毛利名人 所属の誤解

毛利名人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/10 07:36 UTC 版)

所属の誤解

「毛利名人はコナミ所属」という誤解が多いが、ハドソンのアルバイト社員を経てのフリーランスだった。

当時ハドソン社員であった高橋名人によると、当初毛利が自作の同人誌を持って自己紹介してきたので、ゲーム好きの青年と見て、会った翌週ハドソンに招き、会話の流れからスターフォースをプレイさせた所高得点を取ったので、そのまま説得し本人の同意を得た上でバイトとして雇い、当時展開していた全国キャラバンに“毛利名人”として用いたのが業界に関わり名前を売る切っ掛けであった[4][5]

しかし、ハドソンとのアルバイト契約期間が残っていたまま、「毛利名人」として当時ハドソンのライバル社であったコナミ(当時の社名はコナミ工業)のファミコン版『グラディウス』のゲーム大会のゲストに招かれた様子が雑誌に掲載された。その結果、無断で他社のイベントに参加していた事が発覚し、ハドソン側がこれを激怒の上で問題視し、同社より正式にアルバイト契約を解除されて退社した。なお、「毛利名人はコナミ所属」という誤解は、コナミのファミコンゲーム攻略ムック発売に起因するとされる。

その後ハドソンは、そのコナミに合併されたため、ライバルではなく同一の会社となっている。

「名人」の後

ファミ通在籍時代
1989年アスキーの面接を受け、『ファミコン通信』(現『ファミ通』)編集部に入る。主にアーケードゲーム紹介コーナーの「ビデヲゲーム通信」や、『グランツーリスモ』などレースゲームの攻略などを担当した。編集部に入った後も本名ではなく通称の「毛利名人」と誌上でも呼称されていた。当時同誌にて連載中だった鈴木みその漫画『あんたっちゃぶる』や『おとなのしくみ』にもゲストキャラクターとして何度か出演した。また「スーパーモウリ29(歳)」という『スーパーマリオ64』の攻略企画ではスーパーマリオ風の格好をするなど、お笑い要員としても活躍。入れ替わりの激しい同誌の編集部内では、古参の1人として長期在籍の貴重な人物だったが、2008年10月3日号から『ファミ通』の編集スタッフから外れた。
フリーランス時代
現在はフリーランスで各所で活動中。2011年6月から11月まで、ブログ『毛利名人のネバーエンディングゲームズ』をファミ通.comにて連載していた。全47回(本来は45回で終わる予定だった)。同年9月1日木曜日に日本テレビで放映された『夜遊び三姉妹』では、高橋名人と久々に再会しテレビ出演した。

脚注


  1. ^ リラックス2003年4月
  2. ^ コロコロ爆伝!! 1977-2009』p348
  3. ^ ベストカー』2010年3月10日号の記事に拠れば、現在も所有する348tbは、25歳時にそれまでに貯めた自らのギャラ(ピーク時には千万円台の年収があった)で新車購入、以降大切に維持している。なお、自宅兼オフィスにはゲームとクルマ関連のグッズしか置いていない。
  4. ^ 2006年8月16日 高橋名人の『16SHOTRADIO』 vol.5より
  5. ^ 「私が南キャラバン担当で、7月21日にダイエー鹿児島店から回りまして、北キャラバンの方は(当時)大学生の毛利名人に担当してもらいました。(毛利名人が加わるきっかけは)5月に東京・平和島の東京流通センターでやっていた「マイコンショウ」でのことです。ハドソンが出展していると、毛利君が「僕、こういうのやっています」と同人誌を持って来て、「おおそうか、君はゲーム上手いのか。じゃあ、ちょっと来週くらいハドソンに遊びにおいでよ」と言って、ハドソンに来た時に『スターフォース』をやらせると結構点数をとるので、「君さ、夏休みヒマ? バイトしない?」ということで急きょ“毛利名人”にしたいきさつがあります。こうして全国キャラバンは、無事に終えることが出来ました。」 “高橋名人”という社会現象――高橋利幸氏、ファミコンブームを振り返る(前編) (1/5) - Business Media 誠


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