整髪料 歴史

整髪料

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/20 21:27 UTC 版)

歴史

古くは『日本霊異記』に、行基元興寺法会を営んでいる時に、ある女性が頭髪に脂を付けていることがわかり追い出したという記述がある。

整髪料の使用はヘアースタイルの流行と密接に関係しており、その時代の流行ヘアースタイルに適した新規な剤型や技術が開発されてきた。また性別や世代間で求めるヘアースタイルや仕上がり感などのニーズや嗜好が多様化しているため、多くの種類の剤型が市場に存在している。

整髪剤の機能として、

  1. 毛髪を固定、セットする“整髪”を重視したタイプ
  2. 毛髪の光沢・感触・質感などを改善する“トリートメント”を重視したタイプ
  3. 上記二つの両方の機能をもったタイプ

に分けられる。

またこれらの機能は整髪成分(固形ワックス、液状油や合成高分子など)の種類や配合量によって調整される。男性特有の剤型としてはポマード、チック、ヘアーリキッドなどがあり、女性特有の剤型としてはヘアーオイル、セットローション、ヘアースプレーなどがある。また男女共通に使用されている剤型としてはヘアーウォーター、ヘアーフォーム、ヘアージェル、ヘアーワックスなどがある。最近のスタイリングの特徴は、10代~20代の若年層を中心にヘアウォーターを使って寝癖を直し、ヘアーワックスでボリュームのあるヘアースタイルを形成する方法、ヘアーアイロンコテを用いて巻き髪を形成した後に、ヘアースプレーで巻き髪を保持するスタイリングが増加している。また近年、女性のヘアースタイルにおいては、ヘアーカラーやパーマネント・ウェーブを行うことが日常的となり、髪のダメージ意識が非常に高くなっている。これらの施術は化学反応を伴うために、髪の化学構造が変化し、髪が本来もっている機能や質感が失われる。そのため、傷んだ髪をケアし、光沢、質感やまとまりを改善するヘアートリートメント効果が重要な機能となっており、例えば「洗い流さないトリートメント」の使用が増加している。


  1. ^ 鬢付け油』 - コトバンク
  2. ^ 『「メトロセクシャル」をご存じですか?』在仏日本商工会議所コラム


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