恋しさと せつなさと 心強さと
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音楽性
アニメーション映画『ストリートファイターII MOVIE』のタイアップテーマソング制作のオファーを受けた後、当初は主題歌になることを想定して「GooD LucK」を制作していたが[15]、映画のプロデューサーから「TRFの『寒い夜だから…』の出だしみたいに、歌・メロディー・音がいっぺんに入ってくるような曲をお願いします」という注文を受けて、本作を作り上げた[16]。「GooD LucK」は最終的にエンディングテーマ・カップリングとなった[15]。
制作の際に小室がイメージしたキャラクターは春麗であり、そこから「戦う男性を褒めるでもけなすでもなく、とにかく温かく見守る女性。笑顔を見せるのも本当に想っている男性にだけ」という女性像を思い浮かべたという[15]。ただ、実際にはイメージした春麗の登場場面では使用されず、映画を監督した杉井ギサブローの判断で、物語のクライマックスであるリュウとケンが二人がかりでベガと戦う場面に挿入歌として使用されている[17]。
「いとしさ」は本来「愛しさ」と書くのだが「『愛』という漢字は『愛の讃歌』『愛燦燦』『愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない』等で沢山出てしまったから、他の漢字にする」「『いとしさ』の方がメロディーに合う」という意向から「恋しさ」と表現することにした[16]。
全体的な方向性は「子供が大人になっても、歌える歌」[18]「涼子ちゃんが大人になっても歌える曲」を志向した。2023年にセルフカバー版が発表された時には、篠原は「本当に先が見えてるんだ」と驚いた[8]。
注釈
出典
- ^ a b c d “第36回 日本レコード大賞”. 日本作曲家協会. 2022年1月7日閲覧。
- ^ a b “第9回日本ゴールドディスク大賞”. 日本ゴールドディスク大賞. 2022年1月7日閲覧。
- ^ “篠原涼子×小室哲哉のタッグが再び実現、「恋しさと せつなさと 心強さと 2023」完成”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2022年9月17日) 2022年9月18日閲覧。
- ^ a b “昨年話題となった28年ぶりのタッグ篠原涼子×小室哲哉の「恋しさと せつなさと 心強さと 2023」がCDパッケージリリース決定!”. avex portal (エイベックス株式会社). (2023年7月24日) 2023年8月3日閲覧。
- ^ 角川書店刊『月刊カドカワ』1994年12月号、pp.114-117。
- ^ 2017年2月13日放送のTBS系『歌のゴールデンヒット〜オリコン1位の50年間〜』で篠原が司会、小室がゲストで出演し、20年ぶりの再会を果たした。
- ^ “篠原涼子×小室哲哉の再会ショットにファン感激!20年ぶり再タッグに期待も”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ). (2017年2月4日) 2023年8月3日閲覧。
- ^ a b “篠原涼子、大ヒット曲「恋しさと…」秘話明かす 小室哲哉が抜てきした理由とは?”. スポニチ Sponichi Annex (2023年10月17日). 2023年10月18日閲覧。
- ^ 講談社刊『小室哲哉 深層の美意識(講談社文庫版)』神山典士著、pp.231-232。
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- ^ “バンドリ! ガールズバンドパーティ! カバーコレクション Vol.5”. BanG Dream!(バンドリ!)公式サイト. 2020年11月24日閲覧。
固有名詞の分類
アニメ映画主題歌 |
One more time, One more chance 『秒速5センチメートル』 Special Edition 大切にするよ 恋しさと せつなさと 心強さと そのままの君が好き Dragons'' dance |
小室哲哉の楽曲 |
Hey! Ladies & Gentlemen Toi et moi 恋しさと せつなさと 心強さと 50/50 Dragons'' dance |
ストリートファイター |
ストリートファイターII V JAZZY-NYC 恋しさと せつなさと 心強さと ストリートファイター ザ・ムービー RYU FINAL |
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