曽我量深 顕彰

曽我量深

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/21 04:10 UTC 版)

顕彰

出身地である旧味方村から名誉村民の称号が贈られている[1]新潟市南区味方には、同じく名誉村民の脳神経解剖学者の平澤興と、量深の2人を顕彰する「曽我・平澤記念館」が建てられている。

法語集

東本願寺高廊下掲示板に掲載された量深の法語。
  • 選択本願の念仏とは 念仏申せば助かるということではない 念仏でなければ助からないということだ
  • 自分がわからないから 信ずる信心がぐらつく
  • われわれは知らなくても 仏に願いをかけられ 望みをかけられておる
  • あるものをおそれ、ないものをほしがる、これが悪人の問題
  • 相手を鬼と見る人は 自分もまた鬼である
  • 仏様どこにおいでになりますか 南無阿弥陀仏と念ずる人の前においでになります
  • 浄土は言葉の要らぬ世界である 人間の世界は言葉の必要な世界である 地獄は言葉の通じない世界である
  • 往生の“生”は生まれるというほかに“生きる”という意味がある
  • 人間は生死(しょうじ)の苦しみをのがれようとして、生死に苦しんでいる
  • 如来は我なり されど我は如来に非ず 如来我となりて我を救いたもう
真宗大谷派三宝寺HPより転載
  • 自分は正直なつもりであろうが、実はそんな人間が一番不正直な人間であろう
  • われ如来を信ずが故に如来在しますなり
  • 正しい信念というのものは、劣等感を捨てさせることができる
戦時下の言葉
  • 弥陀の本願と天皇の本願と一致している

著書

  • 『救済と自証』1922年
  • 『地上の救主』1924年
  • 『如来表現の範疇としての三心観』1927年
  • 『本願の仏地』1933年
  • 『本願の内観』1934年
  • 『親鸞の仏教史観』1935年
  • 『伝承と己証』1938年
  • 『行信の道』1940年
  • 『内観の法蔵』1941年
  • 『真宗の眼目』1949年
  • 『歎異抄聴記』東本願寺大谷出版協会、1947年
  • 『暴風駛雨』1951年
  • 『生産道の宗教』1954年
  • 『分水嶺の本願』1954年
  • 『象徴世界観』1956年
  • 『信に死し願に生きよ』1961年
  • 『法蔵菩薩』1963年
  • 『我如来を信ずるが故に如来在(まし)ます也』1966年

論集

  • 『曽我量深論集』全4巻、丁子屋書店、1921年 - 1941年。 - 第一巻「救済と自証」[2]/第二巻「地上の救主」[3]/第三巻「伝承と己証」[4]/第四巻「内観の法蔵」[5]
  • 『曽我量深選集』全12巻、曽我量深選集刊行会 編、彌生書房1970年 - 1972年[6][7][8][9][10][11][12][13][14][15][16][17][18]
  • 『曽我量深講義集』全15巻、行信の道編輯所 編、彌生書房、1977年 - 1990年。 - 第一巻「本願成就」[19]/第二巻「本願の国土」[20]/第三巻「大無量寿経講義」[21]/第四巻「教行信証内観」[22]/第五巻「荘厳の世界観」[23]/第六巻「現在に救われよ」[24]/第七巻「自信教人信」[25]/第八巻「法然と親鸞」[26]/第九巻「浄土の問題」[27]/第十巻「真宗再興の指標」[28]/第十一巻「愚禿親鸞」[29]/第十二巻「他力の大道」[30]/第十三巻「正信の道」[31]/第十四巻「仏陀のさとり」[32]/第十五巻「信心の智慧」[33]

※『曽我量深選集』全12巻と『曽我量深講義集』全15巻は、彌生書房から刊行されたが、後に大法輪閣からオンデマンド版が刊行される。

論文

参考文献

  • 曽我量深『歎異抄聴記』真宗大谷派宗務所出版部〈真宗文庫〉、1999年。ISBN 4-8341-0267-X 

  1. ^ 曽我・平澤記念館 新潟市南区
  2. ^ NDL-OPAC『曽我量深集』第一巻「救済と自証」
  3. ^ NDL-OPAC『曽我量深集』第二巻「地上の救主」
  4. ^ NDL-OPAC『曽我量深集』第三巻「伝承と己証」
  5. ^ NDL-OPAC『曽我量深集』第四巻「内観の法蔵」
  6. ^ NDL-OPAC『曽我量深選集』第一巻
  7. ^ NDL-OPAC『曽我量深選集』第二巻
  8. ^ NDL-OPAC『曽我量深選集』第三巻
  9. ^ NDL-OPAC『曽我量深選集』第四巻
  10. ^ NDL-OPAC『曽我量深選集』第五巻
  11. ^ NDL-OPAC『曽我量深選集』第六巻
  12. ^ NDL-OPAC『曽我量深選集』第七巻
  13. ^ NDL-OPAC『曽我量深選集』第八巻
  14. ^ NDL-OPAC『曽我量深選集』第九巻
  15. ^ NDL-OPAC『曽我量深選集』第十巻
  16. ^ NDL-OPAC『曽我量深選集』第十一巻
  17. ^ NDL-OPAC『曽我量深選集』第十二巻
  18. ^ NDL-OPAC曽我量深選集月報 1〜12
  19. ^ NDL-OPAC『曽我量深講義集』第一巻「本願成就」
  20. ^ NDL-OPAC『曽我量深講義集』第二巻「本願の国土」
  21. ^ NDL-OPAC『曽我量深講義集』第三巻「大無量寿経講義」
  22. ^ NDL-OPAC『曽我量深講義集』第四巻「教行信証内観」
  23. ^ NDL-OPAC『曽我量深講義集』第五巻「荘厳の世界観」
  24. ^ NDL-OPAC『曽我量深講義集』第六巻「現在に救われよ」
  25. ^ NDL-OPAC『曽我量深講義集』第七巻「自信教人信」
  26. ^ NDL-OPAC『曽我量深講義集』第八巻「法然と親鸞」
  27. ^ NDL-OPAC『曽我量深講義集』第九巻「浄土の問題」
  28. ^ NDL-OPAC『曽我量深講義集』第十巻「真宗再興の指標」
  29. ^ NDL-OPAC『曽我量深講義集』第十一巻「愚禿親鸞」
  30. ^ NDL-OPAC『曽我量深講義集』第十二巻「他力の大道」
  31. ^ NDL-OPAC『曽我量深講義集』第十三巻「正信の道」
  32. ^ NDL-OPAC『曽我量深講義集』第十四巻「仏陀のさとり」
  33. ^ NDL-OPAC『曽我量深講義集』第十五巻「信心の智慧」


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