笠松運動公園陸上競技場
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水戸ホーリーホック
水戸ホーリーホックは、水戸市にある水戸市立競技場がJリーグ開催の基準を満たさなかったことから、2001年から2009年まで本競技場を本拠地として使用していた。2009年11月に水戸市立競技場の改修工事が行われ、「ケーズデンキスタジアム水戸」(通称:Ksスタ)としてリニューアルオープンしたことを受け、11月以降の水戸ホーリーホックのホームゲーム3試合はKsスタで行われ、翌年以降は水戸ホーリーホックのホームゲームを原則Ksスタでの開催に移行したため、笠松はシーズンに数試合使用されるのみとなり(2010年は1試合開催=当初2試合の予定が急遽変更された)、2011年は笠松から完全撤退し全試合Ksスタで行われた。
なお、水戸ホーリーホックはJリーグクラブライセンス制度においては、Ksスタの収容人員が1万人強が現状で、J1規格(15,000人以上収容)に適合していないことから、J2ライセンスのみの取得となったことや、東日本大震災の復旧・復興の予算が優先され、Ksスタの改修メドがたっていないことを受けて、早期のJ1ライセンス取得へ向けた取り組みとしてKsスタのJ1規格への改修・増築を行う間に「一時復帰」の形で使用することを視野に、同競技場を管理する茨城県など関係自治体・各方面と協議をすることも示唆している[5]。
現在の本競技場は、Jリーグ規約第29条に定める1,500ルクスの照明を確保できていない[1]ほか、ピッチが夏芝のため冬は常緑を保てないなど問題が多く、現在はJ1のみならずJ2のスタジアム基準も満たしていない。改修には数千万円の工事費用が見込まれることから県は難色を示していた[6]が、国体に向けた改修工事に合わせて大型映像装置の改修や照明の照度アップ、芝の改修が行われており、J1スタジアム基準を満たす見込みとなったことから、2018年6月29日に水戸ホーリーホックがJ1クラブライセンス取得に向けた申請書類を提出したことを公表[7]。水戸(K'sスタ)と笠松の両方をホームスタジアムとして申請し、J1ライセンスを取得して順位条件を満たしてJ1に昇格した場合は原則として笠松でホームゲームを行う方針だったが、2018・19年度ともJ1昇格に必要な順位を充足できず(2018年:10位[8]、 2019年:7位 [9])、笠松の改修が行われないことが確定したことからJ2ライセンスとなり、実際に2019・20年度ともリーグ戦が笠松で行われることはなかった。
なお、2015シーズンは開幕戦(2015年3月8日)のロアッソ熊本戦から5試合を本競技場で実施している[10]。これはK'sスタの陸連第1種公認への更新に必要な、芝生の張替とその養生期間を要することによる[11]。
2020年6月に申請した2021年度のJリーグライセンスにおいて、水戸ホーリーホックは「民活・民営」の新専用スタジアムの建設計画を予定しており、2020年度ライセンス(2019年6月申請)からの規約改正による「スタジアムの例外規定2」[12]を申請しているため、J1ライセンスが承認された場合でもケーズデンキスタジアムを使用できる見通しである[13]。
- ^ a b 昇格へ市民熱意鍵・J2水戸スタジアム収容数不足茨城新聞、2012年10月21日(2012年12月17日閲覧)
- ^ a b c d e f g 黒崎哲夫 (2019年9月26日). “《茨城国体》笠松運動公園はどっち ひたちなか?那珂?”. 茨城新聞. 2019年10月8日閲覧。
- ^ 進化するスポーツ拠点 笠松運動公園40周年、利用者数回復へ充実図る(茨城新聞2014年9月29日 2015年1月15日閲覧)
- ^ 笠松運動公園ホームページ「茨城国体に向けての工事について」
- ^ 2013シーズン Jリーグクラブライセンス交付における「J2クラブライセンス」決定のご報告水戸ホーリーホック公式サイト、2012年9月28日(2012年9月30日閲覧)
- ^ 水戸ホーリーホック本拠地問題 J1昇格、来季も困難に東京新聞、2013年3月20日(2013年3月21日閲覧)
- ^ 『2019シーズン Jリーグクラブライセンス申請について』(プレスリリース)水戸ホーリーホック、2018年6月29日 。2018年6月30日閲覧。
- ^ 『2019シーズン J2クラブライセンスへの変更確定について』(プレスリリース)水戸ホーリーホック、2018年11月19日 。2020年8月6日閲覧。
- ^ 『2020シーズン J2クラブライセンスへの変更確定について』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2018年11月25日 。2020年8月6日閲覧。
- ^ 『2015明治安田生命J2リーグ 試合日程のお知らせ』(プレスリリース)水戸ホーリーホック、2015年1月22日。 オリジナルの2015年1月22日時点におけるアーカイブ 。2018年6月30日閲覧。
- ^ 基本・実施設計を延期 市立競技場 観客席の増設工事 競技施設は2ヵ年で改修(水戸市)(日刊建設新聞2014年10月23日 2015年1月24日閲覧)
- ^ 新設スタジアムの場合は上位リーグ(この場合はJ1)ライセンスを取得したうえで、上位リーグ(J1)昇格案件の順位を満たして昇格することを条件として、最初の昇格年度から数えて3年目のライセンス申請時までに建設予定地・建設費などの予算などを具体的に提示し、5年目のライセンス申請時までに完成することを義務付ける。ただし、最初の昇格から数えて5年目までに新スタジアムが着工していれば、「スタジアムの例外規定1」(既存スタジアムを改修する場合、例外申請から3年目=4シーズン目の開幕までに完成すること)との併用可能
- ^ 2021シーズンJリーグクラブライセンス申請について
- ^ “ネーミングライツ・パートナーの決定について”. 茨城県 (2022年5月27日). 2022年6月16日閲覧。
- ^ “ひたちなか市無料シャトルバス・パーク&バスライド概要”. いきいき茨城ゆめ国体・いきいき茨城ゆめ大会ひたちなか市実行委員会. 2019年10月8日閲覧。
- 1 笠松運動公園陸上競技場とは
- 2 笠松運動公園陸上競技場の概要
- 3 水戸ホーリーホック
- 4 命名権
- 5 関連項目
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