和歌山バス那賀 路線

和歌山バス那賀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/08 07:34 UTC 版)

路線

下記の路線一覧は、2022年8月26日改正時点のものである。

紀伊粉河線

JR阪和線紀伊駅から東へ和歌山県道7号線沿いに延びる路線。ただし急38系統は紀伊駅以東と、紀伊駅の西にある「近畿大学附属和歌山校前」を結んでいる。また折り返しの都合上、ほとんどの便が紀伊駅の近辺にある「F.B.T」(「府中バスターミナル」の略称[8])、残りの便の一部が「県立盲学校前」を起終点としている。

沿線の宅地開発による急激な人口増加と近畿大学和歌山キャンパス(生物理工学部)への通学輸送を担うことから、紀伊駅前 - 紀泉台 - 根来 - 近畿大学間は、平日の日中は概ね1時間に2 - 3本運行しており、朝夕の通勤時間帯や近畿大学の登下校時間帯には続行便が運行する。近畿大学 - 四日市 - 粉河駅前は利用者が少ないため、運転区への入出区と近畿大学輸送を考慮し、平日の日中は2時間に1本程度運行されている。

大学入試センター試験当日は、近畿大学和歌山キャンパスが試験会場となり入構規制が敷かれるため、近畿大学止まり又は近畿大学を経由するバスでは、大学の1つ手前の停留所で一般の乗客や在学生を下車させる。

F.B.Tより西を運行する系統は和歌山バス六十谷線と殆ど同じ道を経由するが、起終点であるバス停以外は全て通過する。

紀伊駅付近での折り返し場所、紀泉台を経由するか否か、近畿大学を経由するか否かにより系統が異なる。

  • 23系統:F.B.T - 紀伊駅前 - 根来 - 近畿大学 - 四日市 - 粉河駅前
  • 24系統:F.B.T - 紀伊駅前 - 紀泉台 - 根来 - 四日市 - 粉河駅前
  • 25系統:F.B.T - 紀伊駅前 - 根来 - 近畿大学
  • 26系統:F.B.T - 紀伊駅前 - 紀泉台 - 根来 - 近畿大学
  • 126系統:開智中学校・高等学校前 - (通過) - F.B.T - 紀伊駅前 - 紀泉台 - 根来 - 近畿大学
    • 2022年8月26日開設[9]。平日・土曜日の通学・下校時間帯のみ運行。
  • 27系統:F.B.T - 紀伊駅前 - 紀泉台ロータリー(循環運行) - 紀伊駅前 - F.B.T
    • 平日朝の通勤・通学時間帯のみ運行。
  • 28系統:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 根来 - 桜台わんぱく広場
  • 29系統:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 根来 - 近畿大学
  • 31系統:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 根来 - 近畿大学 - 四日市 - 粉河駅前
  • 直行:紀伊駅前 - (通過) - 近畿大学
    • 近畿大学登校日の通学・下校時間帯のみ運行。
  • 急38系統:近畿大学附属和歌山校前 - (通過) - 紀伊駅前 - 紀泉台 - 根来 - 近畿大学
    • 2015年4月1日より近畿大学の補助を受けて開設された。近畿大学附属和歌山校前ゆきは紀伊駅前での乗車はできない。休日運休。
    • 近畿大学附属和歌山校前 - 紀伊駅前以東間の定期券所有者は、近畿大学附属和歌山校前・鳴滝団地 - 紀伊駅前間で和歌山バスの路線バスも利用できる。

粉河熊取線

大阪府南部地区および紀の川市相互間の通勤・通学路線として開設された。地域間幹線系統として、国・和歌山県の補助を受ける。

毎時1本(昼間の一部時間帯は2時間に1本)運行している。粉河駅 - 熊取駅の間は、阪和線和歌山駅経由で大阪方面へ鉄道を利用するよりも、本路線を利用する方が速くて安い(2021年8月1日現在のバス運賃は650円、所要時間約45分。JR運賃は990円、所要時間1時間15分から1時間30分)。停車停留所が少ないことから特急バスと称しているが運賃以外の特別料金は発生しない。

経緯

  • 1990年(平成2年)8月、和歌山バス(当時)、南海電鉄バス(当時)、水間鉄道バスの3社共同運行路線として営業開始。
  • 2006年(平成18年)1月1日、南海ウイングバス・水間鉄道バスが撤退し、旧粉河町と旧那賀町(現・紀の川市)の補助を受けて和歌山バス那賀の単独運行となる。これに伴い、スルッとKANSAIカード・バスカードの利用が可能となった。ただし犬鳴山-中大木間、大阪体育大学口 - 青年会場前 - 熊取駅前間は、南海ウイングバスが他系統の運行を行っているがその区間の定期券及び、全区間において南海バス、南海ウイングバス発行のカードでは乗車不可である。

