福田進一
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人物
クラシックギター界は必ずしもスポットのあたるジャンルでは無いが、福田は度々メディアに登場し、特にNHKの番組ではライブ演奏を披露することもある。演奏は言うまでもなく、大阪出身ならではの軽快なトークもまた定評がある。フランス滞在期間が長いものの南米の音楽にも造詣が深く、エイトル・ヴィラ=ロボス『ショーロス第1番』はメディアで度々披露される。ルネサンス音楽から現代音楽まで多数のレパートリーを持つだけでなく、野平一郎『アラベスクⅣ』、ブローウェル『悲歌』『ハープと影』、セルジオ・アサド『ソナタ』など、献呈された楽曲も多い。
ディスコグラフィーは既に90枚を超え、リリースされてきたレコード数および演奏ジャンルにおいては、日本のクラシックギタリストにおいては随一であり、第一人者である。近年ではスペイン音楽第2集「セビリア風幻想曲」が平成15年度第58回文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞[1]。2007年「福田進一・アランフェス協奏曲」、2010年より近代ギター音楽の父フランシスコ・タレガの作品集を連続リリース[1]。2011年秋からは「バッハ作品集」のシリーズを開始し、2019年にはチェロ組曲全曲を含む全6集を完結予定[1]。さらに、世界レーベルNAXOSから「現代日本のギター音楽」シリーズをスタートし、2018年8月には第4集がリリースされた[1]。
フルートの工藤重典や佐久間由美子、チェロの長谷川陽子、ヴァイオリンの森下幸路、ジャズギターの渡辺香津美など、他ジャンルや他楽器の音楽家との共演も数多く、クラシック音楽界において広く認知されている。
教育者としても、鈴木大介、村治佳織、村治奏一、大萩康司、松尾俊介らを育成。2019年現在、上海音楽院、大阪音楽大学[3]、エリザベト音楽大学、昭和音楽大学、各音大のギター科客員教授。さらに東京、アレッサンドリア、ハインスベルグ、コブレンツ、全米ギター協会など、主要国際ギターコンクールの審査員を歴任している[1]。
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