の母が再婚をし、水斗と結女は同じ伊理戸の姓を持つ義理のきょうだいとなって、同じ家の中での生活を始める。付き合っていた頃のわだかまりが解けずにいつもいがみ合いつつも、水斗と結女は両親の新婚生活に気を遣い、カップルであったことを隠してただの義理のきょうだいとして接していくことにする。
そして、同じ高校に進学してクラスも同じになった2人は、そこで水斗と結女を恋愛関係に発展させようとする川波小暮、結女に一方的で過剰な愛情を抱く南暁月、水斗に初恋をする東頭いさなの3人の同級生と出会い、仲良くなる。その後、小暮と暁月が中学生の頃に付き合っていたことが分かったり、いさなが水斗に告白しフラれたりするなど、5人の関係性は恋愛的要素の交錯した複雑なものとなっていく。
そんな中で、伊理戸家は家族4人で水斗の父親の地元への帰省をし、そこで結女は付き合っていた頃にも知り得なかった水斗の過去や彼の思いを知ることになる。そして自分の水斗への想いが尽きていなかったことを自覚し、過去の水斗との恋愛関係と決別して、伊理戸結女として改めて水斗との交際を目指すことを決意する。
登場人物
声の項は特記が無い限りテレビアニメ版の声優。
- 伊理戸 水斗(いりど みずと)
- 声 - 下野紘[4][5] / 上村祐翔(ドラマCD)[6]
- 本作の主人公[7]。私立洛楼高校1年7組所属。結女の中学時代の元カレだった。中学卒業時に結女と別れるが、その直後に水斗の父親と結女の母親が再婚、義理のきょうだいになる。誕生日は11月3日午前11時34分[8]。
- 幼い頃から本を読むのが好きで、ジャンルを問わずにいろんな作品を読む。そのため、現国の成績は全国模試2桁、進路は暫定京大レベルである。また学業全般も優秀で、高校の試験では結女と学年1位を争うほどである。
- 普段は結女に対しては馬鹿にするような発言が多いが、基本的には面倒見が良く、結女が失態を演じた時にはフォローをするなど優しい一面もある。
- 物心がついた時には母親を亡くしており、母親がいないことが当たり前として育ってきた。そのため、幼い頃から周囲に「母親のいないかわいそうな子」と言われてきたことに困惑している。
- 紙城は水斗について、引っ込み思案かつ物静かな人たちが内心でやりたいと思っていることをやってくれる、「陰キャ界のヒーロー」を目指して書いたという[7]。
- 伊理戸 結女(いりど ゆめ)
- 声 - 日高里菜[4][5] / 古賀葵(ドラマCD)[6]
- 本作のヒロインの一人[9]。私立洛楼高校1年7組所属。旧姓は綾井(あやい)。水斗の中学時代の元カノだった。身長は158cm。中学時代は友達も少なく、いつも本を読んでいるような人見知りだったが、高校進学を気に明るい優等生として「高校デビュー」に成功した。誕生日は水斗と一緒で11月3日。本人曰く生まれた時間は結女のほうが早いと言う(午前11時4分には生まれている)[原作 1]。帰省編から水斗のことを再び振り向かせると決めてからかなり積極的になり、大胆なこともしばしば行う。
- 趣味は読書で、主に推理小説を読む。学業は数学が全国模試2桁レベルである他、高校の試験でも水斗と学年トップを争うほどに優秀である。
- 暁月といさなと仲が良く、休日には一緒に服を買いに行ったりするなど人付き合いが良い所がある。
- 結女の母親も片親であったが、物心がつく前に母親を亡くした水斗と違い、母親と離婚した父親のことを覚えている。
- 『このライトノベルがすごい!』女性キャラクター部門では2021年版で8位を獲得している[10]。
- 川波 小暮(かわなみ こぐれ)
- 声 - 岡本信彦[4]/ 畠中祐(ドラマCD)[6]
- 私立洛楼高校1年7組所属。いつも明るい性格で、ともすれば軽薄とも取れる言動が多い。人見知りせずに周りに馴染むことが得意で、人間関係の調整力が高い。
