盲腸 盲腸の概要

盲腸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/12 05:59 UTC 版)

盲腸
図中 cecumが盲腸、appendixが虫垂、stomachは、small intestineは小腸、colonは大腸、rectumが直腸、anusが肛門
上回盲陥凹(盲腸は左下に図示)
グレイの解剖学 書籍中の説明(英語)
前駆体 Midgut
MeSH Cecum
テンプレートを表示
解体新書序図に記載された盲腸

機能

盲腸は草食動物では微生物の力を借りてセルロースを消化分解する重要な機能をもつ[1]。肉食動物の盲腸はかなり小さいが、草食動物の盲腸はとても大きい。ヒトの盲腸はほとんど消化の役割を失ってしまっている[1]。また、研究によりヒトの盲腸にも役割があることがわかった、とりわけ虫垂は大腸の免疫防御の司令塔を果たしており、必要に応じて虫垂の中におおく存在する免疫担当細胞が大腸へ全体へ広がって防御活動を行う事がわかっている。盲腸が炎症を起こした際に切除されることが多く、また虫垂は必要のない臓器とされ他の開腹手術の時についでに切除されることもあったが、研究により役割のある必要な臓器だとわり軽度の場合は抗生物質で炎症を抑えるんどしむやみに切ることは少なくなった[3]

脚注

出典

関連項目

  • 虫垂炎 - 虫垂の炎症。俗に盲腸炎または盲腸ということもある。
  • 盲腸線 - 起点か終点のどちらかが他の路線にまったく接続していない鉄道路線。路線図が盲腸に見えることから。
  • 政務次官 - 2001年まで日本の省庁に存在していた官職で、権限が小さく、存在意義や役割が不明確なものと見なされていたことから、「省庁の盲腸」と揶揄されていた。

  1. ^ a b c d e f Gillian Pocock , Christopher D. Richards『オックスフォード・生理学 原書3版』 (植村慶一、岡野栄之訳)丸善、2009年、462頁
  2. ^ a b c 内田さえ、原田玲子、佐伯由香 編『人体の構造と機能 第4版』 医歯薬出版、2015年、278頁
  3. ^ 不要なものではなかった盲腸と虫垂”. 當瀬教授. 2024年5月12日閲覧。


「盲腸」の続きの解説一覧




盲腸と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「盲腸」の関連用語

盲腸のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



盲腸のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの盲腸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS