攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society
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概要
公開方法・媒体
- 2006年9月1日 - パーフェクト・チョイス160(PPV)で放送。
- 2006年10月23日 - 東京国際映画祭(TIFF)animecs TIFF2006の六本木会場で上映。
- 2006年11月24日 - DVD版発売。
- 2008年7月25日 - Blu-ray Disc(BD)版発売(『S.A.C.シリーズ』の総集編などが収録されたセットボックス「攻殻機動隊 S.A.C. TRILOGY BOX」に同梱)。
- 2011年3月26日 - 3D映画版『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』公開。新宿バルト9他全国にて上映。
社会情勢と物語の背景
物語は『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』の「個別の11人事件」が解決した後、草薙素子が失踪してから2年後の事件を描いている。現実の日本社会と同じように、作中でも少子高齢化が進んでおり、家族を持たないで老年を迎える人口の増加によって、介護の問題が大きくなっている。その解決のために在宅で医療ネットにアクセスし、全自動介護システムによる介護を国が誰にでも最低限保証し、貧困層・富裕層を問わず機械による介護が一般的になっている。だが、このシステムは老人の寝たきりを助長する結果となり、「体のいい遺産回収システム」と揶揄されている。寝たきりで干乾びるように死んでいく老人を、ワインに使う貴腐葡萄に準えて、「貴腐老人」と呼び、その数は600万を超えている。また、増加する移民、失業率の増加、労働人口の減少、少子化、子供に対するDVを取り上げ、それらを解決すべく犯罪行為に手を染める容疑者が描かれる。
漫画・映画との相違
攻殻機動隊のテレビシリーズ、映画版の両方は漫画版のストーリーを軸にしているものが多く、今回も士郎正宗原作の漫画版の様々なエピソードからストーリーができあがっている。結末部分での傀儡廻と草薙のやり取りは、漫画版や映画版での人形遣いとの会話と対になっており、漫画版や映画版とは違う「草薙の決断」の別の形を提供している。
また、『S.A.C.』は「人形遣いがいないパラレルワールド」として出発したが、本作では逆に「『S.A.C.』世界における人形遣い」として傀儡廻が生み出されるという対比も見られる。
- ^ a b “「攻殻機動隊S.A.C.」の続編「SSS」”. AV Watch. 2006年7月3日閲覧。
- ^ a b “特殊映像ラボラトリー第30回「攻殻機動隊S.A.C. SSS 3D」自主配給に乗り出すIG”. アニメ!アニメ!ビズ. 2011年3月24日閲覧。
- ^ 実際の総務省の英訳名は(Ministry of Internal Affairs and Communications)である。
- ^ 攻殻機動隊 S.A.C.シリーズと同じ世界観の前の時代を描いた「東のエデン」では、主要人物の一人が日本の立て直しを目的に内務省の復活を目論んでいた。そのため、その目論見が叶った形となる。
- ^ a b 小説版『攻殻機動隊 S.S.S.』p.201~202
- ^ 映画『攻殻機動隊 SAC SOLID STATE SOCIETY 3D』満席続出《観る人を電脳化する》体感型3Dに絶賛のコメント続出! CINEMA TOPICS ONLINE 2011年3月30日
- ^ “「未知の3D映像だった」『攻殻機動隊…』新作が満足度ランク首位”. チケットぴあ. 2011年3月28日閲覧。
- ^ “映画『攻殻機動隊』大ヒットを受け公開規模を3倍に拡大!”. @ぴあ映画生活. 2011年4月19日閲覧。
- ^ “邦画史上初!YouTubeで3D予告編が解禁に!メガネもダウンロードで入手可能!『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』”. シネマトゥデイ. 2011年2月9日閲覧。
- ^ “YouTube で3D動画を観よう。「攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D」の本編映像の一部を 3D で公開”. YouTube Japan Blog. 2011年2月9日閲覧。
- ^ “映画『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』完成披露オールナイトイベント開催”. CINEMA TOPICS ONLINE. 2011年2月28日閲覧。
- ^ “攻殻機動隊がサイバー犯罪を撲滅、「ネットは広大だわ。しかし逃げることは出来ない。」”. GIGAZINE. 2011年4月22日閲覧。
- ^ “『攻殻機動隊 3D』草薙素子&バトーの声優が登場する舞台あいさつ、Ustream全世界の視聴者総合ランキングで8位”. シネマトゥデイ. 2011年4月30日閲覧。
- ^ “映画『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』生コメンタリー上映会、約13万人が視聴!”. CINEMA TOPICS ONLINE. 2011年6月15日閲覧。
- ^ “被災地での上映も開始! 『攻殻機動隊』3D版が動員10万人を突破”. チケットぴあ. 2011年6月14日閲覧。
- ^ “「東のエデン」ファン必見!震災の影響で完成が遅れた「Xi AVANT」が「攻殻機動隊」と同時上映で初披露”. シネマトゥデイ. 2011年4月9日閲覧。
- ^ “映画『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』に『タチコマな日々』同時上映決定”. CINEMA TOPICS ONLINE. 2011年4月24日閲覧。
- ^ “第1回 国際3Dアワード2011 Lumiere Japan 表彰作品”. 国際3D協会 I3DS日本部会. 2011年12月28日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2011年10月20日閲覧。
- ^ 攻殻機動隊 S.A.C. meets NISSAN
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