- マンションの部屋が隣同士の暁月と幼なじみで小学生のとき暁月と付き合っており、彼女のことを「あーちゃん」と呼んでいた。しかし、暁月の行き過ぎた愛情によるストレスで胃に穴が開いたことが原因で別れた。そのため、現在では女性から少しでも自分への恋愛めいた感情を感じると蕁麻疹が出る発作を患っており、自分で恋愛するのではなく、他人(特に水斗と結女)の恋愛に口を出すことを好む。自称:恋愛ROM専。ただ暁月からはデバカメと呼ばれている。
- いさなとは折り合いが悪く、水斗に付きまとうチャラ男のストーカーだと思われている。
- 南 暁月(みなみ あかつき)
- 声 - 長谷川育美[4] / 高田憂希(ドラマCD)[6]
- 私立洛楼高校1年7組所属。とても明るい性格。小暮と幼なじみで、小学生から中学生の時に小暮と付き合っており、彼のことを「こーくん」と呼んでいた。しかし、小暮への行き過ぎた愛情によって彼をストレスで入院させてしまい、別れることになる。
- 高校に入ると結女のことがとても好きになり、水斗と結婚すれば結女ときょうだいになれるという理由で水斗に結婚を前提とした交際を申し入れるほどの愛情を抱く。
- 一旦誰かを好きになると極端なまでに愛情を抱き、その思いに従って行動してしまう自分の性格は認識しており、それを抑えようとするものの、無意識のうちに行き過ぎた行動をとってしまうことがある。
- 東頭 いさな(ひがしら いさな)
- 声 - 富田美憂[4]/ 花守ゆみり(ドラマCD)[6]
- 本作のヒロインの一人[7]。私立洛楼高校1年3組所属。ラノベが好きなオタク気質の少女で、友達が少ない。
- ラノベという共通の趣味から水斗と意気投合し、放課後を一緒に図書館で過ごすようになる。そんな中で水斗に初恋をして、結女と暁月の協力のもと水斗に告白するが、フラれてしまう。しかし、落ち込んでいたところを水斗に慰められ、すぐに気持ちを切り替え恋心を抱きながらも今後は水斗の親友として過ごしていくことを決める。
- 趣味として、ライトノベルに出てくるキャラクターを模写している。また、家庭が基本的にインドア寄りな為、旅行の類に全く行ったことがなく、中々非日常的なことが書けないため「画力アップのため」と神戸旅行に行く水斗に誘われた。小暮とはウマが合わず、水斗と結女の仲を切り裂こうとする詐欺師と思われている。
- 紙城はいさなについて、サブカルが好きな人であれば絶対に嫌いにはならないであろうキャラクターを意識して書いたという[7]。
- 吉野 弥子(よしの やこ)
- 水斗、結女のクラスメイト。見た目はギャルで制服を着崩している。成績が良い。
- 紅 鈴理(くれない すずり)
- 生徒会副会長(7巻より生徒会長)。私立洛楼高校2年7組所属。文化祭では、文化祭実行委員長を勤めた。一人称は「ぼく」。コスプレ好き。
- 有名な政治家や科学者をも輩出する洛楼高校が始まって以来の天才少女と呼ばれている。京大、東大ともにA判定と学力面はずば抜けて高い。カリスマ性で、3年生をも従わせるなど小柄ではあるが、存在感があり意外にもフレンドリーなところもある。
- 神戸旅行編[原作 2]では、結女に水斗を誘うならと「黒猫のコスプレ」、愛沙にはチャイナ服とメイド服を合わせた「チャイナメイド服」をそれぞれに貸した。
- 同じ生徒会メンバーの羽場丈児に恋している。また、普段は真面目だが丈児を前にするとかなり大胆になる。
- 名前の由来は、とある海外の有名作家からきている[11]。
- 羽場 丈児(はば じょうじ)
- 生徒会会計。かなり影が薄く背景に同化しているが、鈴理にはすぐに見つかる。文化祭では、水斗が考えた「トラブル防止システム」の制作に関わった。鈴理からは「ジョー」と呼ばれている。
- 人間観察能力が抜群で、神戸旅行編[原作 2]では、初めて会う小暮と暁月、以前少しだけ関りがあった水斗、結女「きょうだい」と、いさなの関係性を見事に的中させるほど。
- 鈴理の好意は気付いているものの自分にはふさわしくないと言い聞かせておりかなりの奥手。
- 名前の由来は、鈴理と同じくとある海外の有名作家からきている[11]。
- 明日葉院 蘭(あすはいん らん)
