最長共通部分列問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/01 15:08 UTC 版)
トレースバックアプローチ
最長共通部分列のテーブルにおいて、最長共通部分列の行の計算に唯一要求されるのは、現在の行と次の行である。なお、長い配列の場合、それらの配列はおびただしく長くなるので、たくさんの記憶領域が要求される。記憶領域を節約するには、実際の部分列を保存しない事である。しかし、部分列の長さと方向矢印は保存する必要がある。それは、以下のテーブルのようにである。
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Ø | A | G | C | A | T | ||
0 | Ø | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1 | G | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 |
2 | A | 0 | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 |
3 | C | 0 | 1 | 1 | 2 | 2 | 2 |
実際の部分列は、”トレースバック”手順で推測する。それは続く逆向き矢印であり、テーブルの最後のセルから開始する。トレースバックでは長さは減少する。配列に必須なのは共通の要素である。いくつかの経路が可能であり、その場合、セルに二つの矢印がある。以下は、その解析のためのテーブルである。セルの色の付いた数字は減少についての長さである。太字の数字はトレースした配列 (GA) である。
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Ø | A | G | C | A | T | ||
0 | Ø | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1 | G | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 |
2 | A | 0 | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 |
3 | C | 0 | 1 | 1 | 2 | 2 | 2 |
- ^ L. Bergroth and H. Hakonen and T. Raita (2000). “A Survey of Longest Common Subsequence Algorithms”. SPIRE (IEEE Computer Society) 00: 39–48. doi:10.1109/SPIRE.2000.878178. ISBN 0-7695-0746-8.
- ^ Ronald I. Greenberg (6 August 2003). "Bounds on the Number of Longest Common Subsequences". arXiv:cs.DM/0301030。
- ^ Xia, Xuhua (2007). Bioinformatics and the Cell: Modern Computational Approaches in Genomics, Proteomics and Transcriptomics. New York: Springer. p. 24. ISBN 0-387-71336-0
- 1 最長共通部分列問題とは
- 2 最長共通部分列問題の概要
- 3 接頭辞
- 4 最長共通部分列関数定義
- 5 計算例
- 6 トレースバックアプローチ
- 7 脚註
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