碧螺春
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碧螺春 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 碧螺春 |
簡体字: | 碧螺春 |
拼音: | Biluochun |
発音: | ビールオチュン |
清代の随筆『柳南随笔』によれば、洞庭山の碧螺峰にはもともと野性の茶樹があり、地元の人々が長年この茶を摘んでいた。ある娘が茶籠一杯に茶を摘んで、持ち切れなくなった分を懐にしまった。すると茶葉が体温を得て突然芳香を放ったため、娘は「吓煞人香(人をびっくりさせる香りだ)」と言った。それからこの茶を「吓煞人」と呼ぶようになった。
清の康熙帝が南巡した折、この茶を賞味するが、人々がこの茶を蘇州語で「嚇煞人:(茶の香が素晴らしくて)びっくりする」と呼ぶのを聞き、その卑俗な表現を厭うて、色が緑で形が螺旋で香が馥郁としていることから「碧螺春」と直々に命名し、それ以降、宮廷で使用するお茶として納めさせたという故事来歴が特に有名である。これは顧禄『清嘉録』の「三月、茶貢の条、案語」に観られる逸話である。
ただし、太湖洞庭山上の東山に、碧螺峰があることから、この峰に因み名づけられたというのが、実情であろう。
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