福岡市交通局3000系電車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/31 05:34 UTC 版)
製造・編成
下り側から3100形 - 3200形 - 3500形 - 3600形の4両固定編成である。将来の6両化に備えて、3300形と3400形は欠番となっている。編成ごとに下2桁の数字は揃えられている。2007年(平成19年)現在、日立製作所笠戸事業所で製造された4両編成17本(68両)が橋本車両基地に配属されている。
3000A系
3000系のマイナーチェンジ仕様車で、七隈線の天神南駅 - 博多駅間延伸のため[2]4編成が導入された[3]。このうち2編成は2021年9月下旬から10月にかけて搬入され、2022年2月9日に運用開始し[4]、残りの2編成は2022年12月までに運用を開始した[3]。Aは『Advance』(アドヴァンス、「進歩」の意の形容詞)の頭文字[4]。
車体
車体の形状や黄緑色のラインは3000系と同一であるが、緑色だった太帯はスカイブルーに変更されている。これは福岡市地下鉄の3路線ネットワーク化により、「空の玄関口」である福岡空港へと繋がるイメージと、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック収束後のまちの発展を支える地下鉄を象徴し、「希望の未来を示す、広く澄んだ青空」のイメージが意味されている[2]。
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編成全体(3000A系)
車内設備
博多駅への延伸を想起できるインテリアとして、博多織の五色献上色「紫」「青」「赤」「黄」「紺」をイメージした配色や、「櫛田の銀杏」で有名なイチョウの木をイメージしたより明るい木目柄が採用されている[2]。
また、乗降しやすさや「3密」の緩和を促進する為、両先頭車のみ座席を7人掛けから5人掛けに変更し、ドア付近のスペースを拡大。加えて、感染症対策として吊革・手すり・座席に抗菌・抗ウイルス素材を使用している[2]。
ユニバーサルデザインへの対応として、両先頭車以外の優先席の一部に立ち座りしやすいシートが導入されている。これは座面が通常座席より60mm高く、座面間に仕切りとなる肘掛けを設けて、立ち座り動作の負担を軽減する工夫がなされている。また、聴覚障害者などがドア開閉のタイミングを確認できるランプが新設されたほか、車内の案内表示器が液晶式に変更され、視認性が向上した[2]。
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運転台付近
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一般座席(先頭車)
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優先席
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立ち座りしやすいシート
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液晶画面による案内
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防犯カメラ
脚注
注釈
出典
- ^ “鉄道車両 [福岡市交通局3000系車両]”. Good Design Award. 公益財団法人日本デザイン振興会 (2005年). 2020年7月20日閲覧。
- ^ a b c d e 『<<七隈線延伸事業>> 新車両が決定しました!!』(PDF)(プレスリリース)福岡市交通局、2021年7月1日。 オリジナルの2021年7月1日時点におけるアーカイブ 。2021年7月1日閲覧。
- ^ a b 皆越和也 (2022年12月21日). “博多駅へ延伸 地下鉄七隈線の新しい顔「3000A系」見てきた 空港延伸する気まんまん!?”. 乗りものニュース. 株式会社メディア・ヴァーグ. 2023年3月29日閲覧。
- ^ a b 『<<七隈線延伸事業>> 3000A系車両 運行開始します!!』(PDF)(プレスリリース)福岡市交通局、2022年2月4日。 オリジナルの2022年2月4日時点におけるアーカイブ 。2022年2月4日閲覧。
固有名詞の分類
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