- 水斗や結女らと同じ1年生で生徒会庶務。学年では結女、水斗に次いで3位。小学生の頃のことがきっかけで男子が苦手に。
- 亜霜 愛沙(あそう あいさ)
- 生徒会副会長(7巻以降)。鈴理や丈児と同学年。鈴理のことを「すずりん」、蘭のことを「らんらん」、結女のことを「ゆめち」と呼ぶ。遠導に気があり、毎度からかったりしている。
- 原作7巻では、結女が水斗の気を引くためにと自身の個性になっている「小悪魔ムーブ」について助言した。神戸旅行編[原作 2]で遠導に告白をするもフラれたが、本音で話し合いたいと言った結果付き合うことになった。生徒会の女子メンバーはカップ数を盛っていることを知っているが遠導には伝えておらず悩んでいる。
- 服装は地雷系で子供っぽい。
- 星辺 遠導(ほしべ とうどう)
- 元生徒会長。大学進学は推薦で決まっており、よく生徒会室に現れる。鈴里と同じくコスプレ好き。後輩の面倒見がよい。
- 身長は187cmと高く、元々はバスケをしていた。しかし練習中に左肩を壊してしまいそのままバスケをやめた。
- 愛沙に告白されるも恋人としてふさわしくないと断る。その後再び愛沙にアタックされ本音で話し合い付き合うことになった。
- 坂水 麻希(さかみず まき)
- 声 - 村上まなつ
- ショートカットヘアで背が高い。バスケ部所属。結女、水斗のクラスメイト。
- 金井 奈須華(かない なすか)
- 声 - 守屋亨香
- ボブカットヘアで眠そうな顔をしている。競技かるた部所属。結女、水斗のクラスメイト。年上の彼氏がいる
- 木根(きね)
- 茶道部。水斗と結女のクラスメイト。
- 西村(にしむら)
- 小暮の女友達。暁月がヤキモチを妬いている。
- 種里 円香(たねさと まどか)
- 声 - 日笠陽子
- 水斗の再従姉。竹馬の姉。大学生。コミュニケーション力が高く、初対面の人とも距離を詰めることができる。
- 水斗と結女が峰秋の実家に帰省していたのと同時に帰省する[原作 3]。結女との会話から結女が水斗に好意を抱いていることに気づき、結女に水斗と話す機会を与えるなど結女の恋の悩みに対する助け船を出している。文化祭編[原作 4]では、コスプレ喫茶をするために大学に訪れた、水斗と結女に衣装を貸し出した。
- 種里 竹馬(たねさと ちくま)
- 声 - 佐藤日向
- 水斗の再従弟。円香の弟。
- 円香とともに田舎に帰省する。人見知りが強く、帰省中にはほぼずっとゲームをしていた。結女に何度も話しかけられるうちに、結女も以前人見知りだったと知り、連絡先を交換するほどに仲良くなり、最終的には結女のことが好きになる。
- 伊理戸 峰秋(いりど みねあき)
- 声 - 興津和幸[4][12]
- 水斗の父であり、結女の義父である。
- 伊理戸 由仁(いりど ゆに)
- 声 - 茅野愛衣[4][12]
- 結女の母であり、水斗の義母である。
- 慶光院 涼成(けいこういん りょうせい)
- 結女の実父。ゲームクリエイター。大学卒業後はソーシャルゲーム会社を立ち上げディレクター、プロデューサー、取締役を兼任していた。現在は、芸術大学の講師も行っている。そのため人の顔と名前を覚えるのが早い。
- また、人の才を見抜く力が長けており、いさなが描いたイラストを見ると「ワクワクする絵だ。」と答えた。
- 東頭 凪虎(ひがしら なとら)
- いさなの母。かなり豪快な性格をしている。水斗と初めて会った時は「婿入りしてくれ」や、いさなの学力向上のために「家庭教師になってくれ。バイト代が足らなければいさなが体で払う。」[原作 5]などとワイルドなところがある。
- いさなはかなりビビっているが娘思いの良い母親である。
- 伊理戸 河奈(いりど かな)
- 水斗の実母。身体が弱く水斗が幼い時に亡くなった。
- 伊理戸 夏目(いりど なつめ)
- 声 - 吉田美保
- 峰秋の母。由仁の義母。水斗の祖母で結女の義祖母。旧姓は種里。
注釈
出典
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