岩出樽井線・岩出りんくう線

岩出市より年間約2,000万円程度の公的補助を受けて開設された路線であり、うち岩出樽井線は地域間幹線系統として、国・和歌山県の補助を受ける。

概ね1時間に1本(ラッシュ時はより頻発、休日は2時間近く空く時間帯あり)運行している。前述の粉河熊取線と同じく停車停留所が少ないことから特急バスと称しているが運賃以外の特別料金は発生しない。

岩出りんくう線については、岩出樽井線からの延伸区間(りんくうタウン駅前・りんくう往来南3番・イオンモールりんくう泉南)で乗車した場合、砂川駅前までの停留所では降車できず、和歌山県内での降車となる。同様に大阪府内(砂川駅前以降)で乗車した場合、延伸区間での降車はできない。

開設当初は中型車での運転であったが、和泉砂川駅に乗り入れ開始後は同駅付近に道幅が非常に狭い区間が存在するために小型車での運転となっている。また、根来・岩出図書館いずれかの停留所利用に限り隣接する駐車場が無料で利用できるパークアンドライドを実施している[10]

経緯

  • 本路線開設前:南海電鉄バス(当時)の自己資金と経営判断により樽井駅前 - 近畿大学間の路線が運行されていた。
  • 2000年5月1日:南海ウイングバス南部と共同で運行を開始。
  • 2001年:砂川駅前への乗り入れを開始。
  • 2002年:近畿大学へ乗り入れる系統を新設。
  • 2007年6月:平日の通勤・通学時間帯に限りほぼ30分間隔で増発。
  • 2012年10月:南海ウイングバス南部が撤退し、和歌山バス那賀の単独運行となった。これに伴い、それまで使用不可であったスルッとKANSAIカード・バスカード・スルッとKANSAI3dayチケットが使用可能となった。
  • 2013年3月16日:土休日の一部の便をりんくうタウン駅前まで延伸し、岩出りんくう線とする。
  • 2014年12月15日:平日の一部の便をりんくうタウン駅前まで延伸。

臨時路線

季節運行便

  • 大学入学共通テスト特別臨時便:粉河駅前 - 近畿大学
    • 直通便のため、途中の停車場はすべて通過する。また、試験当日、試験会場となる近畿大学和歌山キャンパス内は在校生であっても入場できず、受験生と引率の保護者、大学の教職員及び案内業務と運行に当たる和歌山バス那賀社員以外は立入禁止となるので、関係者以外は乗車できない。

  1. ^ a b 和歌山バス那賀株式会社 第29期決算公告
  2. ^ 平成30年度和歌山県公共交通機関等資料集”. 2020年8月21日閲覧。
  3. ^ 南海電鉄の系列企業で、当社から見ると兄弟企業の関係。
  4. ^ ICカード「kinoca」(キノカ)を導入します。』(PDF)(プレスリリース)和歌山バス/和歌山バス那賀、2020年2月25日。 オリジナルの2020年3月2日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200302051156/http://wakayamabusnaga.com/img/sites/wakayamabusnaga/kinoca-release.pdf2020年3月11日閲覧 
  5. ^ 交通系ICカード全国相互利用サービスを開始します』(PDF)(プレスリリース)和歌山バス/和歌山バス那賀、2020年3月10日。 オリジナルの2020年3月10日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200310224017/http://wakayamabusnaga.com/img/sites/wakayamabusnaga/10card.pdf2020年3月11日閲覧 
  6. ^ 和歌山バス那賀 | HOME (注:お知らせ欄参照)”. 和歌山バス那賀. 2021年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月3日閲覧。
  7. ^ 和歌山バス・和歌山バス那賀共通カードを使用する時は、乗車口の改札機にカードを通し
  8. ^ 新路線バス運行開始します!”. 和歌山バス・和歌山バス那賀. 2013年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月27日閲覧。
  9. ^ 和歌山バス那賀 | HOME”. 2022年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月27日閲覧。
  10. ^ http://www.city.iwade.lg.jp/ja/2010-01-21-14-03-04/20-2010-01-08-06-46-16.html 岩出市公式サイト 大阪方面路線バスのご利用案内
  11. ^ 橋本市地域公共交通網形成計画(前半)”. p. 41. 2022年8月7日閲覧。
  12. ^ 橋本駅前 731.920.89”. 和歌山バス・和歌山バス那賀. 2005年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月27日閲覧。
  13. ^ 新規路線「紀伊打田線」を開業致します”. 2013年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月21日閲覧。
  14. ^ 和歌山バス那賀、10月29日ダイヤ改正”. wap ONLINE. 2021年4月19日閲覧。
  15. ^ 【和泉かつらぎ観光路線バスの運行終了のお知らせ】”. 和泉市いずみの国観光おもてなし処Twitter. 2021年4月20日閲覧。
  16. ^ 【和泉市⇔かつらぎ町】観光路線バス(日曜日・祝日のみ運行)が運行中!”. 和泉市. 2018年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月20日閲覧。
  17. ^ 平成30年度も引き続き運行!和泉かつらぎ観光路線バスのご案内”. 2018年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月20日閲覧。
  18. ^ 神社前 - 父鬼は南海バス光明池営業所の父鬼線と同一経路






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